隔離されたアパート内でのサバイバルを描くPOVホラー「レック・ザ・クアランティン」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という
文章の直前までを目安にご覧ください。
目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2008年 |
---|---|
原題 | Quarantine(訳:検疫) |
上映時間 | 89分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・エリック・ドゥードル |
脚本 | ジョン・エリック・ドゥードル、ドリュー・ドゥードル |
ジャンル | POV,ホラー,パンデミック,星3(55~75) |
主要キャスト |
ジェニファー・カーペンター ジェイ・ヘルナンデス コロンバス・ショート |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
ある夜、TV局レポーターのアンジェラはロサンゼルス消防士の密着取材のため、彼らのレスキューに同行し、老朽化した小さなアパートを訪れる。そこで何かに感染したために狂人となった老婆が警官に襲い掛かり、アンジェラたちは警官を救出するも、アパートは警察により封鎖され脱出不可能となっていた。
魅力
①オリジナル版よりもアパートの雰囲気が各段と良い
②POV視点のおかげで、完全室内の狭苦しい雰囲気がしっかり伝わる
③ユニークな展開(死に方)の連続で最後まで引き込まれる
気になる点
・オリジナル版の主人公「アンヘラ」の方がハマってる(続編の兼ね合いもある)
【ネタバレ無し】感想

「レック・ザ・クアランティン」は、大人気ホラー「REC」シリーズのハリウッドリメイク版です。
一作目の「REC」をリメイクした作品ですね。
久しぶりにRECを見ようと思って動画サイトを漁ったんですが、オリジナル版が見つからず、どうやら大人の事情で見れなくなったようです。
それで仕方なくこちらのハリウッドリメイク版を見ました。
おそらくですが、登場人物やキャラクター描写に違いはあれど、ストーリーはオリジナル版と大差無いはず。(たぶん)
REC1は、他の密室系ゾンビホラーと比べて登場人物がえらい多いです。
キャラクターの特徴を掴むのが難しく、最初はテンパるかもしれません。
しかしキャラクターにちゃんと個性が与えられているので、人物がごっちゃになることはありませんでした。
というわけで人物描写や心理描写はGood。
ホラー演出も最高です。
一区切りついた後に上からエントランスに人が降ってくるシーンは中々ビクつきました。
というわけで、ホラー映画特有の非日常感とスリルが味わえる傑作です。
※ここからネタバレを含みます。
主要登場人物(キャスト)
※()内が役者名
●アンジェラ(ジェニファー・カーペンター)

主人公のレポーター。
「消防士密着24時」みたいな企画で取材中に、アパートで人が倒れたという通報が入る。
そのまま消防士に同行し、災難に巻き込まれる。
ちなみにオリジナル版の主人公はこちら↓

REC オリジナル版の主人公「アンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)」
●ジェイク(ジェイ・ヘルナンデス)
消防士の一人。
パートナーが早々にヤラれてしまったので、現場に居た警察官と共に場の鎮静、脱出を目指す
【ネタバレ有り】感想
感染者 = 狂犬病と関連付けるのが良かった
本作の感染者は「ゾンビ」とは異なり、生存者の肉を食らう描写はありません。
作中に登場する医療関係者も「医者」ではなく「獣医」で、その獣医の言う通り「狂犬病」が元になっているようです。
やっぱり原因がハッキリしてると受け入れやすいですね。
例えばウォーキング・デッドは10年以上続いてますが、未だにウイルスの正体、発生理由等が分からないまま。
ちなみにRECシリーズも、2以降はオカルト色が強くなるので拒絶する人も多いようです。
しかし「悪魔に憑依されたウイルス」という設定らしいので、個人的にはセーフ。(筋が通っていたらセーフ)
日本人には真似できない絶叫シーンの連続
主人公の「アンジェラ」のヒステリックな演技が最高。
中盤以降は過呼吸気味で本当にパニクっているように見えます。
日本のホラー映画では、女優がここまでぐちゃぐちゃになる演技は要求できないでしょう。
僕は吹き替え版で見ましたが、声優もめちゃくちゃ良い仕事してました。
極限状態での人間模様もバッチリ
ホラー映画の地味な醍醐味「即席コミュニティー」。
その場で初めて知り合った人たちと、協力したりぶつかったりしながら生き残る。
そういうなんとも言えない距離感のコミュニティを見てるだけで癒されます。
本作は「同じアパートの住人」という距離感なので、皆さん顔見知りではあります。
恐怖と不安が織りなす雰囲気の中、そういう人たちと共に過ごす・・・。
自分が住んでるマンションに置き換えて考えると、なんか不思議です。
また、登場する消防士と警官はそれぞれ二人組でしたが、早々にそれぞれのパートナーがヤラれてしまったおかげで、残りの二人が仕方なくタッグを組んでる感がありました。
ここの微妙な距離感も良かった。
さっきまで生きてたアパートの住人がこぞって襲ってくるラスト
冒頭でも書いた通り、本作は登場人物がえらい多いですが、人物整理が上手く出来いる為、キャラクターがごっちゃにならず最後まで楽しめます。
しかし、一人ずつユニークな死に方が用意されてるわけではありません。
一人、また一人と、いつの間にか登場シーンが削られていきます。
そして最後、主人公たちが逃げ惑う際に感染者として急に登場します。
なんか「序盤でしか出てこなかった漫画のキャラクターが、最終回で急に登場してきた」みたいな感じでワクワクします。
【感想】「REC(ザ・クアランティン)」の魅力3個。最恐POVホラー:評価・まとめ
70点
リメイクではありますが、RECシリーズの原点。
初めて見た時の恐怖と興奮は中々頭から離れません。
あと妙にアンヘラ(オリジナル版の主人公)がエロかったことも。





