汚染され誰もいなくなった地球で、唯一生き続ける少女の物語「ユピテルとイオ」を鑑賞しました。
ネットフリックスオリジナル作品ですね。
今回はネタバレ無し感想をサクっと書きます。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2019年 |
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原題 | IO(イオ) |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョナサン・ヘルパート |
脚本 | クレイ・ジーター、チャールズ・スパノ、ウィル・バサンタ |
ジャンル | サバイバル,ヒューマンドラマ,ポストアポカリプス |
主要キャスト |
マーガレット・クアリー(サム・ウォルデン) アンソニー・マッキー(マイカ) ダニー・ヒューストン(ヘンリー・ウォルデン博士) |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
滅びゆく地球に残り、生存へのわずかな希望を模索し続ける若き女性科学者。だが宇宙行きシャトルの発射場へと急ぐ男と出会ったことで、その決意が揺らぎ始める。
引用:Netflix
魅力
①崩壊した街並みの景色がそこそこ良い
②主人公の「サム(女性)」は理系知識が豊富なようで、それに関する豆知識披露が随所にあって小気味良かった
気になる点
・一切の盛り上がりが無く単調に進む感じがB級映画のソレ
・特に面白みの無い人間模様。逆に「なんの変哲も無い普段のやり取り」が好きな人はハマるのかもしれない
・一つ一つのイベント、そして登場人物が背負っているエピソードが弱くてイマイチ作品に入り込めない
【ネタバレ無し】感想

記事タイトルの点数(55点)の通りで、僕は本作を「準駄作」としています。
終末モノが好きで期待していたせいもありますが、正直あまり面白くなかった。
ストーリーをザックリと箇条書きでまとめます。
・地球は汚染され人類が住めなくなってしまった。だから人類の大半は「イオ」という新しいコロニーに移住
・しかし「サム」の父親「ヘンリー・ウォルデン博士」は、「地球は再生可能である」と大々的に宣言し家族と一緒に地球に残る
・なんだかんだあり「サム」は父のラボで一人で生活。そして地球に適応するための研究を続ける
・そこへ突然「マイカ」という中年男性が訪れる。サムとマイカは二人で「イオ行きシャトルの発射場」へ向かう
こんな感じのお話ですが、とにかく展開が面白くない。
特に命がけのトラブルが起きるわけでもなく、絶妙なラインで共感できる心理描写があるわけでもなく、淡々とした会話劇が続きます。
ただし、「理系女子のサム」と「文系に強そうなマイカ」のやり取りは、そこそこ知的な感じがして面白かったかもしれません。
ですがやはり「背伸びしてる感」が見えてしまってそこがちょっときつかった。
なんというか、僕が意識して観過ぎたせいかもしれませんが、「知的なやり取りをしてるだろ感」が感じられる気がしました。
この手の作品は、主人公が「科学の人」であるならば、その対極である「信じる人」が脇役として存在した方が絶対に盛り上がります。
本作では、どちらかと言えば「マイカ」が「信じる人」だったように思います。
一応それらしきエピソードとして、
中盤、サムが育てていたミツバチが全滅してしまい、マイカと共同作業で最後のはちみつを抽出していました。
その時、マイカが巣の端っこにミツバチの生き残りを発見。
サムは、「これこれこうで、だから生き残ったのかもしれない。なんにせよ凄い。」みたいな事を言います。
そしてマイカが「これになんの意味がある?」と問うシーン。
このシーンのマイカの目力が半端なかった。
製作陣が「信じる人」として印象付けようとしてるように見えました。
分かる人には分かる映画なのかもしれない

「準駄作」としてしか見れないのは、僕がミーハーだからかもしれません。
本作に登場する理系知識、そしてマイカが引用する詩や、終盤で登場する美術展の作品。
タイトルの「ユピテルとイオ」という神話と同名のタイトル。
この辺りの意味をしっかり咀嚼できる人なら楽しめる作品かもしれません。
僕はとにかく
・つい感情移入してしまうような丁寧な心理描写
・ユニークでアイディアの詰まったドラマ、イベント、トラブル
など、そういう娯楽的な要素が無いと楽しめないミーハー鑑賞者なので、そんな僕にはあまり理解できない作品でした。
評価・まとめ
55点
オススメ度は低いですが、映像クオリティや演技などはそんなに悪くないので、時間があれば見てみても良いかもしれません。
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