SFパニック映画「ダーケストアワー 消滅」の評価と感想です。
パッケージに漂うB級感から、「観たら時間の無駄っぽさそう。でもSFパニック好きだしなぁ。よっしゃまずはレビュー観てみよ!」という心境で当ブログに辿り着いた方も多いと思います。
個人的にはそこそこ面白かったので、これ系のジャンルが好きなら見て損は無いと思います。
※当記事は極力ネタバレを回避していますが、もしかしたらネタバレしてます。
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目次
作品情報
公開年 | 2012年 |
---|---|
原題 | The Darkest Hour |
上映時間 | 90分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリス・ゴラック |
脚本 | ジョン・スペイツ |
ジャンル | SF、パニック |
主要キャスト |
エミール・ハーシュ オリビア・サールビー マックス・ミンゲラ レイチェル・テイラー ジョエル・キナマン |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ
ビジネスチャンスを夢見てモスクワに降り立った、若き企業家のショーンとベン。その夜、二人は訪れたナイトクラブで突然の停電に見舞われる。外に出た彼らが目撃したのは、空から振る無数の謎の光。地上に降り立った“それ”は、姿を消し、触れた人間は跡形も無く粉砕してしまう。“それ”は地球を侵略しようとする、姿なきエイリアンだったのだ!
次々と人々が粉砕されてゆく中、何とか逃げ切ったショーンとベンを含む5人の若者たちは、世界中で同時多発的に電気が消え、侵略が始まっていることを知る。彼らは世界を取り戻すため、見えない敵に立ち向かう決意をするのだが―。
オープニングの絶望感は中々のものです。
こちらからは敵の姿が見えず、しかも敵に触れたら即死亡というシビアさです。
オープニングで大量の人間がバシバシ死んで主人公グループの5人しか生き残らない為、前半は無人の街の映像が続きます。
この手の映画は「無人の街」の映像が見れるだけで価値があると思っているので、この時点でよだれもんですね。
しかも2013年に作られた映画なので、ブルーレイやNetflixで観るとちゃんとキメ細かいキレイな画質で無人の都会を拝めます。
では、ダーケストアワーの魅力について語っていきます。
魅力①SFパニック特有の「反撃のカタルシス」がある
SFパニックの定石とも言いますか、無敵とも思える敵の弱点を見つけ反撃に出る瞬間はやっぱり気持ち良いですね。
また、こういう映画は主人公が科学者で、科学者だからこそ敵の弱点に気付けたという流れも多いですが、ダーケストアワーの主人公はソフトウェアのエンジニアです。
だからこそ若干の理系的知識があったものの、軍事科学者じゃない一般人が反撃に出る展開は胸が熱くなります。
それとこれは余談ですが、自分の職業に近いものを感じるので感情移入ができました。
魅力②ロードムービー的な展開
主人公グループの移動に伴い、ある程度の出会いと別れがあります。
キャストが魅力的なおかげか、そのロードムービー要素もちゃんと面白いんです。
キャラクターにもこだわりや工夫が見られるには嬉しいですね。
ホラー・パニック映画において、優れた製作陣・監督は、「この登場人物に生き残って欲しい」と鑑賞者に思わせるのが上手いです。
本作では裏切り者の嫌われキャラが出ますが、そいつにすら「生き残ってほしい」と思わせる程キャラを立たせています。
魅力③そこまでツッコミどころが無い
「登場人物の行動にイライラしない」という大前提条件は当然クリアしています。
一部パニックを起こして馬鹿をやっちゃう人もいますが、それはどの映画でも見受けられます。
理系的な人が見たらツッコミどころがあるのかもしれませんが、凡人には分からない作りになってるので、安心して観れます。
【80点】「ダーケストアワー 消滅」の評価・感想 – まとめ
SFパニックの王道でありながら、適度に工夫をこらし、良い感じの演出で飽きずに最後まで見れます。
単純に面白いです。
80点と高評価に設定していますが、これは僕が評論のアルゴリズムが分からず、10点単位でしか採点しないと決めたためです。
「70点よりは80点寄りだな」という感じでの評価です。
この手の大規模パニックSFのトップには、トムクルーズ主演の「宇宙戦争」があると思いますが、宇宙戦争好きなら観ても損は無いと思います。
最後に余談ですが、主役格の「ショーン」役の役者は、「エミールハーシュ」だったんですね。
「Into The Wild」という映画ですごく好きになったのに、全く気付きませんでした。