2018年5月。
ネットフリックスの大人気シリーズ「13の理由」シーズン2が配信されました。
まずネタバレ無し感想を書いた後に、各エピソードの情報等を書いています。
シーズン1の記事はこちら。
①作品情報
②あらすじ
③ネタバレ無し感想
④ネタバレ有り感想
⑤各エピソードの感想
の順番で書いています。
「13の理由 シーズン2」
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作品情報
配信年 | 2018年 |
---|---|
原題 | 13Reasons Why |
上映時間 | 全13エピソード |
製作国 | アメリカ |
監督 | ブライアン・ヨーキー |
脚本 | ブライアン・ヨーキー(原作者:ジェイ・アッシャー) |
ジャンル | サスペンス、ヒューマンドラマ |
主要キャスト |
ディラン・ミネット キャサリン・ラングフォード ケイト・ウォルシュ Ke’Mari Moore Michele Selene Ang ジョゼフ・C・フィリップス |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ
ハンナの死から5ヵ月が経過し、タイラーの証言を皮切りに、リバティ高校に対する裁判が始まる。そんな中、ロッカーで気掛かりな写真を見つけるクレイ。
引用:Netflix
シーズン1では「カセットテープの対象の人物」が1エピソードごとにピックアップされていました。
シーズン2では「裁判で証言する人」にフォーカスしつつエピソードが進むようです。
【ネタバレ無し】感想
相変わらずクオリティ高いです。
シーズン1同様、「シリアスな高校生活」の映像が多いのが個人的に好みです。
舞台が都会なので、「オシャレなカフェで若者が言い争ってる」とかそういうのだけでなんか面白く感じます。
音楽も相変わらず凄いクオリティーです。
シリアスなドラマにはこういうゴテゴテなシンセ曲が合いますね。
肝心の内容もめっちゃ面白いです。
1話開始前に「病んでる人は見ない方がいい」とか「困ったらご相談を」みたいなことを言われるので、「相当精神的にキツイ作品なのかな」と思えそうですが、そこまでヘビーなものではありません。
確かにリアルタイムな(アメリカの)高校生が見たら、境遇が似すぎて精神的につらいかもしれませんが、個人的には娯楽作品の範疇だと思います。
そこまで重く受け止める必要はありません。
※まだ途中までしか見ていないので、見終えてからまた書き直します。
※次項から「シーズン1」のネタバレを含みます
シーズン2見始めてからの疑問点
シーズン1を見終えてからしばらく経っていたので、うろ覚えのところが多かったのでちょっとおさらいしていきます。
自殺未遂した「アレックス」って誰だっけ?
こんな人いたっけ?
となりましたが、シーズン1からだいぶイメチェンしてます。
これ見て思い出しました。
金髪でショートカットで、テープではかなり序盤の方(2人目だっけ?)で対象となった人物です。
確かハンナと同タイミングでリバティ高校に転入してきて、ジェシカの3人で仲良くなりかけたけど、ジェシカとアレックスがくっついた事でハンナと仲が悪くなった、とかでしたね。
そして父親が厳格な警察官で、その事でブライスに気に入られてたと思います。
そしてシーズン2開始早々「アレックスが自殺した」という内容で進みます。
”そんなシーンあったっけ?”とパニクってしまったので整理しましょう。
シーズン1エピソード13「カセット7:A面」にて、それらしいシーンがありました。
クレイがブライスにボコボコにやられたけど、レイプの証言のようなものを録音した後、雄たけびを上げながら夜の住宅街を自転車で走り抜けるシーン。
その直後、唐突に救急車のシーンが挟まれます。
救急隊員が、「被害者は17歳男性、銃弾が頭部を貫通」のような事を言っていました。
そしてその後、アレックスが自殺したという展開になりました。
しかし未遂に終わり、なんとか一命は取り留めていたようです。
シーズン2では開始早々杖をついていたのですが、後遺症が残っています。
そしてもう一つ気になるのが、「遺書」です。
彼はまるで中二病患者のように遺書を持ち歩いていましたw
最初、「彼が自殺する前に書いた遺書」だと思っていたんですが、クレイに遺書を見せながら「これどういう意味かな」などと言っていたので、本人の遺書では無いのだと気付きました。(勘違い)
でも本人の遺書でしたね。(普通に見てたら分かることでした・・・)
母親とアレックスの朝食シーンで、「僕、遺書残してた?」と言っていました。
そして取り出されたのがあの遺書です。
タイラー(カメラ男子)との会話で「テープのことは憶えてる?」というセリフもありましたし、自殺の後遺症で、軽度の記憶障害が発生したようです。
にしても、弾丸が頭を貫通したのにまだ生きてるなんて、凄いですよね。
稀にあるようだけど、奇跡的。
ジャスティンはDVパパを持つ貧乏学生で、金持ちのブライスに昔助けられていたから、最初は彼の味方をするしかなかったみたいな事を言ってましたね。
※次項から「シーズン2」のネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】シーズン2鑑賞後の感想
最終話で、登場する女性キャストほぼ全員が「性的暴行を受けた過去」を告白していくというシーンがありました。
(ストーリー上違和感がある描写だったので、恐らくただの演出)
これを観ると、性犯罪に関する事件が女性優位になる理由がなんとなく分かりました。
「冤罪」という言葉がありこれには男全員がビクつきますが、性犯罪の被害がどれだけ重大か、この告白シーンだけでも伝わり、冤罪に関する誤解が生まれるのは仕方ないと理解できました。(仕方なくはないが)
全13エピソードと長めですが、中だるみすることなく楽しめました。
しかしラストが微妙です。
というか悪い意味で超絶過ぎました。
普通にキレイに終わらせることも出来たのに、タイラーが武装してダンスパーティーに乗り込みかけるというのは、さすがにぶっ飛んでました。
原作でもそうなってるんでしょうか?
個人的には、開発陣が「13の理由は若者たちの問題を反映させている。アメリカでは銃の乱射事件もたまにあるから、それも盛り込んどこう」と思って追加した要素の気がしてなりません。
では、シーズン2の各エピソードの話をまとめていきます。
シーズン2:各エピソードの感想と考察
エピソード1「1枚目の写真」
ハンナの死から5ヵ月が経過し、タイラーの証言を皮切りに、リバティ高校に対する裁判が始まる。そんな中、ロッカーで気掛かりな写真を見つけるクレイ。
引用:Netflix
タイラーの回です。
いきなりタイラー(カメラ男子)の証言シーンから始まりました。
今回のキーマンはタイラーのようです。
シーズン1では、「ハンナとコートニーがレズってる写真」を盗撮し流出させたせいで軽くいじめられていました。
テープを聴いたクレイに、仕返しとしてお尻を撮影されてましたね。
しかしハンナがいじめられる前まで、二人は仲が良かったことが明かされました。
序盤の方では、明らかに「ハンナの味方」的な証言を続けていました。
リアリティーがあり、本当にハンナを思っているようでした。
しかし最後、「ハンナが自分の胸を自撮りしていた」と証言し、周りがざわつきます。
これを傍聴していたクレイは、腹が立ったのか席を立ちました。
その後クレイはタイラーに「なんで嘘を吐いたんだ?」と問い詰めますが、タイラーは「嘘はついてない!」と言い張ります。
確かに証言中のタイラーは嘘を吐いているようには見えませんでした。
とにかくハンナを信じたいクレイは、都合の悪い事に関してはまず疑うタイプのようです。
そしてクレイが自分のロッカーを開けると、
HANNAH WASN’T THE ONLY ONE
(ハンナだけじゃない)
と書かれた写真が出てきます。
その写真の内容は、シーズン1の最序盤で出てきた「ハンナのパンチラ写真」でした。
まだまだリバティ高校はドス黒いもので包まれていそうです。
エピソード2「女同士のキス」
勇気ある決断をするコートニー。ハンナに関するクレイの記憶が、スカイとクレイの間に亀裂を生む。一方で、卒業アルバム事務所が何者かに荒らされる。
引用:Netflix
アジア人コートニーの回です。
シーズン1では、ハンナの家でハンナとレズキスをしている瞬間の写真を撮られ、それがきっかけでいじめられかける描写があったような気がします。
実際にコートニーはハンナに好意を抱いていましたが、いじめられるのが怖くて、「ハンナがレズビアンで向こうから迫ってきた」と嘘をついていたと裁判で証言しました。
当初敵の弁護士は、「実はハンナはレズビアンで、ハンナがあなたに好意を抱いていたのでは?」と責めてきます。
実際に敵は、”ハンナからキスを迫る写真”という究極の切り札を持っていた為、それを武器にコートニーをまくしたてます。
しかしコートニーは真実を打ち明けます。
コートニーとハンナは、当初ふざけたテンションでキスをしていましたが、コートニーが暗示的に「ハンナが好きだ」ということを打ち明け、静かに涙を流します。
そしてその後、コートニーの気持ちを理解し、慰めようとしてハンナはキスをし返してあげたのです。
その写真は、正にその瞬間だとコートニーは証言しました。
これにより形成逆転。
今回の裁判はハンナ側に優位な状態で終了しました。
コートニーの言葉遣い、セリフ回しから微妙に知性が感じられます。
さすが優等生です。
製作陣はそういうキャラ設定もちゃんと忘れてないみたいですね。
そしてクレイは、四六時中ハンナの亡霊(幻覚)に悩まされています。
というかハンナの出番が、シーズン1よりかなり多くなってます。
めちゃくちゃ喋ります。
主張がめっちゃ強いです。
でも可愛いです。
これ、本エピソードのラストシーンですが、ちょっとユーモラスで面白かったです。
ハンナの他人事みたいな表情が良かったですねw
「君って大変だよね」と、まるで自分が関係ないような言い草で放ち、それに対し「お前のせいだよ!」と返答するクレイ。
13の理由では中々見れないユーモアシーンで幕を閉じました。
さて、本作のラスボスであろう「ブライス」ですが、彼は本当に一流の悪党キャラだと思います。
というのも、なんか「優しそう」な印象が強いんです。
今まで自分の仲間だったサックと自分の敵であるアレックスが話しているのを、ブライスは快く思わないはずです。
それを遠くから見つめているのですが、大抵のドラマならもっと怪しげに睨みつけるような表情をすることが多いです。
しかしブライスは険しい顔では見ません。
飽くまで「眺める」という程度です。
ブライスは常に自分に利がある立ち回りをするし、実際にレイプ犯で凶悪な男なんですが、ブライスは誰に対しても優しい感じで接します。
誰かを睨みつけるようなシーンも一切ありません。
終始落ち着き払い、仮にキレられても動じずに大人な対応をし、常に周りの人を取り囲もうとしています。
だからこそ悪党なんでしょう。
ブライスがどういう結末を迎えるのか、とても楽しみです。
エピソード3「酔った尻軽女」
脅迫され、身の危険を感じるアレックスとクレイは、ブライスに対する証言をして欲しいとジェシカに迫る。トニーの手を借りて、目撃者候補を捜すクレイ。
引用:Netflix
黒人「ジェシカ」の回です。
本エピソードでは2回ほど「人種差別」的な発言が出てきました。
その話題を出したのは、ジェシカとトニーです。
それぞれ違うキャラかつ、全く違うシチュエーションで出てきたので、エピソードを通して人種差別について話題にしたかったようです。
さて、ジェシカはブライスに酷いことをされたもう一人の人物です。(もう1人はもちろんハンナ)
そんなわけでブライスを痛めつけたいクレイは「真実を証言してほしい」と懇願します。
しかし、中々この手の事実は中々言えるものではありません。
もちろん、ハンナのテープを聴いた”ハンナの母親”は、少なくともハンナのテープが全て真実だと信じているので、ジェシカがどんな目に合ったか知っています。
なのでもちろん事実を証言することを祈ってたのでしょうが、残念ながらジェシカは真実を話せませんでした。
前回のエピソードにて、レズビアンのコートニーが全てを打ち明けヒロイックな終わり方をしたので、それと若干対称的に見えます。
でもコートニーの真実と、ジェシカの真実は重さが違います。
「ブライスにレ〇プされた」という真実は、中々話せるものでは無いでしょう。
そして本エピソードでは、ジェシカの元カレである「ジャスティン」が出てきます。
なんか物乞いをやってました。
こういう風変わりな人が出てくると盛り上がりを感じますね。
エピソード4「2枚目の写真」
両親から秘密を隠すクレイ。保身主義のマーカスは、世渡りのために法廷でウソをつく。ジェシカとアレックスは、一緒に学校をサボって出かけ…。
引用:Netflix
生徒会長の「マーカス」の回です。
マーカスとハンナの関係の確認ですが、マーカスはハンナをデートに誘い、そのデートでハンナに無理に近づこうとしたためにハンナに嫌われました。
その腹いせに、ハンナにとって良くない噂を流しました。
よって、マーカスはハンナベイカーの敵です。
証言でももちろん嘘を吐きます。
しかもあろうことか「ハンナはブライスが好きだった」とまで言います。
もし「ハンナはブライスが好きだった」という認識が世間に広まれば、仮にブライスがハンナをレ〇プしたという事実が認知されても、もしかしたらダメージが少なくて済みます。
クレイは、ヘロインの禁断症状により嘔吐を繰り返すジャスティンを家にかくまっています。
今後ジャスティンがどう関わってくるかも気になります。
そしてクレイのロッカーには、ブライスが誰かを襲ってるような写真が入っています。
誰を襲っているかは分かりません。
ですが恐らく、ブライスの側近で、かつクレイの手助けをしたい人間の仕業でしょう。
たぶん良い奴です。
そして最後、アレックスはクレイに「テープを聞かせてくれ」と懇願し、クレイはテープの録音データをアレックスに送りました。
その場その場の感情に流される10代の若者たちが、今後どういう展開を繰り広げてくれるのか楽しみです。
そういえばシーズン2に入ってから、ハンナの母さんとクレイの絡みが極端に減りましたね。
2人は味方同士のはずなのに、力を合わせる描写がありません。
まぁ、クレイも極端に傷ついており、「ハンナの家族に今は近づくべきじゃない」という考えでもあるのかもしれません。
エピソード5「ラインカー」
はみ出し者という立ち位置を受け入れるタイラーとサイラス。アレックスは記憶を取り戻そうと努め、ライアンとハンナの母はハンナの詩にヒントを探す。
引用:Netflix
詩人でゲイの「ライアン」の回です。
ライアンは一部自分に都合の悪い事実を隠しつつも、割とハンナ寄りの証言をします。
ハンナが日記に書いた詩をこっそり破り自分のモノにしますが、それをどうしたか分かりません。
もしかしたらシーズン1でその描写があったかもしれませんが、忘れました。
クレイの家に匿われてたジャスティンは、トニーと外に散歩へ出かけた際にリバティー高校の生徒(恐らくブライス側の誰か)に見られてしまいます。
噂は瞬く間に広がり、ブライス、ザック、ポーター先生までもがジャスティンの存在を知ります。
ポーター先生は夜、ジャスティンが暮らしていた家を訪ねます。
すると母親が出て、やけにつっけんどん。
そして母親と出来ているヤクの密売人「セス」が帰宅。
「俺の敷地に入るな」とポーター先生に言い、なんやかんや殴り合いになります。
セスも相当体つきは良かったですが、あの優しそうなポーター先生がセスにマウントを取り、何発も殴っていました。
意外と強い。
そしてポーター先生がパトカーの乗せられ終了。
元々立場が危うかったポーター先生。
今後どうなるか心配です。
そういえば最近「シェリ」という子が登場しだして、てっきり「シーズン2からの新キャラ」だと思ってました。
しかしシーズン1でも出てましたね。
パーティーの帰りにハンナを乗せて飲酒運転し、標識を壊してしまったあの子です。
標識を壊したせいで「ジェフ」という良い奴が事故死してしまいましたね。
あの子です。
シェリーはテープを聞かれたクレイに嫌われていましたが、本エピソードでは結構手を貸してくれてます。
エピソード6「港で見せた笑顔」
クレイはポラロイド写真の撮影場所を突き止めようとし、ジャスティンは学校に現れる。ザックはハンナに関する新事実を明かし、みんなを驚かせる。
引用:Netflix
アジア系男「ザック」の回です。
どうやらザックはあだ名らしく、母親はザックのことを「ザッカリー」と呼んでいました。
知らなかった。
ザックの証言にて、ザックとハンナは付き合っており、夏休みの間中何度も性行為をした事が判明しました。
回想シーンでは二人のベッドシーンが流れます。
一つ怪しいのは、エピソード4でマーカスの証言の時、マーカス目線での回想シーンが流れました。
その回想シーンは、「ハンナから迫ってきたことがある」というマーカスの嘘の証言に基づいたもので、恐らくマーカスの妄想です。
だから、ザックとハンナの衝撃的なこの回想シーンは、ザックの妄想の可能性もあります。
しかし、実際にまだ写真が残っていることや、ザックのテンションから察するに、恐らく事実だったのでしょう。
2人の関係は、シーズン1もとい、テープでも証言されなかった事実なので、結構衝撃的です。
そしてそして、前エピソードにて「下半身が反応しない」と悩んでいたアレックス。
本エピソードで、ザックともみ合いになった時に反応しましたw
もしかしたら「アッー!」な展開かもしれませんw
クレイが匿って(かくまって)いたジャスティンですが、こっそり学校に来ました。
どうしてもジェシカに会いたかったようです。
ここはマジでめちゃくちゃ盛り上がりましたね。
クレイ、ジェシカ、そしてブライスが総立ち。
しかしジェシカはジャスティンを拒絶。
クレイの(参ったな・・・)という表情が凄く良かった。
ジャスティンが立ち去ろうとした時に、後ろに立っていたブライスと一瞬目を合わせましたが、その直後にジャスティンがぶっ倒れたので続きのやり取りはありませんでした。
この二人も相当因縁があるので、今後の二人の絡みに期待できます。
今回のエピソードでジャスティンの存在がクレイの親にバレ、正式にクレイの家に居候することになりました。
なんか、クレイとジャスティンの組み合わせも面白いですねw
ジャスティンはプレイボーイなので、クレイの未熟な部分をレクチャーしたりしてます。
エピソード7「3枚目の写真」
ブライスに怒りをぶちまけるアレックス。マーカスは脅迫を受け、クレイはハンナと過ごした一夜のことを証言。ジェシカはフラッシュバックに襲われる。
引用:Netflix
クレイの証言回でした。
まさかこんなに早くクレイの回が来るとは・・・。
そこまで衝撃的な話はありませんでしたが、「ハンナ含む複数人でドラッグをやったことがある」という事実を証言したせいで不利な状況となりました。
なんか凄くシリアスな回でしたね。
特に、アレックスの心の叫びが重く伸し掛かり、グッと来るシーンがとても多かったです。
ジェシカが患っているPTSDの描写もリアルで、観ていて本当に可哀想になります。
エピソード8「我が愛しき娘」
ハンナの両親に厳しい視線が注がれた時、ジェシカはハンナの母に歩み寄る。ジャスティンは素面ではいられず、クレイはようやくスカイと連絡がつく。
引用:Netflix
あれ・・・?
また急に面白くなりだした・・・。
ハンナのテープが、ネットで匿名で公開された為、テープの対象者だったメンバーが、急に矢面に立つことに。
ちなみに公開したのはクレイです。
今までブライスの証言を密かに録音したり等しましたが、結局何も動かせなかったので今回のような暴挙に出たようです。
更に更に、大勢の前で演説中のマーカスが「ブライスはレ〇プ魔」と発言するというイベントも発生。
もちろんマーカスは脅されて言いました。
マーカスを脅したのは、当然タイラーとその友達のサイラス(パンク野郎)です。
ブライスの評判は完全にガタ落ち。
更に更に、ジャスティンのヤクがクレイの両親にもバレ、全員が窮地。
ラスト、ジャスティンが家のドアを叩き、母親が出てきたところで「ただいま」と言い終了。
またセスとバトるんでしょうか。
エピソード9「破られたページ」
タイラーはサイラスの妹とデートに。クロエはテープの件をブライスに問いただし、ジェシカはまたデートできるか考える。後悔に苦しむポーター先生。
引用:Netflix
ポーター先生の回です。
ポーター先生はハンナテープの対象人物の一人でしたが、実際に何が録音されていたかは鑑賞者には知らされていません。
裁判中、いつもは味方のベイカー側の弁護士が、やけにきつく質問するので「なんでポーター先生にきついんだ?」と思いましたが、そりゃそうです。
ポーター先生は学校側の人間なので、ベイカーの敵です。
しかし、ポーター先生は、「ハンナの死は自分の責任だ」と全面的に認め、そして「ハンナを襲った犯人はブライス・ウォーカーだと後で知った」と苦しそうに断言しました。
ここは本当に胸が熱くなりました。
精神的に追い詰められた時の目の開き方をしていたポーター先生。
そして、ハンナが相談しに来た時のやりとりを思い出し、「もっとちゃんと引き留めていれば」という自分の理想的な妄想をし悔んでいました。
学校側(味方)の弁護士が、「つまりあなたは、業務上の責務を果たしたということですね?」という明らかに助け舟の質問に対し、「いや、、もっと出来ることがありました。」と発言するなど、ポーター先生はかなりの責任を感じていました。
ポーター先生はとてもかっこよく、そして優しく、勇ましい男でした。
さて、学校では、クレイとサイラスが仲良くなりました。
パンク野郎のサイラスは、テープを流出させたクレイをえらく気に入っており、クレイ、サイラス、タイラーの3人で夜中にリバティー高校のグラウンドに落書きをしにいきました。
なんとなく、クレイとサイラスの組み合わせも面白いですね。
3人で落書き中にたまたま、グラウンドの備品室?のようなところに、野球部数人と女性が楽しそうに入っていくのが見えました。
クレイは閃きます。
あれが”クラブハウス”だと。
クレイはサイラスたちと別れます。
そして家出中のジャスティンに助けを求め、クレイとジャスティンが合流しました。
明らかに逆襲的な展開です。
エピソード10「ほら笑えよ」
隠していた過去を語るトニー。シェリはクラブハウスに入る計画を立て、ポーター先生はジャスティンに救いの手を差し伸べる。ザックとブライスが衝突。
引用:Netflix
証言台にはトニーが立ちます。
トニーは学校側の証人として召喚された為、ベイカー側の弁護士からはきつい質問を繰り出されます。
それを辛そうに見つめるベイカーさん。
そして深夜、ベイカーさんが経営しているドラッグストアは荒らされてしまいました。
ついにクラブハウスの場所を突き止めたクレイは、ジャスティンと一緒に乗り込みます。
シェリ―の事前潜入により、クラブハウスには写真が撮りためてあることが判明しているため、それを探すクレイたち。
するとそこへ試合から抜け出したザックが。
そしてザックは、クレイに写真を送っていたのは自分だった事を明かします。
クレイは「なぜ僕に写真を送った?なぜ直接伝えなかった?」と聞き、ザックは「俺が腰抜けだからだ。でもお前は違う」と言います。
クレイは決してガタイは良くなく、人脈があるわけでもありません。
でもガッツがあり、問題に向かって非常に一途に立ち向かいます。
この性格を信頼して、ザックはクレイに写真を送っていたのでしょう。
以前クレイは、「ザックとハンナが付き合っていた」という事実を知り、ザックとは決裂していました。
しかしザックは、クレイを信頼していたのです。
2人の友情的な部分が垣間見れる気がして、すごく熱いシーンでした。
ずっとサイラスとつるんでいたタイラーは、ライブハウスでサイラスの妹を侮辱したため、サイラスと決裂します。
また「マーカスを脅した」件がバレ、親からスマホとカメラを取り上げられます。
今後残り少ないエピソードで、タイラーがどう絡んでくるかも気になります。
エピソード11「ブライスとクロエ」
ブライスが証言台に立った結果、校内で騒動が巻き起こる。ジェシカはクロエにクラブハウスでの一件を伝え、アレックスの記憶が一挙に押し寄せる。
引用:Netflix
いよいよブライスが証言台に立ちます。
「ハンナとは何度もセックスした」
「ハンナから求めてきた」
と嘘の証言を並べ、上手く立ち回りました。
回想シーンがあったので、一見ブライスの証言は事実のように思えました。
しかし、終盤にブライスがひと思いにふけるシーンでの回想シーンは全くの真逆でした。
ハンナとブライスのセリフが逆で、「基本的にブライスが嫌々付き合っていた」という証言は嘘で、「ハンナが嫌々付き合っていた」というような感じでした。
クラブハウスの写真の中に「クロエ」の写真がありました。
ブライスと付き合っているクロエも、実は被害者だったのです。
ジェシカやベイカーさんの説得により、ブライスに襲われた旨を裁判で証言すると言いましたが、実際の証言中、ブライスの顔を見て恐怖を感じ、証言を捻じ曲げます。
これによりブライスは致命傷を避けました。
クレイ、トニー、ベイカーさん、ジャスティン、アレックスはガッカリしています。
タイラーは、サイラスと球状を荒らした時に撮影した写真をFacebookに公開。
「あの落書きは自分たちがやった」ということを宣言しました。
タイラーは気晴らしにクレイを森の中へ誘い、二人で銃を撃ちます。
その際、クレイはハンドガンを持ち帰ります。
終盤、それを持ってブライスの家へ。
ブライス邸の前でジャスティンが登場し、クレイを説得。
するとクレイは「もう終わりにしたい」と銃を自分のこめかみに向けます。
必死に説得するジャスティン。
そこへゆっくりとブライスが登場。
自分の家の門前でなぜかクレイが自殺しようとしてるので、あっけにとられています。
少しシュールでしたw
アレックスの元には匿名の小包が届き、中にはハンドガンと「良く生きていられるな」と書かれた手紙が。
アレックスも核心となる記憶を徐々に取り戻しつつあります。
エピソード12「写真が入った箱」
クレイらに対する脅迫がさらに激しさを増す。タイラーに処分が与えられ、ジャスティンは自らの将来を危険にさらす覚悟でブライスに関する証言をする。
引用:Netflix
ジャスティンの証言回でした。
いろんなことが詰まり過ぎてまとめるのが難しいですが、まず、ベイカー vs リバティー高校の裁判は、リバティー高校の勝利となりました。
ベイカーさん側全員が落胆していましたが、その直後、ブライスが性的暴行の容疑で連行されていきました。
「ブライスを仕留めたわ」とベイカーさん。
しかし、何故かジャスティンまで同容疑で連行されました。
クレイもジェシカもビックリ。
クレイのママは、「このリスクがあった」と、ジャスティンが連行された理由も知っているようです。
そのうえでクレイに「ジャスティンを助けるわ」と宣言します。
エピソード13「さよなら」※ラストエピソード
1ヵ月後。ハンナの家族や友人たちはハンナの人生を祝福し、お互いの存在に癒しを見つける。一方で残忍な暴行が、ある1人の生徒を追い詰めていた。
引用:Netflix
えらくしっちゃかめっちゃかなラストでした・・・。
更生プログラムを受け聖人のようになったタイラー。
しかし復校初日に早速激しい暴力を受け、その夜のダンスパーティーに完全武装で乗り込みます。
しかしギリギリのところでクレイの説得により改心。
更にクレイの手配により、タイラーを逃がしてあげました。
何がなんだかわかりません。
マジで何がなんだか分かりません。
なんか、「現代のアメリカが抱える問題(銃の乱射事件)」を無理やり盛り込んだようにしか思えませんでした。