Netflixオリジナル作品「世界で一番殺された女」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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「世界で一番殺された女 ポーラ・ラクサ」
「世界で一番殺された女 感想」
などのワードで検索される方におすすめです。
目次
予告編(トレイラー)
※日本語字幕なし
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | La femme la plus assassinée du monde (英題:The Most Assassinated Woman In the World) |
上映時間 | 102分 |
製作国 | フランス |
監督 | フランク・リビエール |
脚本 | ジェームズ・ハーコフ、デヴィッド・マードック、フランク・リビエール、ヴェラーヌ・フレディアニ |
ジャンル | 海外映画、海外ヒューマンドラマ、海外サスペンス、フランス映画、ダーク |
主要キャスト |
アナ・ムグラリス ニールス・シュナイダー アンドレ・ウィルム ミシェル・フォー シシ・デュパルク ジャン・ミッシェル・バルタザール ジュリー・ルコワン エリック・ゴドン |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ
1930年パリ。
「グラン・ギニョル」劇場で大人気のホラー舞台で主役を演じる「ポーラ・ラクサ(ステージ名)」。
そんなポーラを取り巻く舞台の裏側と狂気を描いている。
【ネタバレ無し】感想
全く意味が分かりませんでした。
抑揚(よくよう)は特に無いし、物語がどこへ向かっているのか、何をしたいのか、何を描きたいのか、全く掴めませんでした。
たぶん本作は、「前衛的」なタイプの映画です。
1930年のパリの雰囲気について、どの程度再現しているのかは分かりませんが、恐らく美術的なところは非常に凝っているはずです。
そういう美しさは確かにありました。
フランス映画なので、視覚的な美学にはちゃんとこだわっているのかもしれません。
しかし、脚本は難し過ぎて全く理解できませんでした。
個人的におすすめはできない作品ですが、俳優の演技は見応えあったし、特にポーラの重低音ボイスは凄いインパクトなので、鑑賞される方は、オリジナル音声(フランス語)での鑑賞を推奨します。
※ここからネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】感想
良い点:「ポーラ・ラクサ」のキャラクターはそこそこ良かった
トレイラーでは「美人なおばさん」という感じでした。
本編でも確かに美人ですが、「渋いスナックのママ」という印象が強いです。
もちろんこれは誉め言葉。
キャラクターとしては非常に魅力的だったので、グイグイ引きこまれる脚本が備わっていれば、より一層ポーラが好きになれたかもしれません。
良い点:グロイけど安心して観れる
本作はどぎついグロメイクがたくさん登場します。
「ホラー演劇」をテーマにしているので当然ですね。
そして「安心して見れる」のは、それがメイクだと分かり切っているからです。
「本当に人の内臓が出てる」という訳では無いので、グロ・ゴアが苦手な方でも、きっと安心して観れるはずです。
良い点:雰囲気は良かった
なんすかね。
「舞台のステージ裏や楽屋の雰囲気」が好きなんです。
そんな僕には、舞台裏のシーンが多い本作は割と楽しめました・・・。
あのこざこざしたところで、仕事終わりの一服をするポーラ。
なんかそういう疲れた大人のシーンが凄く好き。
僕と同じようなフェチの人には、もしかしたらお勧めできるかもしれません。
悪い点:脚本が良く分からない
サスペンスものですが、別に犯人を追うわけでも、犯人から逃げるわけでもありません。
そういう「ハラハラ感」は一切無いと思っていて大丈夫です。
一応、本作が「映画」であることを考えると、「舞台の最中に、作り物と見せかけた本物の凶器でポーラが殺されるかも?」と我々は身構えて鑑賞しますし、実際にそれっぽい描写もありましたが、正直その展開が盛り込まれたからと言って、特に新鮮さはありません。
なんかコナンでそんなエピソードあった気がするし。
また、個人的に大きな不安材料だったのが「ポーラが幻覚を見る」という設定です。
これは僕のトラウマみたいなもんですが、映画のオチが「実は主人公が幻覚を見ていた」というタイプの映画がめっちゃ苦手です。
「シャッターアイランド(2010)」みたいにハイクオリティな作品なら大好きですが、主人公が幻覚を見ていたというオチは、たいていが「逃げ」である場合が多いため、あまり好きではありません。
そして本作は、ポーラが時折幻影を見ていたので、「まさか・・・」とちょっと構えてしまいました。
結果的に「幻覚オチ」では無かったですが、今思えば、幻覚の描写も、イマイチ何の意味があったのか分かりません。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します悪い点:画面が暗い
お話自体も中々暗いですが、それに合わせるように画面も暗く見辛いです。
ただ、この辺は「味」な部分もあると思うので、決して低評価に繋がったわけではありません。
こういうダークな雰囲気には、鬱陶しいくらい暗い方が合うでしょう。
個人的には、せっかく雰囲気が良いので、もっとセットを見たいという気持ちと、暗くてちょっと目を凝らしながら見る必要があったので、もう少し明度を上げてほしかったなという感じです。
評価・まとめ
50点
凡作です。
ただ、非常に前衛的な作品(な可能性もあるかも)なので、人によっては高評価を付ける人もいるでしょう。
僕にはちょっと良く分かりませんでした。
少なくとも、サスペンスを期待して見ると「一体どこで盛り上がるんだ?」と、鑑賞中の体感時間がえらく長くなります。
ポーラ・ラクサは実在していた人物のようなので、彼女に興味があるなら楽しめるかもしれませんね。
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