ネットフリックスで独占配信されている「ブラックミラー」。
シーズン4エピソード5「メタルヘッド」のネタバレ感想記事です。
「メタルヘッド 感想」
「メタルヘッド 考察」
「メタルヘッド ネタバレ」
などのワードで検索される方におすすめです。
目次
作品情報
原題 | Metalhead |
---|---|
上映時間 | 41分 |
監督 | David Slade |
原作・脚本 | Charlie Brooker |
キャスト | Maxine Peake |
おバカさ | ★☆☆☆☆ |
シリアス度 | ★★★☆☆ |
胸糞度 | ☆☆☆☆☆ |
理不尽度 | ★☆☆☆☆ |
オチの爽快感 | ☆☆☆☆☆ |
総評 | ★★☆☆☆(星2) |
設定 | 終末モノ?人口が少なくなった未来のようです。 |
あらすじ
荒野にて、何かの物資を求めて倉庫に忍び込む3人の男女。
そこに潜んでいた「メタルヘッド」との死闘が描かれる。
※次項からネタバレを含みます。
ネタバレ感想と考察
悪い点:意味が分からない
初っ端から「悪い点」を書くのは初めてですが、本作はとにかく意味が分かりませんでした。
まず冒頭から「ヒャッハー」な世界観なのも意味が分からないし、「メタルヘッド」がなんなのか、何故生まれたのか、何故主人公たちと敵対してるのかも全く分かりません。
ブラックミラーはショートストーリーのオムニバスドラマなので、それを良いことにバックボーンの説明等は基本的に端折ってます。
でもそれが良く、次第に「こういう世界での話なんだ」と分かるところが魅力でもあります。
そしてその「こういう世界なんだ」というのが、ラストでやっと分かる場合もあります。
本作もずっと「何故?」が付きまとい続けたままラストに突入しますが、見事に裏切られ、「何故?」というのが解消されないままエンドロールに突入しました。
本作は一体何を言いたかったのでしょうか?
本当に意味が分かりませんでした。
良い点:「メタルヘッドがキモイ」
見た目明らかにゴ〇〇〇です。
大嫌いなあの害虫です。
これはマジでキモイです。
「ゾゾゾ」っと身体の内側から嫌な感じが走るあの感覚。
見ながらそれを感じました。
このキモさは、造形だけじゃなく動き方にも表れてます。
コイツの挙動だけちょっとコマ送りな感じで見せる瞬間もあり、それが昔の特撮系ホラー映画の映像に見えて本気でキモイです。
正直言って「悪い点」に入れてしまいたいのですが、この感情は明らかに製作陣の狙い通りなので、良い点として評価します。
良い点:戦闘のギミックは良かった
意外にも「メタルヘッドとの闘い」は面白かった。
本作はいわゆるモンスターパニック映画です。
序盤はその脅威から逃げ惑いますが、敵の特性を理解し、終盤で逆転していくサマはパニック映画のそれです。
そして、強敵に対しての逆転勝利を面白くするためには「機転」が必要です。
「その手があったか」と鑑賞者に思わせつつ勝利する作品が優秀だと思ってます。
本作の「ペンキのシーン」は凄く良かったと思います。
メタルヘッドがジリジリと近づいてきて、その直前まで銃を構えてたのに、意を決して飛び出した時には何故かペンキを持ってる。
このシーンを観た時に、「あ、分かってる人が作ってるな」と、ちょっと上から目線ですが思いました。
そしてその後、車で逃げようとしたけどエンジンがかからず、ベラはその車を囮にします。
というわけで、メタルヘッドを倒すために、ベラは2度機転を利かせました。
こういう機転のシーンがちゃんと盛り込まれてたのが良かったですね。
忘れてましたが、序盤、崖から車が落ちそうになってる時、進入してきたメタルヘッドを助手席の足元に押し込み、そのまま崖から落とす(落ちた)のも良シーンだったと思います。
考察:本作はマジで何を伝えたかったのか?
何が起こったのか全く分からない世界観。
メタルヘッドが何故生み出されたのかも分からない。
ベラたちは、「ジャック」という病気の子供?の為に何かしらの物資を取りに行こうとしてたが、実はそれはテディベアだったという事実。
全てが未解決です。
「世界観」については、こういう終末系映画は「何故こんな世界になったのか?」が語られないことが多いので許容しましょう。
メタルヘッドが何故生まれたのか?については、一切の描写がありませんでした。
かなり高機能なのと、本体に銃も備わっていたので、軍事系のロボットだと予想できます。
(ただあんな気持ち悪いビジュアルである必要は無いと思いますが)
そして最後、ベラ達はテディベアの為に死にました。
これは二通りの解釈が取れます。
①本当は薬とか食料が欲しかったけど、あの箱の中身はベラ達が想像してたものとは違ってた
②最初からテディベアが欲しくて、その為に命を張った
正直どっちでもいいですが、恐らくブラックミラーのメッセージ性を考慮すると後者でしょう。
「人が欲しいものは千差万別。人によって違う。」ということを、超暗示的に伝えたかったんだと思います。
だとしても絶対に「後付け」だと思いますが。
イースターエッグ・メタ発言
・S4E3「クロコダイル」にて、保険調査員の女性がずっと食べていた飴を、主人公のベラも食べたり、メタルヘッドに投げたりしてた
評価・まとめ
総評:★★☆☆☆(星2)
ヒャッハーな世界観が好きなので星2にしましたが、特に好きなジャンルでなければ星1が妥当です。
いや普通に子供のためのクマのぬいぐるみでしょう
何にもならないけどせめて喜ばせてあげたいからと何度か言ってましたよ
主人公が自殺する前の最後の無線でもう助からないであろう誰かに愛してると伝えました
ここで夫か恋人かな?と思いますがクマのぬいぐるみが映った事で子供だったのだとわかるという作りですよ