Netflixオリジナル作品「失われた少女」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※次項からネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します目次
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | perdida(訳:失われた) |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アルゼンチン・スペイン合作 |
監督 | アレハンドロ・モンティエル |
脚本 | ※判明次第追記 |
ジャンル | ダーク、スリリング、サスペンス |
主要キャスト |
ルイサナ・ロピラト アマイア・サラマンカ ラファエル・スプレゲルブルド ニコラス・フルタード オリアナ・サバティーニ ペドロ・カサブランク アランチャ・マルティ カルロス・アルカンタラ |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
予告編(トレイラー)
※翻訳されておらず、日本語字幕もありません。
あらすじ
子供の頃、親友がパタゴニアで姿を消した。昔の失踪事件が忘れられない女性は、警官となった今、答えを出そうと再捜査を始める。自らの身に迫る危険も知らず…。
引用:Netflix
子供の頃に親友の「コルネリア」が行方不明となり、大人になった今も捜索を続ける「マヌエラ(ルイサナ・ロピラト)」。
そんなマヌエラが、事件を追いつつ、何か大きな力に巻き込まれるという(ありきたりな)お話です。
【ネタバレ無し】感想
凡作です。
「もう少しで駄作」というレベルなんですが、「駄作特有のあの香ばしい感じ」は特に感じず、60点前後の作品ということで、僕の中では凡作認定しました。
サスペンスとしては良質ではありますが、非常にありきたり。
物語の導入からクライマックスまで、全てが非常にありきたりで、「マジか」となる事なく、淡々と話が進み、そして終わりました。
また、これは僕の問題なんですが、登場人物の名前が「マヌエラ」とか「クララ」とか「コルネリア」とか「ラモン」とか、覚え辛い。
しかも主人公の「マヌエラ」が、旧友間では「ピパ」というあだ名で呼ばれることもあります。
スペイン映画なので、日本人である我々にとって固有名詞が頭に入ってこないというのは致し方ないことですが、ただでさえ小難しいサスペンスが、「分かり辛い名前」のせいでより一層難しくなっています。
しかし完全にこんがらがる程難しくも無く、意識して覚えていけば付いていけるので、これは低評価の理由ではありません。
本作がそこまで高評価にならなかった理由は、先ほど書いた「盛り上がりが少ない」というところですね。
反対に、本作のズバ抜けて良い点としては、「美人が多い」ということでしょうか。
美人が多い映画なので、目の保養になります。
今思えば、ネットフリックスオリジナルの「ペーパーハウス」も美人が多く、テンションがアガリました。
本作もペーパーハウスもどちらも「スペイン産」という共通点があるので、「スペインには美人が多い」という逸話はやっぱり真実なのでしょう。
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※次項からネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】感想
悪い点:ストーリーがありきたりで面白くない
緩急の付け方や、一つ一つの展開の起承転結はしっかり練り込まれており、「つまらない作品」ではありません。
しかし、どの展開も似たり寄ったりで、そしてどこかで見た事のあるような展開の連続なので、食い入るように見る程ではありませんでした。
「つまらなくは無いけど、良くもない」という感じでしょうか。
ただ、「駄作特有の登場人物の支離滅裂な行動」は無く、皆一貫して、整合性のある行動を取っています。
そこは割と好きなポイントです。
悪い点:取って付けたような黒幕の存在
「黒幕は実は味方の一人だった」
というような展開は良くあります。
しかしそのブッ込み方が素晴らしければ、鑑賞者は「マジか」と驚愕できます。
そして本作も、身内が犯人だったという展開がありました。
しかし残念ながら本作では、重要なネタバラシシーンにて全く興奮を感じられませんでした。
本作における「実は敵キャラ設定」だったのは、主人公マヌエラの所属する部署の「チーフ」でした。
そしてそのチーフが敵側だった理由は、当然ながら物語終盤で明かされます。
さて、どんな駄作でも「何故こいつが敵なのか?」という理由については、僕は無条件で興味を持ちます。
そして「正当で納得できる素晴らしい理由」が用意されていたら、それだけで少し作品の評価が上がる程、僕はこの「理由付け」を大事にしています。
さて、チーフが敵側である理由は・・・?
マヌエラ「なぜあなたが・・・?」
チーフ「ビジネスは複雑なんだ?」
のみ。
いや、本作は難解なサスペンスで、そして複雑なサスペンスが苦手な僕には気付けなかっただけかもしれませんが、初見では、チーフが敵である理由については、「ビジネスが複雑」としか捉えられませんでした。
ありきたりですが、せめて
・娘が病気で金が必要だった
・妻が拉致されて、仕方なく力を貸した
とかなんとか、「鑑賞者が納得できる理由付け」を用意してほしいと感じました。
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良い点:美人が多い
ネタバレ無し感想でも書いたので多くは語りませんが、切れ長の目をしたクッキリ美人が多いので、そういう「きつそうな女性」が好きな人には打ってつけ。
評価・まとめ
60点
凡作です。
本作で扱われた題材の一つに「人身売買」があり、それに関する社会的メッセージも含まれていたと思います。
社会的批判を作品に埋め込む場合、大抵は「リアリティが増してより面白くなる」はずだし、そうあるべきですが、本作を鑑賞して、人身売買の残虐性が特に感じられるわけでも無く、そして娯楽性がブーストされるわけでも無く、「メッセージ性」に関しては特に深いものは感じませんでした。
また、この手の小難しいサスペンスは、「理解してない」と思われるのが嫌で、「低評価を付けづらい」という特徴があります。(個人的に勝手に思っている)
そのせいか、他のブログ様でも「良質サスペンス」としてそこそこの評価で紹介されている事が多いです。
もちろん感じ方は人それぞれだし、他者様の感想は重んじています。
ただ、僕にはどうしても「よくある平凡なサスペンス」にしか見えませんでした。
(美人が多いことを除いて)
記事中に登場したリンク:
この映画スペインではなくてアルゼンチンの映画だと思うのですが…ブエノスアイレスのシーンがあったしスペイン語もスペインのでなくアルゼンチンのスペイン語でした。
noname 様
ご指摘ありがとうございます!
言語について理解できるとは・・・凄いです・・・。
スペイン語も話せるのですか?
記事については、「アルゼンチン・スペイン合作」と修正致しました。
ご指摘ありがとうございました。