1年に一晩だけ、全犯罪が許される法律「パージ」が制定されたら・・・
大人気「パージ」シリーズの3作目「パージ 大統領令」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
パージシリーズ、他の作品:
※関連記事は最後にまとめて紹介します目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2016年 |
---|---|
原題 | The Purge: Election Year |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジェームズ・デモナコ |
脚本 | ジェームズ・デモナコ |
ジャンル | ホラー,スリラー,アクション |
主要キャスト |
フランク・グリロ(レオ) エリザベス・ミッチェル(ローン上院議員) ミケルティ・ウィリアムソン エドウィン・ホッジ ベティ・ガブリエル ジョセフ・ジュリアン・ソリア |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
アメリカ政府が犯罪の抑制につながるとしてパージ法を容認する中、パージに異を唱える女性議員のローンが台頭。米国内はパージの賛成派と反対派で分断が進んでいく。ローン議員は大統領選に出馬を決め、パージの是非を問う大統領選が幕を開けるが、そこへ新たなパージ期間が開始される。
魅力
①前作以上にぶっ飛んだサイコパス集団
②ホラー映画特有の「アホな行動」が見受けられないので、感情移入出来る
③だから、登場人物に「生き残って欲しい」と思えるので、その分恐怖感も増す
気になる点
・本作は主人公グループが「政治家を守る」というミッションを抱えているので、前作のようなシンプルなホラー作品では無くなった。
【ネタバレ無し】感想

「パージ」ブランドを継承しつつ、「NFFA(政府関係者)」との本格的な戦いが描かれていました。
「大統領候補」という大きな存在を守りながら、「シークレットサービス」と化した前作の主人公「レオ(フランク・グリロ)」が大活躍。
前作「パージ アナーキー」は個人的に神作でしたが、正直なところ、本作「パージ 大統領令」はあまりハマれませんでした。
確かに高い水準でめちゃくちゃ面白かったのですが、登場人物が「政府関係者」やそれの対抗馬ばかりで、話がスケールアップし過ぎていました。
前作は「不本意ながらもパージに巻き込まれてしまった一般人」にフォーカスしており、そこが正しく「ゾンビ系ホラー」に似ていたので、めちゃくちゃハマれました。
しかし本作は「役人を守る」という使命に感情移入する必要があり、前作のように「弱者がただ生き残る為に奮闘する」という要素は少なめ。
よって、本作の主要人物の戦闘力も全体的に高めです。
ただ、そういう政府関係の大きなサスペンスが好きな人はハマれるかもしれません。
パージシリーズの過去3作の特長をまとめるとこんな感じですね。
ある一家と、そこに目を付けたサイコパス集団との攻防
パージ開始時に街に放り出された人々のサバイバル
パージ中に命を狙われる大統領の保護
こうやってまとめると、どの作品も「パージ」を題材にしつつも、それぞれのオリジナリティを持っていることが分かります。
というわけで「大統領令」は、個人的にはベクトルが好きになれませんでしたが、それでも今までのパージクオリティは完全に維持しています。
※ここからネタバレを含みます。
主要登場人物(キャスト)
※()内が役者名
レオ(フランク・グリロ)
前作からの主人公。
前作ではミステリアスなヒーローでしたが、本作では大統領候補を守るSPとして活躍する。
ローン上院議員(エリザベス・ミッチェル)
パージ反対派の議員。
「パージ撤廃」をマニフェストに掲げている。
パージで家族を失った過去を持つ。
ジョー・ディクソン(ミケルティ・ウィリアムソン)
個人経営のコンビニ「ジョーのデリ」の店長。
今までは「パージ保険」に入っていたことで、パージの損害を賄えていたようだが、今回は直前でパージ保険が高額値上げされてしまった為、不本意ながらも自力で店を守ることに。
元黒人ギャングの一員。
情に厚く、マルコスやレイニーからとても慕われている。
マルコス・ダリ(ジョセフ・ジュリアン・ソリア)
「ジョーのデリ」スタッフ。
メキシコから訪れ、どこも雇ってくれない中で自分を雇ってくれたジョーに感謝している。
「パージ廃止」を歌うローン議員を応援している。
レイニー・ラッカー(ベッティ・ガブリエル)
有名なギャングの一員だったらしい。
ジョーが自分の店のピンチをレイニーに伝えると、レイニーはすぐに駆け付けてくれた。
コワモテのジョーですら、レイニーの戦闘力を認めているらしい。
ドウェイン・ビショップ(エドウィン・ホッジ)
第一作目から登場している元ホームレス。
前作から登場している「反パージ勢力」の一員だが、今作でほぼリーダー的な立ち位置となっている。
【ネタバレ有り】感想
良い点:相変わらず「パージャー」がかっこいい

前作の感想記事でも「サイコパスがかっこいい」とめちゃくちゃ褒めましたが、そのセンスは今作でも生きてます。
特に、どちらかというと雑魚パージャーですが、黒人女子高生グループの登場シーンが中々カッコ良かった。
まるでハロウィンナイトみたいな感じで、電気装飾したセダンで無人の街を走り抜ける。
車から降りてハイテンションで彷徨う。
このシーンがえらい美しい。
なんとなくですが、「ダークナイト(2008)」で「Joker」が、走る車の窓から身を乗り出すシーンに似た何かを感じました。

「ダークナイト」:窓から身を乗り出すJoker
キャプチャ画像じゃ分かり辛いですが、IMAXカメラで撮影されたというこのシーンは、かなり美しく、凄まじい開放感が感じられるシーンでした。
微妙な点:話がスケールアップし過ぎ
超個人的な価値観ですが、例えば筆者は「ゾンビもの」の作品が好きです。
ですがゾンビものも、シリーズを重ねると次第に「政府」とかそういう役人が話に絡んできたりします。
スケールアップし過ぎると、どうしても一人ひとりの緊張感が少なくなる為、中々感情移入しづらくなります。
しかし、シリーズを重ねるごとに話がスケールアップしていくのは、ホラー映画の宿命的な流れなのかもしれません。
同じことの繰り返しだとマンネリするし。
【感想】「パージ 大統領令」の魅力3個。大人気シリーズ3作目:評価・まとめ
75点
過去3シリーズ、全てベクトルが違ってそれぞれで面白い。
本当にオススメのシリーズです
パージシリーズ、他の作品:
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