Amazonプライムビデオで「ブラックパンサー」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※次項からネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
本作は「Amazonプライムビデオ」で鑑賞しました↓
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「ブラックパンサー 感想」
「ブラックパンサー 評価」
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目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | Black Panther |
上映時間 | 分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ライアン・クーグラー |
脚本 | ライアン・クーグラー(原作:スタン・リー) |
ジャンル | アクション、SF |
主要キャスト |
チャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ/ブラックパンサー) マイケル・B・ジョーダン(エリック・キルモンガー) ルピタ・ニョンゴ(ナキア) ダナイ・グリラ(オコエ) マーティン・フリーマン(エヴェレット・ロス) |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Amazonプライムビデオ U-NEXT…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ
アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが、漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。
「キャプテンアメリカ シビル・ウォー(2016)」で初登場したヒーロー「ブラックパンサー」の活躍を思う存分堪能できます。
【ネタバレ無し】感想
「アイアンマン」「スパイダーマン」等に比べたら圧倒的に知名度の低いヒーローですが、戦い方は非常に独特で、その辺のアクション映画とは違い新鮮さを感じます。
とは言え「ブラックパンサー」としての戦闘は思ってた以上に控えめで、若干の物足りなさを感じました。
「ヴィラン」については、我々も感情移入できるような動機をしっかり持っていました。(個人的に大事なところ)
「主人公の正義」と「敵の正義」がぶつかりあう脚本は王道ながら素晴らしく、そして面白かった。
※次項からネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】感想
良い点:「ブラックパンサー」を思う存分堪能できた
シビルウォーで初登場だったブラックパンサー。
キャプテンアメリカと共闘するブラックパンサーは本当にカッコ良く、ユニークで、僕は一気に引きこまれました。
そしてそのブラックパンサーの成り立ちと、戦闘シーンが十二分に描かれていたので兼ね満足です。
正直、ちょっと「ブラックパンサーとしての戦闘シーン」が物足りなかったですが、トレイラーでも流れていた「カーチェイスシーン」は圧巻で、ブラパンの魅力をしっかりと描き切っていたと思います。
良い点:ユーモアシーンが結構多い
ワカンダの戦闘民族は、民族衣装をまとい槍を使って戦います。
しかし実際は「ヴィブラニウム」という武器にも使われる特殊金属の生産国であるため、ワカンダはテクノロジーも他国よりも先進しています。
ワカンダチームは、プサンでのカーチェイスシーンにて、ヴィブラニウム製の車で敵の車を追いかけます。
すると敵が通常の銃で発砲。
するとオコエが「銃?原始的ね」と漏らす。
いやお前たちの文明の方がもっと原始的だろう!
と思わず突っ込みを入れたくなりますが、なんやかんやワカンダの方が技術は進歩しているので、その辺りの捻り上手く効いてます。
最終的に車が大破した後の「運転席だけがスライドしていくシーン」もめっちゃシュールでした。
また、捜査官の「エヴェレット・ロス」役に「マーティン・フリーマン」が起用されています。
最近観た作品では、ネットフリックス独占作品の「カーゴ(2018)」というゾンビ映画で主役を演じていました。
マーティンもちょっとコメディライクな演技が特徴的で、本作でワカンダ入りする唯一の白人という特性を生かし、周りからハブられたり、いじられたりした際に、一々コミカルな反応をします。
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良い点:敵(ヴィラン)の動機が良い
この手のヒーロー映画は、敵の動機にも感情移入できるものが無ければいけません。
ブラックパンサーのヴィラン「エリック・キルモンガー」は、元はワカンダ人で、「ワカンダ共和国の歪んだ思想」に対して問題提起する人物でした。
キルモンガーの哲学には心動かされるものがあり、実際にラストでティ・チャラ(ブラックパンサーの中身)も、キルモンガーの言っていた「資源の共有」を世界に向け宣言しました。
キルモンガーの行動は「いきなり世界征服する」と言った感じで確かに飛躍していましたが、その根本となる思想は我々にも理解できるものでした。
良い点:ロケーション数が多く、ビジュアル的なインパクトが凄い
本作はワカンダをメインの舞台としていますが、いろんなステージで戦います。
特に最後の「リニアモーターカー」は異質でした。
完全に余談ですが「ソニックアドベンチャー2」の「ソニック vs シャドウ」の戦いを彷彿とさせました。
黒と紫をベースとした色合いもそうでしたし、「同じ容姿の二人が戦う」というところ、そして「スピード感あるリニアモーターカーが妨害してくる」というところがなんかソニックっぽかったです。
もしかしたら製作陣は意識してたのかも・・・。
悪い点:「キルモンガー」の行動が飛躍し過ぎ
・俺は唯一ワカンダ以外の国で育った → なるほど
・実際の世界情勢を見て、世界はワカンダの資源を必要としていると確信している → 凄く分かる
・だから世界を征服する → ?
作中でのキルモンガーの描写だけを見ると、上記のような行動を取っているように見えました。
主人公と対立させるために無理やりな展開を押し付けたのでしょうが、ちょっと置いてけぼりを食らった感じがしました。
確かにキルモンガーは、「自分の父親を殺された」という理由から、主人公のティ・チャラと、ウィテカー演じる「ズリ」を恨んでいる様子でしたが、彼ら二人を処刑したことで恨みは晴れたはずです。
だからあそこまで過激な戦略に出る必要は無い気がします。
悪い点:簡単に流れる群衆
これも脚本に関する部分なんですが、ワカンダ国民は、しっかりと「ティ・チャラ」を敬っているように見えました。
そこへ唐突に「キルモンガー」が現れ、たった一回の決闘でティに勝利し、その後は完全にキルモンガーの僕(しもべ)となっていました。
確かにキルモンガーは、国民の首を締めあげるなどの暴君で恐怖政治を営んでいたようですが、それらは一時的な服従で留まるはずです。
なのにワカンダ国民は、キルモンガーの為に軍を寄越し、「ティ・チャラ側の部族」と死闘を繰り広げるまでに至りました。
作中で結構なキーマンだった「ボーダー族リーダー」の「ウカビ(ダニエル・カルーヤ)」も、簡単にキルモンガー側に流れましたね。
一応作中では「ティ・チャラがクロウの確保をミスった」という理由でティ・チャラへの尊厳を欠いていたようですが、だからと言って殺し合いをするまでに対立する動機になるとは思えません。
この辺りで「ワカンダ国民の異様な流されやすさ」を感じました。
悪い点:「ブラックパンサー」としての戦闘シーンが少ない
ティ・チャラが国王になった後の儀式としての戦い(挑戦)や、裏カジノでの格闘など、見所となる戦闘シーンはたくさんありました。
しかし、「ブラックパンサー」に変身しての戦闘は、2,3回程度しか無かったように思います。
特にクライマックスでの戦いは「ブラックパンサー vs ブラックパンサー」であり、しかも特殊な波動によりスーツの性能が落ちた状態での戦闘だったので、心なしか迫力に欠けると感じました。
個人的には、「一人のブラックパンサーが敵の群衆をなぎ倒していくシーン」をもっと見たかったので、少しがっかりです。
ブラックパンサーの戦闘シーンに関しては、「トレイラーで半回転しながら車を大破させるシーン」がピークです。
評価・まとめ
80点
面白いけど、MCU作品にしては物足りない、という印象です。
でもブラックパンサーの事がより一層好きになったのもまた事実。
またアベンジャーズチームと一緒に戦って欲しいですね。
改めて、シビルウォーの戦闘シーンは最高でした。
本作の戦闘シーンよりも、シビルウォーの戦闘シーンの方が、ブラックパンサーの強さ、そしてしなやかさが十分に生かされていた気がします。(特に三段蹴りのところ)
本作は「Amazonプライムビデオ」で鑑賞しました↓
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