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【ゴールドボーイ】ネタバレ感想考察

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

2024年に公開されたサスペンス映画「ゴールドボーイ」を鑑賞しました。
その感想と考察を書いていきます!
途中からネタバレしますので未鑑賞の方はご注意ください。(ネタバレ前に赤字で注釈入れてます。)

ぱっかん
個人的評価:90点

「ゴールドボーイ(2024)」ざっくり感想

怒涛の心理戦と頭脳戦の連続で、かと言って
「難しくてついて行けない」
「何やってるか全然分からない」
という事もなく、最後までヒリヒリと楽しめました。

敵役「東昇あずまのぼる」役「岡田将生さん」のサイコな演技は、「日本人の役者の演技が苦手」という(私のような)人には、わざとらしさは少し感じますが、それでも他の役者さんに比べて非常にフィットしていたと思います。

ラストも中々迫力のある展開で、中だるみすることなく最後まで楽しめました。

(正直、ラストに思うことはあるのでそれはネタバレで書きますね)

※ここからネタバレ↓

「ゴールドボーイ(2024)」ネタバレ有り、個人的感想

終始スピード感のある展開で、切れ者同士のレスバトル、心理戦を思う存分楽しめました。
また、二人を取り巻く部外者(警察等)の関わりも絶妙に緊張感があって、複雑さも増し、それぞれの関係性も丁寧に描かれていたと思います。

ラストの「裏切り」について

本作はいわゆる「ラストで鑑賞者を裏切ってくるタイプの作品」です。

一応「どんでん返しもの」と言いましょうか。

ラスト20分くらいで状況が結構覆ります。

 

数学が出来て頭が良い、主人公の「安室朝陽あさひ」が、実は宿敵「東」を超えるサイコキラーで、中学生にして殺しを経験していました。

中々丁寧な展開だったので「マジかよ!そんな感じかよ!」とはならなかったのですが、個人的な趣向として、僕は

どんでん返しものの作品は、出来れば鑑賞者の驚きを主人公が代弁してくれるような展開

だと嬉しい。

「主人公が何らかの秘密を持っていた」
「そしてそれを鑑賞者には隠してて、ラストまで取っていた」
系の作品は、どうしても狙ってる感がある。

(最悪のパターンでは「主人公の妄想オチ」など…)

やっぱり(SAW1みたいに、)
「主人公も一緒に騙されてて、鑑賞者の“そうだったのか…!”という気持ちを代わりに演じて欲しい」
というのが理想。

おそらく本作は「主人公がサイコパス」という伏線がきっとどこかにあったとは思いますが、最後のどんでん返しが「鑑賞者に向けてのトリック」だった点だけ、少し物足りなかったかなーという印象でした。

地味に良かったのが、広告などで「衝撃のラスト10分!」などのネタバレがされてなかったこと。
昔は良く有りましたねこういうの…。

「ゴールドボーイ(2024)」矛盾点を考察

本作鑑賞直後に「これっておかしいよね?」と野暮な事を考えましたが、意外と腑に落ちたので一応まとめておきます。

矛盾?①何故か途中から交渉が「殺人」に切り替わった

 

朝陽は最初「殺人を隠蔽してやるから6000万円くれ」という交渉を進めてましたが、途中から「自分の両親を殺して欲しい」と内容を変えましたね。※実際には両親ではないけど当ブログではそう呼び進めます

ライアーゲーム(やACMA GAME)が大好きな私は最初、何かの駆け引きと思いましたが、そんな事はなく、話は本当に「お金」から「殺人」に移行しました。

だから鑑賞中、本当に殺人が行われて「?」となりましたが、今は腑に落ちてます。

まず、「朝陽」はおそらく最初から殺人へのスライド、つまり「最初は金銭を要求しつつも、途中から殺人依頼に切り替える計画だった」のでしょう。

仲間二人は驚いたと思いますが共に「朝陽」を信頼しているので、彼らはただ付いて行った…。

対して切れ者の「東昇」にもメリットがあります。

 

よくよく作戦を聞くと「殺害を実施するのは中学生たち」なので、その瞬間を撮影しておけば状況がイーブンになる。

だから「お金じゃなくて人を殺して」という依頼(展開)は一見ぶっ飛んでますが、二人にとっては意外と合理的だったんだなーと。

矛盾?②「東昇」は証拠動画を撮影した時点で裏切れば良かったのでは

夏月なつき」たちがターゲットに毒饅頭を食べさせた時点で、その動画だけを持って
「俺はお前たちの弱みを握った。これでイーブンだ。後は好きにしろ」とでも言っていたら、自分は一切手を汚さず、面倒なこともせず済んだのでは?
と初見で思いました。

でもよく考えたら、この殺人が発露されると、結局「東昇」との一連の関係が暴露されますよね。

だからこのミッションは無事に遂行して、お互いに「秘密」な状況にする必要があった、
そして殺人は「東昇」の得意分野なので、より品質を高めるために手を貸した、
と考えています。

矛盾?③刑事「東巌」は最後ゆっくりし過ぎでは?

最後、「夏月」の手紙を読み、自分の息子「朝陽」が全ての黒幕だと知った「朝陽の母」は、直後「朝陽」に脅されますね。

しかし会話中、実は誰かと通話状態のスマホを持っていました。
おそらくそれは刑事の「東巌あずまげん」です。(もしくは単純に110)

自然な展開では、この通話内容を聞いてる最中で、「朝陽の母」が殺されないためにも、そりゃもう速攻で警察が現場に駆けつけるはずです。

なのにラスト、「東巌」は徒歩で「朝陽」と対峙していました。

 

「ラストの演出とは言え違和感があるな」なんて思ってましたが、前向きに捉えればこれも腑に落ちます。

最初は「朝陽のお母さんの身が危ない!」と急行していたかもしれません。
しかし会話の内容を聞いていると、「朝陽」が買い物に出かけると言っていたので、やはり先回りすることにしたんでしょう。

おわり。

レビュー
Video Image
レビューした日
レビュー作品
ゴールドボーイ
総合評価
51star1star1star1star1star
作品タイトル
ゴールドボーイ
作品公開日
2024年08月11日 h:i:s



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「ぱっかんブログ」という雑記ブログで、映画やら何やらと色々書いてましたが、映画記事数が増えたのでそれを「ぱっかんシネマ」として立ち上げました。
洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

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