この街は、自分以外の全員が演技をしているのかもしれない・・・。
ジム・キャリー主演の名作映画「トゥルーマンショー」を鑑賞しました。
今回で2度目の鑑賞ですが、本当に名作ですね。
目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 1998年 |
---|---|
原題 | The Truman Show |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ピーター・ウィアー |
脚本 | アンドリュー・ニコル |
ジャンル | ドラマ,ヒューマンドラマ |
主要キャスト |
ジム・キャリー ローラ・リニー ノア・エメリッヒ ナターシャ・マケルホーン |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Amazonプライム…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
ある男の生涯が、テレビの人気連続ドラマとして24時間ノンストップ生中継されていた……という異色作。
魅力
①改めて鑑賞したら、「ジム・キャリー」の「笑顔なんだけど目が笑ってない感じ」が素晴らしすぎて、トゥルーマン役はジム・キャリーにしか出来ないんだと痛感
②徐々に殻を破っていく展開が熱い
③メインテーマ(曲)も凄く良い。繰り返し見たくなる要因の一つ。
【ネタバレ無し】感想


「トゥルーマン(ジム・キャリー)」以外は全て俳優で、トゥルーマンだけがそれを知らないという状況ですが、結構序盤から「もしかして自分以外偽物なんじゃ・・・」と気付きます。
こういう展開は割とサスペンスモノで見かけますが、それらと違うのは、本作が「テレビ番組」だという事。
終始明るい雰囲気が続きます。
しかしその中にある気持ち悪さがしっかりと描かれており、とにかくキャストの「作り笑顔」の感じが凄く良い。
誰もが一度は考える「自分以外が全員グル」の具現化
本作にはたぶん「自分の殻を破っていこうぜ」という社会的なメッセージも含まれていると思いますが、娯楽作品として観た場合、よくある「自分以外が全員グル」という状況設定がヒットしたんではと思います。(たぶんインナーチャイルド)
人は群れを好む習性があり、疎外感を感じると、時折「自分以外が全員グルなのでは?」と考えたりします。
以前「自分が凄く特別扱いされてる気がする」という今思えばヤバめの記事を書きましたが、これも「トゥルーマンショー」の状況とちょっと似てるような気がします。
また、「この村の住人はなんかおかしい」とか、「自分以外の全員が組んでるかも?」みたいなサスペンス・ミステリー作品は多いですが、これらは時折「主人公の妄想」としてオチる場合があります。
やっぱり妄想オチはつまらないですが、本作は最初から「周りは全員グル(妄想オチはあり得ない)」だと明示されているので、その安心感もあって最高に面白いのかもしれません。
関連記事:
一般評価は「3.7」
誰もが認める名作映画ですね。
メインテーマも美しいので、是非聞いてみてください↓
個人的に好きなシーン
※以下、ネタバレを含む場合があります
トゥルーマンが世界の違和感に気付いて、職場の回転扉をわざと何周もするシーン
この時のカメラワークと、周りを怪しむトゥルーマンの表情が最高。
また、その直後の「いつもと違う行動を取るトゥルーマン」を引きのショットで、ドキュメンタリータッチで映すところも好き。
“外側”にぶち当たり、壁をぶち続けるトゥルーマン
終盤のシーン。
今までの立ち振る舞いから、トゥルーマンは「この世界は作り物」だと確信していると思いますが、本当に「壁」を目の当たりにした瞬間、トゥルーマンは泣きながら壁をぶち続けます。
この時、カメラはトゥルーマンの表情ではなく、後姿を映している。
このシーンは何度見ても泣けます。
【感想】「トゥルーマンショー」の魅力3個。“全員グル”系作品の金字塔:評価・まとめ
85点
良作です。マジで。






壁を叩くシーンは秀逸ですね。
疑いは間違っていなかったという安堵と、本当に偽物だったのかという絶望、そしてこの壁の外側に出たいという意思が合わさっている感じがしました。