感染者がうろつく街で、「運転手」「護衛」「ナビゲーター」「医者」の4人は生き延びれるのか?
常に登場人物目線で進むパニックホラー「パンデミック」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という
文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2016年 |
---|---|
原題 | Pandemic |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・スーツ |
脚本 | ダスティン・T・ベンソン |
ジャンル | スプラッター,ホラー,POV,ポストアポカリプス |
主要キャスト |
レイチェル・ニコルズ メキー・ファイファー アルフィー・アレン ミッシー・パイル |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
感染すると次第に凶暴化する謎のウィルスが、アメリカ中に蔓延した。感染者の症状は5段階に分かれ、レベル1なら治る可能性があるが、レベル5になると凶暴化し手の施しようがないと診断された。ロサンゼルスの救助チームへ派遣された女性医師ローレンは、襲いかかってくる感染者たちと戦いながら非感染者を探し出そうとするが……。
魅力
①役割を持った4人が、ある目的の為に力を合わせるという展開が、人気FPS「Left 4 Dead(個人的に世界一好きなゾンビゲー)」に似てて嬉しい
②意外とトリッキーなアクションシーン
③そこそこ捻りのある秀逸なラスト
気になる点
・血しぶきやゴアシーンがところどころ安っぽい
【ネタバレ無し】感想

主人公のDr.ローレン
Netflixの簡易解説で「ジョン・スーツ監督は、テレビゲームの“一人称視点シューティング”スタイルで「PANDEMIC パンデミック」を撮影した。
」と書いてありますが、あらゆるゲームの中でも特に「LEFT 4 DEAD」に似てる気がしました。
途中で「WITCH」を彷彿とさせるシーンもあったし。

「WITCH」を彷彿とさせるシーン
(筆者はL4Dがめちゃくちゃ好きなFPSゲーマー)
↑ 1:05くらいでWitchが登場します。
また、ゾンビを相手に戦うシーンにてロッカーの上に飛び乗ったりなど、僅かに「Dying Light」の要素も感じられて嬉しかった。(Dying Lightは一人称視点のゾンビゲーで、パルクール要素がある)
さて本作は、主人公で医者の「ローレン」を筆頭に、護衛役の「ガンナー」、運転手の「ウィーラー」、案内役の「デニス」の4人が1チームとなり、「救出作戦」に向かいます。
ミッション内容は「セントメリーズ高校へ行き、生存者98名を捜索する」というもの。
ミッションや全体的なストーリーは非常に平凡で、特に目新しさはありませんが、「REC」や「クレイブエンカウンターズ」のような、ドキュメンタリーチックな感じではありません。
登場人物に装着されたカメラ目線で話が進みますが、みんな映画らしい演技をしています。
そのアンバランスさが個人的に好きでした。
戦闘シーンも、ゴリゴリのロックをかけていて、わざとらしく盛り上げてる感じが個人的に良かった。
こういうの好き。
※ここからネタバレを含みます。
主要登場人物(キャスト)
※()内が役者名
●ドクター・ローレン(Rachel Nichols)
主人公の医者。
しかし実は医者ではなく、たまたま拾った「ドクター・ローレン」のIDを使い、ローレンに成りすました。
医者のフリをすることで自分の価値を高め、安全区域に入れてもらえた。
また嘘を吐いたのは、自分の娘「メーガン」を助ける為でもあった。
●ウィーラー(Alfie Allen)
チームのドライバー。
荒々しい性格で協調性に欠けるが、実は良い奴。
元は犯罪者。
●デニス(Missi Pyle)
チームのナビゲイター。
GPSを使ってルートを消め、誘導する。
パンデミックの前に息子を失っている。
●ガンナー(Mekhi Phifer)
チームの護衛。
ショットガンを装備しており、高い戦闘力を持っている。
消息を絶った前任部隊に妻がおり、その行方を心配していた。
元は警察官だったらしい。
【ネタバレ有り】感想
「敵」のレベルが独特
①セーフゾーンに入れてもらえない普通の人間(暴徒)
②感染したけどまだ本格的に発症してない人間
③感染末期で本格的にクリーチャーと化した人間
敵は上記のような感じで、感染度合いによって段々と強くなります。
しかし序盤、まだ知性がある人間が物資狙いで主人公たちを襲っていたので、「普通の人間が積極的に主人公を襲う」という展開が、ゾンビ映画としては中々新しかったと思います。
「夜」が訪れてからが本番
先ほども書いた通り、序盤は基本的に「人間」相手に戦います。
その辺も生々しくて良かったですが、目的地の高校に到着してから、本格的なゾンビ映画と化します。
そしてその後に「夜」が訪れる為、いろいろとホラーの要素が整います。
ここからはビックリ系の演出も相まって、中々怖かったですね・・・。

特に暗視モードの演出は、映画「REC」のラストシーンっぽくて萌えました。
たぶんオマージュも入ってたと思います。
捻りの効いたラスト
決してツッコミどころが無い訳ではありませんが、中々ユニークな終わり方でした。
主人公「ローレン」は、奇跡的に娘を助け出すことが出来ました。
しかし残念ながら既に感染しており、このままではセーフハウスに連れて行くことが出来ません。
そこでローレンは、自分の防護服を脱ぎ、それを娘に着せました。
ここからは娘の視点。
今までは「ローレン視点」で、他のキャラクターが必死に戦ってる様子を見てきましたが、ここからは「ローレン」が必死に娘を守ろうとする映像が続きます。
(この「ラストステージ感」もFPSっぽくて熱かった)
そしてなんとか車で逃げた二人は、そのままセーフハウスへ。
ハウスのゲートが開いたので、ローレンは気絶した娘のメーガンを抱きかかえ、警備に近づきます。
しかし警備兵は、防護服を着ていないローレンをその辺の感染者と思い込み普通に射殺。
そして気絶したメーガンに近づき、IDを確認。
そこには「Dr.ローレン」の表記が。
警備兵は「Dr.ローレンと書かれていますが、感染しているようです。どうしますか。」と無線で本部に確認。
本部は、「医者は貴重だから、感染初期なら助ける」という考えなので、そのまま「メーガン」をセーフハウスに運び入れる。
End.
実際に本部がメーガンを見て、「コイツDr.ローレンやない!」となるのは時間の問題ですが、とりあえず母親は、娘を助け出すことが出来ました。
正直、ラストに期待せずボサーっと鑑賞してたので、娘に防護服を着せた時も、「娘を保護したいんだなぁ」なんて考えてました。
まさかこんな裏があったとは・・・
結構好きなラストでした。
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70点
やっぱりパンデミックものは面白い!
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