ネットフリックスで独占配信されている「ブラックミラー」。
シーズン4エピソード6「ブラック・ミュージアム」のネタバレ感想記事です。
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目次
作品情報
原題 | Black Museum |
---|---|
上映時間 | 69分 |
監督 | Colm McCarthy |
原作・脚本 | Charlie Brooker |
キャスト |
Douglas Hodge Letitia Wright |
おバカさ | ★★☆☆☆ |
シリアス度 | ★★★☆☆ |
胸糞度 | ★★★☆☆ |
理不尽度 | ★★★★☆ |
オチの爽快感 | ★★★★☆ |
総評 | ★★★★☆ |
設定 | 人の意識転送が可能となった世界 |
あらすじ
荒野のど真ん中に、「ブラックミュージアム」という犯罪に関する展示物が集められた博物館があった。
休憩がてらたまたまそこに立ち寄ったニッシュは、悪趣味なその展示物に嫌悪感を感じつつも、次第に興味を惹かれていく
※次項からネタバレを含みます。
ネタバレ感想と考察
良い点:まさかまさかのドンデン返し!
いきなりオチについて話しますが、ニッシュは実はブラックミュージアムと関係の深い人物でした。
そうとは知らず意気揚々と解説を続けるロロ・ヘインズ。
最後のシリアスな感じで登場したドンデン返しには、SAWシリーズに似たカタルシスがありました。
ヘインズが電気椅子でビリビリ食らってる時、SAWのように登場人物全員の記憶が走馬灯のようにチラチラ見えたら個人的にもっと好きでした。
ヘインズへの因果応報含め、かなり爽快なラストだったと思います。
良い点:永遠の恐怖を感じる
相変わらずネットフリックスは「永遠の恐怖」を描写します。
ぬいぐるみに意識を閉じ込められた女の人と、ブラックミュージアムの目玉であるホログラム。
どちらかと言うと、普通の生活を送っていた分ぬいぐるみの女性の方が精神的にきついです。
正直、シーズン4エピソード1「カリスター号」でもそうでしたが、こういう「限られた空間に、寿命を超えた期間閉じ込められ続ける」という設定には、かなりの嫌悪感を感じます。
しかしブラックミラーはその設定こそ得意分野のようで、かなりナチュラルにその設定をぶっ込んできます。
これはもはや良い点として挙げるべきです。
考察:「親に会いに来た」という伏線
ニッシュは序盤、「サプライズで親に会いに来た」とヘインズに言います。
これは事実で、父に会いに来たという伏線でした。
考察:ニッシュは何故ぬいぐるみを持ち帰ったのか?
ラストでぬいぐるみを手に取った時、永遠の呪縛から解放する為に破壊するのかと思いました。
しかしニッシュは、そのぬいぐるみを車に乗せ、一緒に立ち去ります。
なぜニッシュは、なんの縁もゆかりもないぬいぐるみを持ち帰ったんでしょうか>
頑張って考察するとすれば、「頭の中にある母親の意識をぬいぐるみに移す」という目的があったようにも思えます。
一応あのぬいぐるみは高機能っぽいので、もしかしたらそんな考えがあったのかもしれません。
でも、ニッシュは自分の意識の中に母親を宿すことに不満を感じてなさそうでした。
それにニッシュは、ヘインズとは違い人間らしい心を持った性格に見えます。
既に他人の記憶が染みついたぬいぐるみに、母親を移行させるのに抵抗があるはずです。
だからやっぱり、単純に「可哀そうだから焼却でもしてあげよう」みたいに考えていたのではないでしょうか。
(でもそうすると、最後にミュージアムごと火事にしたんだから、そのまま置いていけばいいか。
イースターエッグ・メタ発言
・医者のドーソンが自傷行為前にテレビを見ていた時、ニッシュの父親の事件がテレビで流れていた
コメント:
本エピソードには、信じられないくらい大量のイースターエッグが隠されていたようです。
過去シリーズ含めあらゆるエピソードからネタを取り上げており、それらの集大成のような作品でした。
僕は言われてから気付きましたが。
評価・まとめ
総評:★★★★☆
見終えてしばらく経つと「平凡な作品だったなぁ」と思えますが、それでも見ながら多少なりとも興奮できたので、そこそこ面白かったんだと思います。
シーズン4は「HANG-THE-DJ」が傑作過ぎたのでちょっと埋もれちゃった感がありますが、イースターエッグの量も含め、最終話としてふさわしかったと思います。
シーズン5も期待大です!
人形持ち帰ったのは単純に火事で火葬させるのが可哀想だから(作中でも同情してたし、まだ人形の中にいるの!?と驚いてた)持ち帰ったのだと考えました!
最終回でもいいくらいのクオリティでしたね!