Netflixオリジナル作品「オペレーション・フィナーレ(原題:operation finale)」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します予告編(トレイラー)
※日本語字幕無し
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | operation finale |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | クリス・ワイツ |
脚本 | マシュー・オートン |
ジャンル | サスペンス、スリリング、歴史、実話 |
主要キャスト |
オスカー・アイザック ベン・キングズレー リオル・ラズ メラニー・ロラン ニック・クロール ジョー・アルウィン ヘイリー・ルー・リチャードソン マイケル・アロノフ |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
1960年、イスラエル諜報特務庁の諜報員たちはある重要任務につく。それは、悪名高いナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンを捕らえること。史実に基づくドラマ。
引用:Netflix
魅力
①グロシーンこそ無いが、歴史的な大量虐殺「ホロコースト」の残虐さをリアルに描いている
②数百万の人々を強制収容所へ送った「アドルフ・アイヒマン」について、人間的な部分を色濃く描いている
③アイヒマンを確保した「イスラエル諜報特務庁(モサド)」の活躍が分かる
【ネタバレ無し】感想
本作は、「アイヒマン」の人間的な部分にフォーカスした作品だと思います。
「ホロコースト」「アドルフ・アイヒマン」というワード自体は聞いたことありましたが、無知な僕は、具体的に何が行われたのか、あまり良く知りませんでした。
そして、「そんな状態で鑑賞して、本作を楽しめるだろうか」という不安を胸に鑑賞しました。
残虐な事実を基にした映画にこんな事を言うのはアレですが、本作は純粋に「面白い」と感じられる映画でした。
展開は確かに淡々としていますが、途中でダレることなく、ラストまで興味が無くなりませんでした。
本作はとにかく演技が良いです。
主演の「ピーター」を演じたのは「オスカー・アイザック」という役者さんで、彼は僕が好き過ぎる映画「アナイアレイション(2018)」で「ケイン」も演じています。
そして、「アドルフ・アイヒマン」を「ベン・キングズレー」が演じています。
僕が彼を知ったのは、「シャッターアイランド(2010)」という作品です。
ちなみにですが、作中のセリフで「ダッハウ収容所」というワードが出てきます。
ダッハウ収容所は、シャッターアイランド内のセリフでも登場するので、時代背景が似ているこの2作をどちらも観てみるのも良いかもしれません。
他の俳優陣も素晴らしい仕事をしていましたが、作風的にこの二人にフォーカスしていたこともあり、僕は特にこの二人に魅了されました。
オスカー演じる「ピーター」はかなり優しい役柄で、極悪非道なアイヒマンに対しても優しく接しますが、ベン演じる「アイヒマン」も非常に優しそうな表情、立ち振る舞いをしており、そこが「アイヒマン」という人物に更なる深みを持たせているように思います。
この手の映画は、「事実を良く知らないけど、そういう人が観ても楽しめるか?」というのが気になると思いますが、恐らく問題なく楽しめます。
知っているなら尚楽しめるはずです。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
本作には残忍な描写があります。
「殺戮そのもの」こそ映されていませんが、中々こうグッと来るものがあります。
僕は「人が押し込まれている映像」が特に苦手なので、この後にどうなるかも含めて考えると、上記のシーンが結構キツかったです。
評価・まとめ
75点
久しぶりにネットフリックスオリジナル作品で、「最後まで退屈しなかった」と思える作品に出合いました。
本作は、配給会社が「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(ライオンが吠えるオープニングでお馴染み)」で、ネトフリ独占作品でこのライオンのロゴを見たのは、そういえば初めてだったと思います。
何か大人の事情があるのでしょうか。
もしかしたら、「ネトフリが制作・配給したわけではない」からこそ面白かったのかもしれません。
前回の記事「サードアイ」でも書きましたが、最近のネットフリックスは失速気味なので。
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