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【感想】「パージ アナーキー」の魅力6個。殺人鬼しかいない街でサバイバル

【感想】「パージ アナーキー」の魅力6個。殺人鬼しかいない街でサバイバル

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

大人気“パージ”シリーズ2作目、「パージ アナーキー」を鑑賞しました。
結論から言うと、前作を遥かに凌ぐ面白さでした。

いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。

※関連記事は最後にまとめて紹介します

予告編(トレイラー)

作品情報

公開年2014年
原題 The Purge: Anarchy
上映時間103分
製作国アメリカ
監督ジェームズ・デモナコ
脚本ジェームズ・デモナコ
ジャンル ホラー,スリラー,バイオレンス
主要キャスト フランク・グリロ(警察官)
カルメン・イジョゴ(エヴァ・サンチェス)
ゾーイ・ソウル(カリ)
ザック・ギルフォード(シェーン)
キエレ・サンチェス(リズ)
マイケル・K・ウィリアムズ
配信サイト・媒体 市販DVD
Amazonプライムビデオ(有料)
※記事公開時の情報です

あらすじ・みどころ

「パージ」の発令後、車のタイヤがパンクし、逃げ遅れてしまった夫婦。何者かに拉致されそうになったところを武装した1人の男に助けられた貧しい母娘。男は「パージ」の状況下を利用し…

引用:パージ:アナーキー : 作品情報 – 映画.com

魅力

①前作「パージ」は、とある家族の籠城ろうじょう戦が描かれていたが、今回は「パージ中の街の様子」がしっかり描かれていた

②1時間40分と少し長いが、息つく暇も無い程のトラブルとイベント量

③サイコパスの魅せ方が本当に上手い。めちゃくちゃクール

④BGMもエモーショナルでクール

⑤ハイセンスなエンドクレジット

⑥前作鑑賞者へのサプライズも忘れてない

【ネタバレ無し】感想

【感想】「パージ アナーキー」の魅力6個。殺人鬼しかいない街でサバイバル: 【ネタバレ無し】感想

前作「パージ」を踏み台とし、めちゃくちゃ面白い仕上がりとなってます。

しかも前作が「1家族」だけにフォーカスしたミニマルな作りだったのに対し、今作はちゃんと「都会全域」をフィールドにした、本格的なパージの様子が描かれています

本作を鑑賞しながらなんとなく思い出したのが、「28週後」というゾンビ系映画。

「28週後」も「パージ アナーキー」も、「誰もいない無人の都会」をこっそり彷徨うシーンがあります。
この流れはガッツリ「ホラー」のソレです。

前作は完全に「スリラー」という印象で、敵の脅威も非常に低予算な感じでしたが、本作はもう街全体がパージに支配されています
「ゾンビが徘徊する街でサバイブする」というプロットと大差ありません。

よって、本作は完全に「ホラー」へと昇華しています。
「見ず知らずの人達で即席コミュニティが形成される」という点も含め、ホラー映画特有の非日常感が味わえました。

良い点:サイコパスの魅せ方が本当に上手い。めちゃくちゃクール

【感想】「パージ アナーキー」の魅力6個。殺人鬼しかいない街でサバイバル: パージ前に登場したサイコパス集団
パージ前に登場したサイコパス集団

常に登場人物にとって「敵」であり「恐怖の対象」であるサイコパスですが、ホラー映画では、そんなサイコパスをミュージックビデオのようにクールに描くことがあります。

そういう演出は個人的に大好きで、本作もサイコパスを可能な限りクールに描いていました

 

「頭おかしくなった若者が、武器をチラつかせながらダラしなく歩み寄ってくる」

「ヒャッハー」が大好きならこういうシーンに心奪われるはず。

その他良かった点

・BGMが超絶良い

不気味さ、エグさを仰々しく表現してる。中には大袈裟過ぎて嫌いという人もいるかもしれないが、こういうぶっ飛んだ世界観の作品にはこれくらい派手な方が似合う

・ハイセンスなエンドクレジット

エンドクレジットも一々かっこいい。
デイビット・フィンチャー監督の「セブン」や「ファイトクラブ」のエンドクレジットも評判が良いし好きだが、それに匹敵するクールさ。

主要登場人物(キャスト)

※()内が役者名

警察官(フランク・グリロ)
本作のヒーロー担当。
役名は与えられていません。
戦闘能力が異様に高く、何かの目的の為にパージに参加します。

エヴァ・サンチェス(カルメン・イジョゴ)
貧困層の女性。
カフェで働いている。

カリ(ゾーイ・ソウル)
エヴァの娘。
気が強い。

シェーン(ザック・ギルフォード)
リズの夫(離婚調停中?)。
パージ直前、スーパーマーケット的なところで食料などを購入していたところ、パージャーに目を付けられる。
結果、不本意ながらもパージ中に自宅に帰れず、街中を逃げまどうことになる。

リズ(キエレ・サンチェス)
シェーンの妻。
シェーンと一緒に街中をさまよう。

【ネタバレ有り】感想

※ここからネタバレを含みます。
 
 
 
 

グランドホテル形式の序盤

本作は「イベント」や「派閥」の量が前作の比じゃない。
まず、最初は「グランドホテル形式」で、複数の登場人物にフォーカスして始まります。

・貧困層家庭の「エヴァ」一家
・夫婦の「シェーン」と「リズ」
・そしてヒーローの「警察官」

ちなみに「警察官」の役名は「レオ・バーンズ」ですが、それは次回作で判明します。
つまり彼は本作では死にません。

エヴァたち

「エヴァ」たちは、アパートの一室で、毎年恒例の「戸締り」をして一夜を乗り切ろうとします。
しかし気付くと、病気の「父」がいません。

「父」は何故か、運転手付きのリムジンに乗ってどこかへ行きました。
エヴァたちは、父の置手紙を見て状況を理解します。

「父」は自分の余命が短いことを悟っており、ある金持ちに自分の命を10万ドルで買い取ってもらったのです。

シェーン夫妻

一方その頃、「シェーン」夫妻は、よく見かける怪訝な雰囲気の夫婦らしい感じで、軽い口喧嘩をしながらスーパーを後にします。
そして車に乗り込もうとした時、スケボーに乗って「パージマスク」を被った若者に体当たりされます。

なんとなくヤバさを感じつつも車を走らせます。
しかし途中で車が故障。道中で停車します。

シェーンが車の裏をよく見ると、配線が切られていました。
どうやらさっきぶつかってきた奴がわざと切った様子・・・。

すると後ろからエンジン音が・・・。
さっきの奴らがトラックとバイクで追いかけてきていました。

警察官

ヒーローの「警察官」は、自宅で用意周到に装備品をチェックしています。
どうやら何かの目的があるようです。

そしていよいよパージ開始・・・

パージお得意の「緊急警報」と「サイレン」が鳴り、いよいよ悪夢の一夜が始まります。

まず、「エヴァ」達の元に「謎の武装集団」が訪れます。
しかし「武装集団」よりも先にエヴァの門を叩いたのは、同じマンションの同居人「ディエゴ」でした。

パージ開始前まで、ディエゴは普通にエヴァに話しかける善良な市民でしたが、どうやらエヴァに相手にされない事に腹を立てていたらしく、ショットガンを持って、エヴァの施錠を破り進入してきました。

激しく怯えるエヴァでしたが、直後、「謎の武装集団」が乗り込み、ディエゴを瞬殺。
そしてエヴァたちを見つけると、路上へ連行し、そして殺戮体制に入ります。

その頃、「ある目的」の為に街を流していた「警察官」は、たまたまヤバそうなエヴァ達を見つけます。
「気にするな。通り過ぎろ・・・」と自分を抑えるも、正義感を抑えきれなかった警察官は、比較的スマートに武装集団を片付け、エヴァたちを救います。

 

そして警察官はエヴァたちを連れ車に戻ろうとしますが、中に誰かが乗っています。

怯え切った「シェーン夫妻」です。
シェーン夫妻は、パージャーから逃げながら、たまたまこの車を見つけ乗り込んだのです。

こうして主要人物の5人が出揃いました。

複数の武装勢力から逃げのびる5人

この時点で「パージャー」と「謎の武装勢力」という2つの勢力が登場しています。

「パージャー」は前作にも登場した「パージを目的としたサイコパス集団」で、いわゆるヒャッハー担当です。
「武装勢力」は、最後の方に分かりますが、政府関係者が用意した派閥で、パージ中に、経済的な目的の為に殺戮を行う使命を持った派閥です。

時折「パージャー vs 政府関係者」の戦いも巻き起こるようで、その辺の生態系っぽさもしっかり描かれていました。

5人は逃げながら、
・吊るされた金融会社の職員の死体
・聖書っぽいことを言いながら屋上で銃を乱射するおばさん
・踏んだ瞬間に作動する確保式のトラップ
など、結構な量のイベントに巻き込まれました。

これも本作の魅力ですね。
「もしパージが起きたら・・・」という状況を、想像力を駆使して描きまくったのでしょう。
こういう「異質なサイドストーリー」も、数が多ければ多い程面白い。

金持ち集団に拉致される

5人は、終盤で「金持ち集団」に拉致されます。
富裕層は完全に「カイジ」とかに登場するヤバイ感じの組織で、オークション形式で「獲物」を落札します。

落札された生存者は、なにやら薄暗い「サバゲ―フィールド」のような場所に送り込まれます。
するとそこへ、暗視ゴーグルを付け、ナタやら銃器を装備した先ほどの金持ちが現れました。

どうやら「人間狩り」が行われるようです。

しかしこちらには、武術に長けた「警察官」がいます。
金持ちの一人をあっさり片付け、暗視ゴーグルを奪い反撃に出ます。

しかしそこで応援が到着し、大量のセキュリティーが送り込まれ、やっぱり5人は絶体絶命。

「反パージ勢力」の登場

 

突如、序盤からずっとテロリスト的な描かれ方だった「反パージ集団」が登場しました。

そしてここで前作鑑賞者へのサプライズ。
なんと、反パージ集団の一員として、前作の「ホームレス」が登場します。

役名は「ストレンジャー」でした。

彼らは「俺たちは味方だ!」と言い、5人を助け出します。

そして圧倒的人数差で富豪側のセキュリティを壊滅。
しかし「シェーン」は撃たれて死んでしまいます

そしてそれに悲観した「リズ」は、警察官たちと逃げることなく、このままパージに参加することを決意して残ります。

「警察官」の目的は「復讐」だった

というわけで、警察官、エヴァ、カリの3人となりました。
パージ終了まで残り5分と短いですが、警察官は、当初の目的だった「息子を殺した奴への復讐」に向かいます。

警察官の息子は、ある男の飲酒運転により殺されました。
しかし細かい解釈の違いで、男はかなり軽い罪で済んだ様子。

そんな彼への復讐です。

警察官は、エヴァたちの説得にも動じず、銃を持ってこっそり男の家に侵入。
そして寝込みを襲います。

男に向け感情をぶつける警察官。
男も、男の妻も怯え切っています。

そしてしばらくして、警察官は男の家から出てきます。
何やら悟ったような表情。

直後、警察官は誰かに撃たれました。
おっさんが歩み寄ってきます。

おっさんの正体は、序盤から重機関銃をぶっ放してた政府職員です。
おっさんは「俺たちは政府職員だ。パージを利用して色々調整してる。パージに英雄はいらない」と言い、警察官にトドメを刺そうとします。

直後、誰かがおっさんを撃ち殺します。
おっさんを殺したのは、なんと「息子を轢き殺した男」でした。

警察官は、結局彼を殺さなかったのです。

 

そしてパージ終了のサイレンが鳴り響き、今年のパージが終了。

エンドクレジットへ。

【感想】「パージ アナーキー」の魅力6個。殺人鬼しかいない街でサバイバル:評価・まとめ

90点

割かしイライラ度が高かった前作とは違い、登場人物の心理も理解でき、トラブルの質も高いので、A級ホラー映画として満足できる作品でした。

マジで100分がアッという間。
個人的に大好きな作品です。

レビュー
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レビューした日
レビュー作品
パージ アナーキー
総合評価
51star1star1star1star1star
作品タイトル
パージ アナーキー
作品内容
「1年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律「パージ」により、無法地帯と化した状況下の恐怖を描いた全米ヒット作「パージ」の続編。
作品公開日
2015-08-01



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「ぱっかんブログ」という雑記ブログで、映画やら何やらと色々書いてましたが、映画記事数が増えたのでそれを「ぱっかんシネマ」として立ち上げました。
洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

こういう曲を作ったりしてます↓

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