さきほどジェイソンステイサム主演の巨大サメ映画「MEG(メグ・ザ・モンスター)」を4DXで鑑賞してきました。
3,200円もしましたよ。
というわけで、いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します「MEG(メグ・ザ・モンスター) 4DX」
「MEG(メグ・ザ・モンスター) 感想」
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目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | The Meg |
上映時間 | 113分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・タートルトーブ |
脚本 | ディーン・ジョーガリス、erich hoeber、ジョン・ホウバー |
ジャンル | モンスターパニック、アクション |
主要キャスト |
ジェイソン・ステイサム(ジョナス・テイラー) リー・ビンビン(スーイン) ソフィヤ・シューラー・ツァイ(スーインの娘「メイリン」) レイン・ウィルソン(ジャック・モリス) ルビー・ローズ(ジャックス) ウィンストン・チャオ クリフ・カーティス マシ・オカ ペイジ・ケネディ ジェシカ・マクナミー オラフル・ダッリ・オラフソン ロバート・テイラー |
配信サイト・媒体 |
劇場公開作品 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
人類未踏とされるマリアナ海溝をさらに超える深海が発見され、沖合に海洋研究所を構えた探査チームが最新の潜水艇で調査に乗り出す。
サメ映画史上最大級規模のサメと、我らがスーパーヒーロー「ジェイソン・ステイサム」の死闘がみどころ。
良くある「B級サメ映画」では無く「アクション大作」という心持ちで見た方が絶対に楽しめます。
【ネタバレ無し】感想
久しぶりにこの手の洋画を映画館で観ましたが普通に面白かった。
「最高だった!」と言えない理由は、全体的に「理系」が薄かったところ。
映画として、いや、A級映画として申し分ない展開の連続だったのですが、どうしても「ジェイソンステイサムの力技」でサメと戦った感があります。
登場人物のほとんどが「世界一の海洋研究所」で働いているという設定なんだから、それを活かし理系的な知識でサメに逆転勝利してくれたらもっと好きな作品になっていました。
でも主役がジェイソンステイサムです。
当然ながら彼が死ぬはずが無いので勢いに任せた展開でも全然アリ。
この辺りは好みですかね。
ちなみに4DXで鑑賞してきたので、劇中はシートがずっと揺れるわ、水しぶきをお浴びるわ、風が吹くわで散々でした。
もちろんホメコトバ。
公開直前の宣伝で、「シャークネード」というギャグサメ作品が紹介されていたのはちょっと面白かった。
※ここからネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】感想
意外と「ジェイソン・ステイサム」のヒーローものだった

今思えば、この手のパニックもので主役がスーパースターという作品は(最近は)あまり無い気がします。
僕は「ディープ・ブルー(1999)」というサメ映画が凄い好きなんですが、あれは登場人物の知名度がそこそこだったので「誰が死ぬか分からない」という不安感、恐怖がありました。
しかし本作「MEG」は、主役があのステイサムです。
死ぬわけがありません。
というわけで本作は「サメ映画特有の恐怖」とは切り離されており、「ステイサムの渋さ」「ステイサム演じる”ジョナス”の過去のトラウマ・生きざま」を楽しむタイプの映画だと言えます。
どうでもいいですが、アジア人女性がヒロインとして登場するところや、そのヒロインの娘の存在、全体的な雰囲気などがどことなく「パシフィック・リム(2012)」に似てる気がしました。
余談:「クリフ・カーティス」が出演してる

・海を舞台にしたパニックもの
・クリフ・カーティスが出演してる
この条件を満たす映画と言えば、アレが真っ先に思い浮かびます。
「お次はなんだ・・・?」でお馴染みの「ザ・グリード(1998)」です。
グリードは地味に名作なので、本作内でもオマージュとして「お次は何だ?」というセリフが含まれていたら凄い嬉しかったw
良い点:MEG(メガロドン)のクオリティーが高い
メガドロンは鑑賞者にとって恐怖の対象ですが、そのあまりのリアルさ、肉々しさに見ていてつい「刺身が食べたい」という気分になりました。
サメの刺身がおいしいのかは分かりませんが、鑑賞後には凄くお魚を食べたい気持ちになるはずです。
それくらいメガドロンのビジュアル的なクオリティーが高い。
良い点:鬱陶しいくらいに脇役が「善人な死に方」をする
本作は典型的なエンターテイメント作品です。
「この人可哀そう・・・」と後を引くような無残な死に方は一度もありませんでした。
そしてパニック映画特有の「自分が犠牲になって別の人物を助ける」という展開も含まれており、ベターですが中々グッと来ます。
僕はこの展開にめっぽう弱いので、役者さんの演技が上手いのも相まって目頭が熱くなりました。
良い点:子役が可愛い

美人中国人の「スーイン(リー・ビンビン)」の娘「メイリン(ソフィヤ・シューラー・ツァイ)」の存在感。
まず、この子凄く可愛い。
それでいて演技も大人びていて、「子役恐怖症」の僕でも安心して鑑賞できました。
良い点:そのお母さんも可愛い

可愛いというか美人です。
この静止画だと気取っていてちょっと大人びた感じがありますが、ジョナスと会話する時などの仕草はあどけない感じが残っていて、より一層可愛く見えます。
そういえばこの人、子供はいるのに旦那さんの話題が一切出てこず、ジョナスとくっ付きそうな感じでラストを迎えました。
その辺りどうなってるんでしょうか。
不倫でしょうか。
良い点:「MEG」というタイトルが良い
「メガドロン・ザ・モンスター」というタイトルだったら、「所詮B級作品だろうな」と思って観なかったことでしょう。
でも「MEG」というタイトルだったから鑑賞しに行きました。
サメ映画なのに「MEG」というタイトルのギャップ。
本当にどうでも良いことですが個人的にこのタイトルは好き。
悪い点:理系的知識による逆転劇が無かった
研究所を舞台にしたモンスターパニック映画はたいてい登場人物のほとんどが理系知識に長けていて、最後に「これが敵の弱点だから、こうやって倒そう!」と、凡人の我々には思いつかないような発想で逆転する場合がほとんどです。
そしてそういった展開は、ベーシックながらも「新しい・もしくは予想外の知識」が取り入れられるというカタルシスもあり、クライマックスをより一層盛り上げてくれます。
本作の舞台は「世界一の海洋研究所」であり、登場人物のほとんどがそこで働く職員です。
ですが本作はその設定を特に活かしておらず、「GPSをサメにくっ付けて後を追う」とか「麻酔銃で眠らせる」程度のギミックしか使用しませんでした。
とは言え何度も言うように、主演がステイサムです。
1人の男が小細工無しで巨大サメに立ち向かう映画なので、僕もここは納得しています。
悪い点:中盤、どのサメと戦っているか分からなくなる時があった
恐らくですが、「巨大ザメは一匹じゃない」という伏線が一切無い状態でサメが2匹?登場しました。
良く見てたらどこかで伏線があったかもしれませんが、それを見落としていたせいで、「本作でサメは何匹登場するのだろうか?」というのが気になってしまい、最後の方で「実は大ボスが登場するのでは?」という気持ちが邪魔して、なんか唐突に終わった印象を受けました。
4DXの感想
水しぶき、風、動くシート。
これらが組み合わさり最高のエンターテイメントとしてMEGを楽しめました。
海が舞台の映画なので「水」の演出が多用されるのは当然でしょう。
でもその水しぶきが3D眼鏡に付着して見えづらくなるので、「これ相性悪くないか?」とちょっと思ってしまいました。
定期的に眼鏡を拭くのが手間だし、その度に現実に引き戻されてしまいます。
これはみんな納得しながら鑑賞してるんでしょうか。
あと水しぶきの演出は、水面でじゃぶじゃぶしてる時に登場していました。
その直前まで登場人物が水中に潜っていようとも、水面に上がった瞬間に水しぶきを吹き付けられます。
「水中に居る演出」はさすがに4DXでも無理な話ですが、「”水中”では水を感じないのに、”水面”では水を感じる」というところになんとなーーーーーく違和感を感じました。
また、シートの背中側はマッサージチェアのように「ボコッ」と何かを押し付けられる仕組みになっています。
例えば、ジョナスがMEGにGPS付きのボウガンを発射するシーンがあるのですが、その矢はMEGのヒレに命中します。
その際、シートの背中の左肩の部分が「ボコッ」と出てきて、まるで「自分の背中に矢が刺さった」みたいな感じになりました。
この時に「あ、自分には4DXは合わないな」と悟りました。
僕は映画を観る時、登場人物に感情移入します。
本作では当然ジョナスに感情移入して鑑賞していました。
なのに唐突に「サメ側の気持ち」を体感させられたんです。
「よっしゃ!ジョナス!ナイスショット!」という気持ちだったのに、なぜか「刺さった側」の立場を味合わされたので、爽快感が少し減りましたw
4DXについてはまた改めて単独記事でまとめますね。
個人的にはもう二度と4DXでは見ないと思いますw
評価・まとめ
75点
秀作と凡作の間みたいな作品でした。
展開が最初から最後までベターなので頭を空っぽにして鑑賞できます。
4DXは椅子からずれ落ちやすいので、摩擦がしっかりあるズボンを履いての鑑賞をお勧めします。
あと眼鏡拭きとタオルもあれば尚良い。
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