Netflixで「ゾンビサファリパーク」を鑑賞しました。
タイトルから察するに「おふざけ系ゾンビ映画やな」と思いスルーしていましたが、Netflixのレビューで「意外とまともで面白い」とあったので思い切ってみてみました。
ちなみに原題は「Rezort(リゾート)」です。
本来”s”のスペルのはずが”z”になってます。オシャレですね。
いつも通りネタバレ無し感想を書き、途中からガチ感想を書いていきます。
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「ゾンビサファリパーク」作品情報
公開年 | 2017年 |
---|---|
原題 | The Rezort |
上映時間 | 90分 |
製作国 | イギリス・スペイン合作 |
監督 | スティーブ・バーカー |
脚本 | ポール・ガーズテンバーガー |
ジャンル | ホラー、ゾンビ |
主要キャスト |
ダグレイ・スコット ジェシカ・デ・ゴウ マーティン・マッキャン ジャッサ・アールワリャ エレン・リス |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
【ネタバレ無し】感想
クソみたいなB級作品も含め、相当数のゾンビ映画を観てきましたが、ゾンビサファリパークは面白い方でした。
クソでは無いです。ホラー映画としての及第点は超えています。
王道的展開で全然悪くなかったのですが、オリジナリティや工夫が見られなかったのが少し残念ですね。
悪い言い方をすれば「減点法で90点」といった感じです。
(最低限のことだけはしっかりクリアしている)
ただ、ちょっと登場人物の死なせ方に工夫を施して欲しかったかなという印象です。
トータルで盛り上がりに欠けるけれどちゃんと面白い映画です。
あらすじ
ゾンビ世界大戦から7年。ゾンビの生き残りを隔離した孤島で、ゾンビ狩りを楽しめるリゾートが人気に。だが、リゾートのセキュリティが制御不能となり…。
引用:Netflix
ゾンビ狩りを楽しむというあらすじはロメロ作品にもありましたね。
王道っちゃ王道です。
「ゾンビに父親を殺され、その傷を癒す為にゾンビ狩りに行く」という主人公の目的には感情移入できませんが、動機としては十分です。
そして降り立った「リゾート(サファリパーク)」で案の定奴らの襲撃に巻き込まれていきます。
感想
ホラー映画ってだいたい序盤が退屈だと思います。
でも本作は序盤の方が面白かった。
リゾート地の風景が良過ぎる!w


なんかこの素晴らしい景色を見てたら普通に旅行(というかキャンプ)したくなりました。
本作の雰囲気は「ジュラシックワールド」に非常に似てます。
危険な生き物を管理しアトラクションとして楽しんでいるけれど、システム不備でセキュリティダウン。
そしてモンスターが放たれる・・・。
完全にジュラシックワールドですね。
セキュリティダウンの原因は生存者の一人がわざと仕組んだものですが、「こんなことになるなんて知らなかった!」という事情がありました。
あまり盛り上がる展開じゃなかったですね。
たぶん、「生存者として生き残って欲しい」と鑑賞者に思わせる為に悪者にしなかったんでしょうけど、できれば「悪者だけど生き残って欲しい」と思わせるように仕向けて欲しかったですね。
その点ではサメ映画の「ディープブルー(1999)」が参考になります。
サメから ある物質を採取するために、サメの脳を肥大化させて知恵を付けさせ、そのせいで施設の者が殺されていく。
その当事者なのに、最後には生き残って欲しいと思えるんです。
残念ながら、本作には「こいつには生き残って欲しい!」と強く思えるキャラは一人もいませんでした。
最後、何故か主人公の夫が妻を置いて一人で逃げ去ります。
「何か企んでいる」ように見えましたが、全然そんなことはなく、夫はただビビって逃げただけでした。
そしてクライマックス、爆撃から逃げるために主人公が島のフチを駆け抜けます。
その間も大量のゾンビから追われています。
・妻を見捨てて一人で逃げる夫
・感染者の大群から全力疾走で逃げる一人の生存者
この構図は間違いなく「28週後」のオープニングです。
明らかなオマージュでした。
ゾンビの大群から逃げ去るのは演出として良かったんですけど、夫が逃げるのが本当に唐突過ぎましたね。
最初からずっと「善人」かつ「屈強な男」として描かれていたのに、何故唐突に逃げ出したのか。
本当に意味が分からなかった。
評価
60点
ゾンビ映画に限らず、ホラー映画の醍醐味は「登場人物がどうやって死ぬか」にあると思います。
全員が同じような殺され方をしても全く面白くありません。
鑑賞者が予想できないところから登場人物を殺すのが、僕にとっての良いホラー映画です。
残念なことに「ゾンビサファリパーク」はその辺りでの工夫が見られませんでした。
ゾンビから逃げる → ひと段落 → どこからともなく現れたゾンビに噛まれる
これの繰り返しでした。
さすがに飽きますって。。。
登場人物の中には「オンラインゲームで優勝した」というゲーマーとか、ある程度アクの強いキャラも居ました。
でもそれが全然活かせてませんでした。
できることなら、ある特定の職業の人を登場させて、その人の得意分野で危機を脱出みたいな展開を挟んで欲しかったですね。
「なんでそんな事知ってるんだ?」
「俺は建築技師なんだ」
みたいな展開はいつだって燃えます。
主人公や、ちょっと強いおっさんも特にバックボーンが描かれず、唯一描かれていたのが「ゲーマーの若者」だけだったので、彼がゲーマーとして活躍する瞬間が是非見たいところでした。
ストーリーも全体的に二転三転しますが、それらはおまけです。
主軸の「ゾンビランドからの脱出」においては、「盛り上がりに欠けるけど悪くない」と言った感じでした。
中途半端過ぎて逆に執筆し辛い作品でした。
あ、吹き替え音性は普通に良かったですよ。
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