またまたしてもNetflixオリジナルドラマがのっけから面白い。
今回は「3%(3パーセント)シーズン1」の紹介です。
いつも通りネタバレ無し感想を書いた後にネタバレをしていきます。
2018年4月27日追記
な!なんと待望のシーズン2が、なんの前情報も無く配信されました!!!
①作品情報
②あらすじ
③ネタバレ無し感想
④ネタバレ有り感想
⑤各エピソードの感想
の順番で書いています。
「netflix 3%」
「ネットフリックス 3パーセント」
「ネットフリックス 3% 評価」
などのワードで検索される方におすすめです。
作品情報
配信年 | 2016年 |
---|---|
原題 | 3% |
製作国 | ブラジル |
製作 | ペドロ・アギレラ |
ジャンル | サスペンス、デスゲーム系 |
主要キャスト |
ジョアォン・ミゲル ビアンカ・コンパラート ミシェル・ゴメス ホドウフォ・ヴァレンチ ヴァネッサ・オリヴェイラ ラファエル・ロサーノ ヴィヴィアーニ・ポルト メウ・フロンコヴィアク |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
Netflixドラマ「3%」ネタバレ無し感想
・ディストピア
・デスゲーム、ギャンブル
この2つが好きならきっとハマる作品です。
例えるなら、シーズン1は「ライアーゲーム」のプレイヤー目線で物語が進み、
シーズン2は「ゲームの幹部とテロリストの攻防」がメインで描かれます。
どちらのシーズンにも共通しているのは、「謎解きや裏をかくといった要素が必ず毎エピソード含まれている」というところです。
シーズン1は、「プロセス」と呼ばれるテストを若者がクリアしていくストーリーです。
プロセスに合格するか否かでその後の生活が大きく変わるため、本作は「ディストピア物」であると言えます。
ディストピア物特有の「若者が工夫して組織に立ち向かっていく姿」はいつの時代も面白いです。
また、「プロセス」というテストも、「劣化版ライアーゲーム」のようではありますが、一つ一つのテスト内で展開が二転三転するのが中々熱いですね。
ラストもきれいに終わりました。
シーズン2では既に主人公たちのテストは終わっていますが、それでもプロセスが主軸となっています。
舞台設定
スラム街と思しき貧しい街で過ごす主人公たち。
彼らの国では、20歳を迎える世代のみ「プロセス」と呼ばれる試験を受けることができる。
チャンスは一生でその1回だけ。落ちたらリトライなし。
合格率は基本3%。
もし合格したら、安全と豊かな暮らしが保証される「島」に移住することができる。
3%という数字について
この数値は固定ではなく偏差値のように変動するものらしい。
よって優秀な若者ばかりの世代なら、3%を超える合格率もあり得る。
試験の内容
面接官との二者面談に始まり、いくつもの試験を通過する必要がある。
一度でも不合格となると即脱落。
「変則的なブロックを組み合わせて4分以内に9個の立方体を作れ」
「(マネキンが置かれた部屋で)何が起きたか推理しろ」
などのテストを基本的には団体で受ける。
使い古されたテストが多いものの、その中で二転三転する展開が中々アツい。
作品の雰囲気
SFでよくあるディストピアもの。
よくSFなどで題材とされ、「表面的には秩序だって管理の行き届いた世界に見えるが、その内実は極端なまでの管理社会であり言論の自由などがない」社会として描かれることが多い。ジョージ・オーウェルの小説「1984年」などがとくに有名かと思われる。
若者が知恵を振り絞りつつ頑張る姿は、「メイズランナー」を、「島を目指す」という展開は「アイランド」を想起させる。
登場人物が時折裏切り行為を働かせるため、その頭脳プレイに対してカタルシスを感じられる。
カイジやライアーゲームなどのギャンブルものが好きならば嬉しい点だが、さすがにそこまでトリックにこだわってない様子。
どちらかというと、「デスゲーム」ものに近い。
というか実際、試験自体はズルがまかり通るガバガバ設定。
(しかし劇中でちゃんと「彼のズルを見逃していいの?!という面接官側のやり取りがあるのでセーフ)
しかも主人公の可愛い子も1話でいきなり「ユートピアを邪魔する敵対組織のスパイ」であると鑑賞者に向けばらされる。
どうでもいいが主役のミッシェルを演じた「ビアンカ」さんは、1985年生まれである。
20才の役を演じているが、当時30歳。
※以下、ネタバレ含みます。
「3%(3パーセント)」シーズン1:各エピソードの内容と感想
エピソード1「立方体」
内容
過酷な近未来の世界。試験会場に向かう20才を迎えた若者たち。彼らはここで、豊かな”島”で暮らす権利を得るため、選抜テストを受ける。
引用:Netflix
やはり連続ドラマの1話なので、全体的な世界観の説明から始まる。
しかしそれだけじゃなく、「面接」「一次試験」「裏切り者探し」とイベントが目白押し。
一次試験の「立方体」。
”テーブルの中央に山積みされたブロックを組み合わせ、各々9個の立方体を4分以内に作りなさい”というテスト。
5~6人のグループで1つのテーブルを囲ってたので、「もしかしてブロックの数が足りず取り合いになる展開か?」と思ったがそうでも無かった。
ブロックの数は余分にあったらしい。
主人公(ミッシェル)の隣には車いすのフェルナンド。
彼は立ちあがれないせいで、テーブル中央のブロックまで手が届かず四苦八苦。
それを見たミッシェルは、いったん大量のブロックを彼の前に崩して寄せてあげた。
「ありがとう」とフェルナンド。
すると全く関係ない向かいの男が、
「なんだあの女?プロセス(試験のこと)は同情禁物だろ?」と一言。
そして時間切れ間近。
フェルナンドはなんとか9個のブロックを作成。
しかし、ミッシェルとラファエロはまだ8個しか作れていない。
制限時間終了直後、ラファエロはなんと隣の「同情は禁物」と言ってた奴から立方体1個奪い、自分のエリアに配置。
「何してんだ!」と抗議するも、試験官はなんとラファエロを通過させ、同情男を失格扱い。
(一応試験官は制限時間後に入室したので略奪は知らないことになっているが、カメラで一部始終撮影されていた)
ミッシェルの立方体が足りてないことに気付いた車いすのフェルナンドは、彼女が作り上げた立方体8個を積み上げ、大きな立方体を1個完成させた。(タイムアップ後なんですけど)
試験官は、「なるほどー。立方体8個と、その立方体を使って大きな立方体を作り、合計9個ね。よし、合格。」
というわけで無事合格。
フェルナンドにお礼を言うミッシェル。
感想
「面接」と「一次試験」が「現実の入社試験」と被るため、かなり感情移入できた・・・。(あまり良い意味ではないが)
特に面接のピリピリ感、というか”圧迫面接”は中々良い臨場感だった。
立方体のトリックもそこまで目新しいものでは無かったが、ピリピリ感が漂っており中々面白かった。
略奪行為を働いたラファエロを通過させたことについて「戦う者として必要な資質」と言っていたのはいいが、かと言って同情男を失格にしたのはさすがに理不尽過ぎる。
一応試験の目的が「楽園に行く」というものであり、そのチャンスは死ぬまでに1度しかないという設定が良いと思った。
おかげで緊張感が保たれている。
カイジの「負けたら死」とか、ライアーゲームの「一億円の負債」に匹敵する緊張感。
エピソード2「通貨」
内容
健康診断で驚きの事実を知るフェルナンド。論理クイズを課され、緊張に包まれる候補者たち。同じ頃、アリーンはエゼキエルの謎の行動を探っていた。”島”で暮らす権利を得るため、選抜テストを受ける。
引用:Netflix
「論理クイズ」は8人1グループで同じ部屋に入り、その部屋で何が起きたかを推理するというもの。
「帰納」という推理力が試される。
部屋の中。
ダイニングでは4人の男女(マネキン)がテーブルを囲み、何か修羅場みたいになっている。
その中でも青い服を着た女性が特に苦しそうな表情をしており、「彼女に何があったかを答えなさい」というのがテスト内容。
不正解だった場合全員失格。制限時間はどれくらいか明言されなかった。
まずは部屋中を各々で捜索。
すると参加者の一人が寝室で何かを落として破損させる。
「それがヒントになるものだったらどうするの!私たち全員失格よ!」
と全員から避難される。
「すまない」と謝るもとりあえずこの件はスルー。
もうどうしようもない。何もわからない。
というところで車いすのフェルナンドが何かひらめく。
そして独自の推理を全員に展開する。
”これは不倫相手を毒殺してる現場だ”と。
詳細を解説すると、一同これに納得。
しかし「立方体」でズルをしたラファエロが反論。
「プロセスがこんな悪趣味な試験をすると思うか?」
ラファエロの推理では、”青い服の女性は銀アレルギー”というもの。
しかしそれだと「その女性の向かいの女が無表情な理由」の説明がつかない。
(ちなみにフェルナンドは「彼女が毒を盛ったから無表情だ」と推測)
すると今までずっと黙っていたジョアナというクールな女性がヒトコト。
「その女性は盲目なのよ。」
寝室にあったヒントから、確かに彼女が盲目であると判明。(後に引き出しの中から点字の本が見つかる)
盲目だから何が起きたか分からず無表情だったのだ。
そんなわけで、ズルをしたラファエロの説の方が正しいことが明らかとなり、満場一致で解答。
結果、何かを落として壊した人以外全員合格。
その次の「通貨」というテストでは、純粋に話し合って、7人の中から一人だけ脱落者を決めるというもの。
もし決まらなかったら7人全員脱落。
チームには最初に袋が1つだけ渡され、その中に6枚のメダル(通貨)が入っている。
脱落者以外の6人はこのメダルを1枚所持しておくことでクリアとなる。
最初はズルをして嫌われ者のラファエロが脱落の対象となる。
しかし、「さっきの試験では俺がいなかったらみんな失格だったぞ!」と正論を言い黙り込む一同。
しかしフェルナンドは「ジョアナを脱落させるべきだ」と言う。
理由は、「フェルナンドは嫌いだが、ジョアナは無関心だ。関心の無い人はチームプレイに向いてない。」とかなんとか。
するとジョアナはラファエロを見て、自分の耳元を意味ありげにタップする。
実はラファエロは「立方体」でズルをしただけでなく、耳の裏に記憶装置?か何かを埋め込むことで最初の面接を通過している。
手術痕でそのことを察知していたジョアナはラファエロの弱みを握っている。「いつバラしてもいいのよ?」と。
つまりジョアナの耳元タップは、「バラされたくなかったら私を救いなさい?」という意味。
これを察知したラファエロは「何言ってるんだ。さっきの試験では彼女が盲目だと見抜いてくれたからクリアできたんじゃないか」とフォロー。
さすがにこの流れに違和感を感じた一同は、「お前らグルだろ」みたいなことを言いだし、流れは「くじ引き」へ。
公平なくじ引きの結果、脱落するのは結局ジョアナと決定。
そして時間切れ。試験官が入室。
ジョアナ以外の”5人”は一人ずつ袋から通貨を取り、それを試験官に見せつけ退室。
そして最後、モブ的な男がジョアナに申し訳なさそうな表情を市、袋から最後の通貨を取ろうとしたところ、「あれ!無い?」と慌てる。
それを横目に通貨を試験官に見せながら退室するジョアナ。
実はジョアナは最初から通過を一枚隠し持っていた。
ジョアナと脱落した男は恋人同士だったという描写もあったため、ジョアナの非情さが伺える。
感想
論理クイズってだけでなんか凄い好きですね。
みんなが一生懸命一つの課題に取り組む姿はなんであんなにかっこいいんだろう。
そして、秀才フェルナンドの推理を凌駕するラファエロの推理力。
嫌われ役ながら憎めない。
にしても、「銀アレルギー」はさすがにガバガバに感じた。
フェルナンドは、
・各々の表情
・各々の服装
・靴底についた泥
・料理の違い
等かなり細かいところから「不倫関係のいざこざからの毒殺」と推理しました。
でも実際は「青い服の女性が”銀アレルギー”ということを忘れてナイフとフォークを使った」という内容でした。
いや、実際は答えなんて用意されてなかったかもしれませんね。
もしかしたら「答えに辿り着くまでのチームワークや考察」を見てるだけで、答えはなんでも良かったかもしれません。
(しかし、テスト中に他グループが失格したというアナウンスがバンバン流れていたので、やはり正しい答えに辿り着く必要があったように思えます)
「通貨」テストに関しては、「結局そこかい」と思わずツッコミを入れてしまう出来。
でも演出のおかげかちゃんと見れる。少なくとも馬鹿馬鹿しさなど感じませんでした。
以前、「人生逆転ゲーム」というクソみたいな邦画で同じようなルールがありました。こちらは純粋に投票制で、脱落すべきと思うプレイヤーに一人1票投票し、一番票の多いプレイヤーが脱落というもの。結果は、「あいつを失格にしようぜ」と根回しをしてたプレイヤーの一人負け。「なぜそうなったか?」とか、「各プレイヤーの心境」が全く描かれなかった最低のゲームでした。
そんなこともあり「通貨」は怖かったのですが、ちゃんと各々の心境の変化や裏どりなどもしっかり描かれていました。
ちなみにこの段階でもう一人だけモブっぽい人が生き残ってるので、次回辺り消えてしまわないか心配です・・・。
エピソード3「トンネル」
内容
不可解な感覚に襲われながら真っ暗なトンネルを通り抜けるテストで、ジョアナは過去の辛い記憶に苛まれる。エゼキエルの元に、意外な訪問者が現れる。
引用:Netflix
次のテストへの待ち時間、通路で待たされるプレイヤーたち。
「いつまで待たされるの?」と不満を漏らす。
しかし、冗談を言い合ったり、飲み終えたペットボトルのフタを投げて遊んだりと、前回の「通貨」までのピリピリ感がなく、ほぼ全員が打ち解けている。
すると、”次の試験の脱落組”が歩いてきた。
全員暗い顔をしており、その中の一人の女性は失禁している様子だった。
次のテストがいかにヤバイかを覚悟するプレイヤーたち。
そしていよいよ「トンネル」の試験が始まる。
参加者は、
ミッシェル(主役女)、フェルナンド(車いす)、ラファエロ(ズル)、ジョアナ(クール)、まる子(イケメン)、アガタ(アジア系?)
の6人。
「”通貨”で残った6人だから仲良いでしょ?」と、嫌味っぽく伝える試験官。
「そうね」と裏切りモノのジョアナを見ながらつぶやくアガタ。
テスト内容は、50mくらい(距離の描写無し)の暗いトンネルを全員で最後まで渡り切るというもの。
そのトンネルには幻覚作用のあるガスが垂れ流されており、それにより各々過去のトラウマなどの幻覚を見るため、全く前に進めない。
しかし唯一”ジョアナ”だけ正気を取り戻し、なんとか力づくで全員の背中を押す。
ジョアナのおかげでなんとか全員クリア。
トンネルから出ると「おめでとう」と先ほどの試験官がお出迎え。
「今日はここで一晩過ごしてもらう」と寮のようなところに案内されるプレイヤーたち。
夜中(夜明け?)に目を覚ますジョアナ。
それを不審に思い追いかけるフェルナンド。
ジョアナは意味深に通路の壁を見つめている。
「昨日はここに壁が無かった」とジョアナ。
「確かか?」とフェルナンドが確認すると、
「確かに通ったもの」と確信を伝えるジョアナ。
どうやらプレイヤーたちは閉じ込められたらしい。
感想
「トンネル」での幻覚により、プレイヤーたちがどういう過去を持っているかを見せつけられます。
そしてその後もプレイヤーたちの談笑シーンややり取りのシーンが多く、本エピソードは過去の掘り下げ回だと言えます。
特にジョアナについては深く掘り下げられ、どういう人間なのかについてしっかり描かれていました。
あまり頭脳プレイ感は無いエピソードでした。
その他、プロセスの総管理者の「エゼキエル」というおじさんの”秘密”についても多少描かれておりましたが、こちらはあまり興味ありません。
なんか薄汚い子供をかくまっておりました。
本作最後、「気付いたら閉じ込められていた」→「脱出しなきゃ」の展開は期待感を煽ります。
鑑賞者の飼いならし方が上手いなぁと。
エピソード4「門」
内容
食料も水もない場所に閉じ込められた候補者たちは、脱出する方法を見つけ出そうと必死。だが途中でテスト内容が変更になると、マルコが豹変する。
引用:Netflix
閉じ込められた寮で6時間経過。
すると、今まで善人の描写しか無かったまる子が壁のディスプレイに表示された暗号文を読み解く。
読み解いた指令通りに全員でミッションに取り組むと、ダクトから食料パックが送られてきた。
食料のために全員でミッションに取り組む。
しばらくは食料が送られてきたが、ある段階から送られなくなる。
そこで今度は本格的に出口を探そうと奮闘するも、まる子率いる作業グループが「腹が減って力が出ない」とアンパンマンモード。
仕方ないので、働いてない者たちから食料を奪う。
最初は食料の強奪に拒否を示していたニート組だが、まる子組がいよいよ暴力的手段に乗り出したので、怯えながら食料を渡す。
するとまる子達は段々エスカレート。
自分たち以外を一か所に隔離し、ニート組を完全に監視下に置こうとする。
なんだかんだで死者も出始め、寮はカオス状態へ。
そんな中、食糧が送られるダクトを頑張って登り切ったジョアナは、プロセスのボスであるエゼキエルと対談。
「君がこの事態を治めるんだ」と期待込みで言われ、また寮に戻る。
そしてマルコ組の門番を殴り倒し、一か所に集められた”仲間”を放つ。
すると全員がまる子グループに襲い掛かる。
人数ではこちらの方が圧倒的に上。
フルボッコにされるまる子。
しばらくボコボコ状態が続いた後サイレンが鳴り響き、今までビクともしなかった門が開く。
安堵の表情を浮かべながらも、一斉に門から外へ出るプレイヤー達。
まる子グループのほとんどが瀕死状態で立ち上がれない。
しかしまる子だけが出遅れながらもなんとか立ち上がり、よたよたしながら出口付近へ。
するとまたサイレンが鳴り、門がゆっくり閉まり始める。
まる子は慌てながらも匍匐前進で進み、門から上半身が外側に出たところで、
「ああああ!!」と下半身が挟まれる描写でテスト終了。
監視カメラ越しに見ていたエゼキエルが目を背ける様子から、太ももから下が切断されたものと思われる。
感想
「隔離された部屋で食料も与られない中でプレイヤー達はどう対処するか」
というテストだったが、内心「しょせん若者のテストだから、誰かが怪我する状況になれば中断されるでしょ」と思っていた。
しかし本テストでは何人も死んだ。
他作品で言うところ「es(エス)」や、そのリメイク作品の「エクスペリエンス」を想起させる内容だった。
ちなみに両作品とも「スタンフォード監獄実験」を題材としたもので、人間の精神が崩壊して暴力的になっていく様子が描かれている。
本当にどうでもいいが、寮の中での武器はパイプベッドを解体して作った「パイプ」である。
そのパイプをブンブン振り回して制圧していくまる子達。
そのメンバーの一人が、パイプを頭の後ろに回し、両手をそのパイプの上に乗せるスタイルでイキってたのが凄い良かった。
こういう奴が一人いるだけで世紀末感が増し、無秩序感、ヒャッハー感が演出される。
今まで寮内の狭苦しい映像が多かった分、ラストの外のシーンが対称的で良かったですね。
まる子の足が気になります。
エピソード5「水」
内容
アリーンに秘密を握られ、黙っている代わりに取引を迫られるエゼキエル。その時、彼の脳裏をよぎったのは、耐えがたい過去の記憶だった。
引用:Netflix
プロセスの全てを管理している「エゼキエル」の回想。
感想
テスト無し。
管理者側のエピソードだったのであまり面白くなかった。
準備巻。
エピソード6「ガラス」
内容
個室に案内された候補者に、プロセスから辞退することを条件に魅力的な対価が提示される。それでも残ることを選べば、熾烈な個別テストが待っている。
引用:Netflix
現時点での合格者は、参加者全体の9%にまで減らされてしまった。
次のテストは「辞退」。
プレイヤーごとに別々の部屋に移され、その中にはプレイヤーと親しい人がいる。
感想
今まで「全員に共通して同じ試験を受けさせる」という形式でしたが、「辞退」では、一人ひとり異なるアプローチ方法で辞退を勧めるという試験です。
例えば、参加者の家族がこう言って辞退をそそのかします。
「いい?よく聞いて。ここを乗り越えても、最終試験であなたがプロセスをクリアするとは限らない。でも今ここで辞退すれば、これだけのお金が私たちに手に入るの。」
また、フェルナンドの家族はこう言います。
「絶対に辞退するな。お前ならやれる。」
なるほど。こういうパターンもあるんですね。
辞退を乗り越えた後にいよいよ最終試験です。
これも個別型ですね。
主役格の人たちでも、合格者、不合格者さまざまでした。
ここはぜひ見てみてください。
エピソード7「カプセル」
内容
祝賀会の最中、参加者の中に裏切者がいることが判明し、会場は騒然となる。候補者への取り調べが始まり、全体が緊迫した空気に包まれる。
引用:Netflix
プロセスが全て終わり、ミシェルが行動に出ます。
そしてその結果大惨事を招くこととなりました。
感想
プロセスは終わりましたが、ダラダラすることなく良い感じにサスペンスしてます。
ミシェルとエゼキエルとの直接対決のようなシーンもあり、一つのシークエンスの終わりを予感させます。
エピソード8(シーズン1ラストエピソード)「ボタン」
内容
“清めの儀式”の朝、次々と明かされる驚愕の新事実により皆の忠誠心が揺らぐ。最後の試練に直面した4人の候補者は、それぞれの決断を下す。
引用:Netflix
感想
完全に終盤の雰囲気です。
ここまで来たがあえて辞退を選択し、プロセスを潰すことに行動するものも登場し、より一層「ディストピア感」が増しました。
シーズン1は、「プロセスに合格するためにはどうすれば?」というものが主軸でしたが、おそらくシーズン2では、「プロセスの敵対勢力」にもスポットされるのではないでしょうか。
3%(3パーセント)シーズン1:まとめ
超ドハマリした!というわけでは無いですが、ちゃんと面白い作品でした。
「ギャンブルもの」とか「デスゲームもの」のドラマ作品って中々無いので、そういう作品が好きな日本人には堪らないドラマだと思います。(日本人って結構デスゲーム好きですよね)
待望のシーズン2も配信されたので、こちらも各エピソードごとに感想・内容をまとめました!