初対面の子供たちが、互いに絆を深めながらもエイリアンから逃げまどう・・・。
Netflixオリジナル作品「リム・オブ・ザ・ワールド」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2019年 |
---|---|
原題 | Rim of the World(Google翻訳:世界の縁) |
上映時間 | 99分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | マックG |
脚本 | ザック・ステンツ |
ジャンル | ホラー,アドベンチャー,ジュブナイル,モンスター |
主要キャスト |
ジャック・ゴア ミヤ・ケック ベンジャミン・フローレス・Jr. アレッシオ・スカルゾット アンドリュー・バチェラー アナベス・ギッシュ リン・コリンズ プーナン・パテル マイケル・ビーチ トニー・カバレロ |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
エイリアンに襲われ、キャンプ場に足止めされた4人の子供たち。出会ったばかりで互いのこともよく知らないけれど、こうなったら、力を合わせて地球を救うしかない!
引用:Netflix
魅力
①エイリアンに襲われる時の緊迫感が凄い
②初対面の4人組が絆を深めていく展開が熱い
③王道ながら、登場人物が抱えるトラウマ・闇を克服する描写にグッと来る
【ネタバレ無し】感想

友達同士でSF展開を乗り越えるジュブナイル作品。
「ジュブナイル」としての王道をしっかり踏んだうえで「下ネタ」や「微グロ」をブチ込んでくるので、ファミリー向けとは言いにくい作品です。
「宇宙飛行士から託されたUSBメモリを研究施設に運ぶ」というメインミッションがあり、4人の子供たちはそのミッションの為に奮闘します。
その間の人間ドラマ、不協和音等もしっかり描かれており、消化不良を起こさずに最後まで鑑賞できます。
個人的に凄く良いと思ったのが、エイリアンの襲撃描写。
割とグロイ見た目のクリーチャー相手に、「マジで誰か死ぬんじゃないか?」と思わせられるくらい緊迫した襲撃シーンが随所に挟まれるので、割とマジで「主人公は死なない」補正が外れます。
他の感想記事でもありましたが、キッチンでのかくれんぼシーンは「ジュラシックパーク」のワンシーンに似ており、緊迫感が凄い。(たぶんオマージュでわざと似せてる)
他にも、他作品のセリフや映画名をバンバン入れ込んでいるので、元ネタを探すのも面白い作品です。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
メインキャスト

引用元:Rim of the World © Netflix
左から
ジェンジェン(ミヤ・ケック)
ガブリエル(アレッシオ・スカルゾッド)
アレックス(ジャック・ゴア)
ダリウシュ(ベンジャミン・フローレス・Jr.)
です。
主人公たちも良かったですが、脇を固める大人たちのコミカルな演技も素晴らしかった。
ラストまでの超ざっくりストーリー
主人公の「アレックス」はオタク気質で、自室には大量のモニターがあります。
どことなく「レディー・プレイヤー1(2018)」の主人公「ウェイド・ワッツ」を想起させます。
そんなアレックスは、母親から無理やり連れられる形で「リム・オブ・ザ・ワールド」というキャンプ場へ。
そこでは同年代の子供たちが集まっており、あらゆるアスレチックを謳歌できます。
そこでアレックスは、中国人少女の「ジェンジェン」、金持ち黒人「ダリウシュ」、謎のイケメン「ガブリエル」と出会い、直後、エイリアンの襲撃を受けます。
宇宙船の脱出ポッドを見つけ近寄る4人。
中から宇宙飛行士の女性が這い出て来ます。
そして彼女はアレックスに「USBメモリ」を渡し、それを「JPL(NASAのジェット推進研究所)」に届けるよう頼みます。
どうやら、このUSBがエイリアンを倒すキーのようです。
直後、船体に付着していた粘液が動きだし、エイリアンの形に。
そのまま宇宙飛行士を襲撃します。
エイリアンは「USBメモリを破壊しないとまずい」と理解しているようで、「宇宙飛行士と接触した人間」をターゲットに襲い掛かるようです。
そのせいで4人の子供たちはエイリアンから狙われます。
そんな中、アレックス達はなんとか「JPL」に到達。
しかしUSBメモリを扱える、「博士」が既に死亡していました。
「もうどうにも出来ない」とあきらめた4人は落胆しますが、直後、通信を傍受。
通信相手はどこかの基地のお偉いさんのようで、彼の指示に従いながら行動し、見事「エイリアンの母船」を攻撃。
そしてアレックスの機転で、自分たちを付け狙ってきたエイリアンも倒すことに成功。
アレックスとジェンジェンがキスをして終了です。
良い点:「アレックス」のトラウマの描写が熱い
高所恐怖症のアレックスは、序盤に登場したアクティビティ、「ジップライン」で、恐怖のあまり腰を抜かします。
その結果周りから白い目で見られ、自分の不甲斐なさに自己嫌悪に陥ります。
しかしラスト、「電波塔のアンテナの向きを変える」というミッションにて、ジップラインの時と同じように足場を登り、そして最頂部から降下します。
一連の旅を通して、アレックスの成長がしっかり現れた良シーンだと思いました。
また、作中では終盤まで伏せられていましたが、アレックスの父は火事で死んだようです。
しかも自分を助けてくれた直後に亡くなった為、アレックスにとって「火」もまたトラウマの一つでした。
そんなアレックスがモンスターを倒す為に取った作戦は「ロケットエンジンで焼き殺す」という方法。
最後の最後で、アレックスはジェット機の噴射でモンスターを倒し、そしてその炎の中で「死んでいく父親」を思い出しました。
・序盤で出来なかったことが出来るようになる
・過去のトラウマを乗り越える
という王道ながらも熱い展開は、やっぱりいつ見てもグッと来る。
ちなみにアレックス達は、中盤で軍曹的な人と出会い一旦は助けられますが、直後、エイリアンの襲撃によってまた4人だけになります。
その際、軍曹が瓦礫に押しつぶされ、再度アレックスたちにUSBメモリの運搬を託します。
この時もアレックスは、軍曹を父親に見立ててるような感じがしました。
これもまた良シーンだったと思います。
良い点:「ルー」がミステリアスでめっちゃ良い

ルー
助けを求めて警察署へやってきたアレックス達は、拘留された「ルー」という男に出会います。
「ここから出してくれ」と悲願するルー。
アレックス達はもちろん葛藤しますが、ルーの釈放を決意します。
鍵を置き、「自分たちがここから離れたら出てきて良い」と指示し、アレックス達はルーとは別れます。
そしてしばらく経ち、アレックス達は覆面をかぶった男たちに襲われます。
敵のドンが覆面を外し、彼が「ルー」であることを理解しました。
アレックス達はつかの間安心しましたが、「ルー」は「そのUSBメモリを渡せ。売れば金になるだろう」と言いました。
やっぱりルーは助けちゃいけなかったようです。
しかしアレックスはUSBメモリの受け渡しを拒んだため、ルーはアレックスを脅します。
直後にエイリアンが襲撃。
アレックス達は逃げ切り、ルー達は残滅。
しかし、エイリアンがガブリエルをロックオンした後、ルーはエイリアンを撃ちます。
そのせいでルーは死にますが、おかげでガブリエルは逃げ切りました。
このシーンがなんとも深い・・・
ルーは、ただ単にエイリアンを殺そうとして撃ってるようにも見えましたが、もしかしたらアレックス達を救うためにわざと自分に気を向けさせたのかもしれません。
例えば、エイリアンがガブリエルの方を向いている際に、「こっちだクソ野郎!」と叫んでから撃ち始めたとしたら、明らかに子供たちを救ってるように見えます。
しかしそういうセリフは無かったので、どっちにも取れるシーンとなりました。
ルーの落ち着いたキャラは凄く面白かったので、個人的にもうちょっとドラマ性を持たせてほしかったところ。
【Netflix・映画感想】「リム・オブ・ザ・ワールド」の魅力3個。エイリアンに立ち向かう4人の子供:評価・まとめ
70点
中々の良作でした。
Netflixには「ストレンジャーシングス」というジュブナイル系ドラマ作品があり、そちらも大人気ですが、こちらもネトフリを代表する作品になるかもしれません。
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