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【Netflix】海外ドラマ「13の理由(シーズン1)」の感想

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この記事はたぶん 5 分で読めます。
ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

当記事はネタバレを含みません。ドラマ視聴前でも最後まで読んで頂いて大丈夫です。
当記事は、テレビドラマ「13の理由」の感想記事です。

「13の理由」は、2017年より配信されているネットフリックスオリジナルドラマで、原作は2009年に出版された同名小説です。

ネットフリックスオリジナル作品は時々ハズレがありますが、基本的には「満点じゃないけどクオリティー高い作品」ばかりです。

13の理由も例外ではなく高品質のドラマであることに違いはありません。

また、扱うテーマが「自殺」「性的暴力」「ドラッグ」とアクが強く、観る人を選ぶ作品でもあります。

追記:
2018年5月、遂にシーズン2が配信されました!
シーズン2についてはこちらに書いてます!

※当記事は
「13の理由 感想」
「ネットフリックス 13の理由」
「netflix 13の理由」
などのワードで検索される方におすすめです。

13の理由:あらすじ

ハンナ・ベイカーの死が悼まれる中、彼女の友人だったクレイの元に7本のカセットテープが届く。それは、彼女が自殺する前に録音したものだった。

引用:Netflix

ドラマは各エピソードごとにタイトルがありますが、本作のタイトルは「第一話:カセット1:A面」「第二話:カセット1:B面」のように、「テープのタイトル(というか進み具合)」となってます。

これは、自殺した「ハンナベイカー」が残したテープの(タイトルの)ことで、各テープごとに「私(ハンナ)の自殺に関係した人へのメッセージ」が吹き込まれています。

そしてそのメッセージの対象者がそのエピソードのキーパーソンというスタイルです。
ネタバレ無しで説明するのはここまでですが、最近改めて見直したら、エピソード1冒頭で「鑑賞者へ向けたメッセージ」が追加されていることに気付きました。

エピソード1で追加収録された「若者」へのメッセージ

 

下記4人がメッセージを伝えます。

「13の理由」クレイジェンセン役、ディラン・ミネット
クレイジェンセン役、ディラン・ミネット
「13の理由」ハンナベイカー役、キャサリン・ラングフォード
ハンナベイカー役、キャサリン・ラングフォード
「13の理由」ブライスウォーカー役、ジャスティン・プレンティス
ブライスウォーカー役、ジャスティン・プレンティス
「13の理由」ジェシカデイビス役を演じる、アリーシャ・シャボー
ジェシカデイビス役を演じる、アリーシャ・シャボー

クレイ「こんにちは。クレイジェンセン役、ディランミネットです。」
ハンナ「ハンナベイカー役のキャサリンラングフォードよ。」
ブライス「ブライスウォーカー役、ジャスティンプレンティスだ。」
ジェシカ「ジェシカデイビス役を演じる、アリーシャシャボーです。」
ブライス「13の理由は、現実世界の難しい問題に真っ向から取り組んだ、フィクションで、扱うテーマは”性的暴力”、”薬物の乱用”、”自殺”などの問題です。」
ハンナ「こうした難しいテーマに光を当てることで、皆さんの会話のきっかけになればと思います。」
ジェシカ「でもあなた自身がこうした問題に苦しんでるなら、観ない方が良いかもしれません。もしくは信頼できる大人と見てください。」
クレイ「相談する相手が必要なら、ご両親や友達、スクールカウンセラー、信頼している大人に助けを求め、相談窓口か、当窓口の情報ページにアクセスを。」(ここで13ReasonsWhy.infoの字幕が表示)
ジェシカ「何故なら問題は口に出した途端に、軽くなるからです。」

引用:「13の理由」エピソード1から

そして、最後の字幕が表示されます。

if you or someone you know needs help finding crisis resources, visit 13ReasonsWhy.info
(相談窓口の情報サイト 13ReasonsWhy.info)

確か僕の記憶が正しければ、配信当初このシーンは収録されていなかったと思います。
恐らく、本作の反響が予想以上に大きかったため、精神的な影響を受ける人への配慮として追加されたのでしょう。

また、本作は全体的に暗いシーンが多く、ゴア表現こそ多くはありませんが、出演者たちのイメージダウンに繋がることも考えられます。

もしかしたら、「私たちは役者で、こういう本名ですよ」というのを事前にインプットさせることで、イメージダウンを防ぐ効果もあるのかもしれません。

なんにせよ、事前に「フィクションである」「状況が難しい場合は早めの相談を」というのを告知できるタイプの作品なので、それだけでテーマが重く苦しいことが想像できます。

「13の理由」の感想

「重いテーマ」という風に書きましたが、娯楽作品としても至高の作品です。
サスペンスやアクションといった要素は無いので「一気見」する程ハマるわけでは無いですが、脚本、映像、音楽、演技、どれもクオリティーが高く、「13の理由」という世界観に引き込まれながら最後まで楽しむことができました。

感想:音楽について

映画やドラマの感想記事で「音楽」について真っ先に書く人は中々いないでしょう。
でも13の理由の音楽はとても良く、作品全体の染み込みやすさに一役買っています。

きっと音楽が良くなかったら、作品そのものがこんなにスッと頭に入ってこなかったでしょう。

僕は良く「この映画は音楽が良い」系のことを言いますが、それはたいてい「主張が強いサントラ」の場合です。
でも本作のサントラはあまり耳に残りません。

 

でも「音楽が凄く良かった」というのはしっかり覚えています。

当然のことですが、作品を邪魔しない絶妙なラインでのBGMでした。

シンセの音が非常に心地よく、「シリアスで暗いテーマ」にフィットしています。
しかし音楽の雰囲気は決して暗くなく、どちらかと言うと「優しい」雰囲気の音楽ですね。

感想:脚本について

登場人物たちの心理描写がじっくり描かれており、感情移入しながら楽しむことが出来ます。
登場人物たちがほぼ全員ティーンエイジャーなので、時折ツッコミを入れたくなるような行動もありますが、彼らは「なんでもこなせる社会人の大人」では無いんです。

精神的に敏感で、必ずしも正しいと思った行動が取れる訳では無い人たちばかりです。
だから行動については何も言えません。
とは言え極端に変な行動を取るシーンはありませんでした。

また本作の魅力を語るなら、主人公のクレイと、その友達のトニー(クリスチャン・ナヴァロ)の二人の存在を僕は挙げます。

「13の理由」トニー(クリスチャン・ナヴァロ)
トニー(クリスチャン・ナヴァロ)

クレイを演じるディランミネットは、子役時代から活躍しているらしく、かなり演技が上手いです。
不安定な10代の雰囲気、そして、そのエモーショナルな部分を背負っていくサマを絶妙なかっこ良さで演じており、良い意味でも悪い意味でも中二病の心をくすぐります。

ミーハーな言い方ですが、「10代特有の苦しむ演技」ってどこかカッコ良いですよね。

そしてトニーですが、演技はもちろんのこと「トニーというキャラ設定」が非常に良かったように思います。
主人公の親友役でいつも手助けをしてくれ、絶妙なラインで「キーパーソン」を維持しています。

なんというか、言葉にし辛いですが、雰囲気が良いです。

【ネットフリックス独占】海外ドラマ「13の理由」の感想:まとめ

2018年にシーズン2の配信が噂されています。

原作未見なのでどうなるか分かりませんが、シーズン1時点でほぼ完結してるように思えたので、今後どうなるか、正直不安です。
もしかしたら見ないかも・・・。

 

ともかく、シーズン1は非常に面白く、その理由の一つに「嫌いなキャラがいない」というのが(今思えば)あります。

一部悪役キャラはいますが、なぜか彼らに憎たらしさを感じられず、嫌いにさせないよう丁寧な運びになっています。

ネットフリックスのコメントでも、「この作品を見て病院に行く決心が出来ました」などもあり、作品の存在自体が苦しんでる人の助けにもなっているようなので、娯楽目的の人も、自殺願望で苦しんでる人も、まずは一度視聴されてみる事をおすすめします。

「2017年でもっとも見られたネットフリックス作品のひとつ」である理由が分かるはずです。



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洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

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