スティーブンスピルバーグ監督作品「レディ・プレイヤー1」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※次項からネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
関連記事:
※関連記事は最後にまとめて紹介します「レディ・プレイヤー1 映画」
「レディ・プレイヤー1 感想」
「レディ・プレイヤー1 評価」
などのワードで検索される方におすすめです。
Amazonプライムビデオで「レディプレイヤー1」HD視聴できます
目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | Ready Player One |
上映時間 | 140分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | スティーブン・スピルバーグ |
脚本 | ザック・ペン、アーネスト・クライン |
ジャンル | SF、アクション、レトロフューチャー、アドベンチャー |
主要キャスト |
タイ・シェリダン(パーシヴァル)(ウェイド・ワッツ) オリビア・クック(アルテミス)(サマンサ・エブリン・クック) ベン・メンデルソーン(ノーラン・ソレント) リナ・ウェイス(エイチ)(ヘレン) サイモン・ペッグ(オグデン・モロー) マーク・ライランス(アノラック)(ジェームズ・ハリデー) フィリップ・チャオショウ(ゾウ) 森崎ウィンダイトウ(トシロウ) |
配信サイト・媒体 |
市販DVD U-NEXT Amazonプライムビデオ…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。
引用:Netflix
「イースターエッグ」と呼ばれる「隠し要素」をメインテーマにした、ロマン溢れる作品。
主人公たちがやっているのは、「ナショナルトレジャー」のような、謎解きトレジャーハントに近いです。
そして「謎の先にある答えと、更にその先にある真実」に気付いた時、鑑賞者は最高の快感に浸れます。
もちろん、最高級の視覚効果や、「あらゆる作品へのオマージュ」も大きな見どころ。
【ネタバレ無し】感想

久しぶりに世界の美しさを思い出しました。
「レディ・プレイヤー1」の世界で美しいのは、VRの世界だけでなく、現実世界もです。
地味に嬉しい誤算だったのが、この作品内での現実世界が、予想以上に退廃的だったこと。
それは僕が大好きな「ブレードランナー(1982)」の世界観に近い。
再序盤から登場する、「入り組んで迷路のようになった”コロンバス”」は、それだけでワクワクしました。
もちろんVRの世界、作中で呼ばれる「オアシス」も最高です。


オアシス内の激しいアクションシーンもそうですが、分散させると、数分に一度は登場している数々の「オマージュ」に気付く快感もあるし、キャラクター達の人間模様にも惹かれます。
そして、さすがスティーブンスピルバーグ。
彼が作る作品は当然ながら「S級作品」であるため、安心してラストを迎え入れられます。
最近はマイナーなサスペンスやホラーばかりを見ていたので忘れていましたが、こういう本物の大作映画は、見終えた後の満足度が段違いですね。
※次項からネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】簡単なストーリーまとめ
主人公は「ウェイド・ワッツ」。
「スーパーヒーローみたいな名前にしたい」という理由で父親から名付けられました。
ウェイドは「オアシス」内では「パーシヴァル」と名乗っており、パーシヴァルは、「イースターエッグ探し」を通じて4人と仲間になりました。
元々知り合いだった、巨体の「エイチ」。
エイチの友達「ダイトウ」。
ダイトウの友達「ショウ」。
そして、ヒロインの「アルテミス」。
本作におけるイースターエッグとは「鍵」です。
鍵は全部で3つあり、それぞれの試練をクリア、または謎を解くことで鍵と、次のカギへのヒントを手に入れることが出来ます。
1つ目の試練は「バトルレース」でした。
超高難度のレースで、そもそも誰一人クリアした人はいません。
そんな中パーシヴァルは、オアシスの創設者「ハリデー」の過去映像の中から「全速力で過去に戻るんだ。アクセルを思い切り踏んで」というセリフがヒントだと気付きます。
そこでパーシヴァルは、バトルレーススタート直後に速攻でバックします。
その結果裏ルートが開き、見事ゴール。
一つ目のカギをゲットしました。
2つ目のカギは、スティーブンキング原作のホラー映画「シャイニング(1980)」の中に隠されていました。
パーシヴァル達は文字通り「映画の中」に入り込み、その中で2つ目のカギを手に入れます。
3つ目のカギは、1979年に実際に発売されたゲーム「Adventure」の中の「イースターエッグ」の中に隠されていました。
「Adventure」は、イースターエッグが組み込まれた世界初のゲームで、3つ目のカギは、このゲームをクリアすることでは無く、イースターエッグを発見することで入手できました。
(余談だが、最近になり「Starship 1」というアーケードゲームのイースターエッグが発見された。これにより、「Adventure」は世界初のイースターエッグが組み込まれたゲームでは無くなった)
見事3つのカギを手に入れたパーシヴァルは、「オアシスの株」と「オアシス運営の権利」を手に入れ、仲間たち5人で運営を続ける事となりました。
現実世界で、パーシヴァルとアルテミスが熱いキスを交わし、エンドクレジットへ。
【ネタバレ有り】感想
最高の視覚効果
「視覚効果」と言うと、一般的には「CG」を使った派手な演出の事を指すと思います。
でも、「セット」だったり「映像上の構成」も「視覚効果」に含まれます。
まずはこちらをご覧ください。

僕が言うのもなんですが、このセット、完全に「分かって」ます。
完璧なまでに「退廃的な未来の街」が好きな人向けのセットです。
街が縦に構成されているところなんか、今は無き香港の「九龍城砦(くーろんじょうさい)」を想起させるビジュアルで、「ブレードランナー」の街と同じような匂いを感じます。

ゲームで言えば、「Fallout3」の「メガトン」っぽい。
もちろん、VR世界の映像も素晴らしいものばかりで、終始ウットリしながらの鑑賞となりました。

キャプチャ撮影の為にところどころ一時停止しながらの鑑賞でしたが、その都度、オアシスのキメ細かさ、派手さに心奪われました。
現実世界の映像をわざと荒くしている
スピルバーグ監督の抜け目なさに感服しました。
本作は、先ほど伝えた通りかなり高精細できめ細かな映像が続きます。
しかしそれは「オアシス」の中だけの話です。
一部例外もありますが、現実世界では「80年代のフィルム」っぽい荒い映像が続きます。
これにより、「7~80年代のSFっぽい雰囲気」を醸し出しています。
本作は昔のエンタメ文化を明らかにリスペクトしているので、こういった配慮に心を掴まれる人も大勢いたことでしょう。


1つ目の写真は、わざと画質を落としているわけではありません。
本当にこういう風に撮られているのです。
「完全把握は無理」な量の「オマージュ」

本作は、古くは70年代から、最新では2010年代までのあらゆるゲーム、映画、キャラクターのオマージュが登場します。
メインシナリオに絡む部分では、「波動拳」「ガンダム」「メカゴジラ」「Adventure」など、どちらかと言えば古い方のエンタメが登場します。
しかし、大量の軍隊が入り乱れて戦うシーン等では、「HALO」の「マスターチーフ」や「オーバーウォッチ」のキャラクターが参戦しているのを確認できました。

あまりに年代の幅が広すぎて、全キャラコンプはよっぽどのオタクじゃないと難しいでしょう。
そしてキティちゃんがちっちゃ過ぎて可愛い。
オアシスの世界にNPCが存在するのか分かりませんが、プレイヤーが自分のアバターを「あのサイズのキティ」という超ハンディキャップを背負ったキャラクターにして楽しんでることを考えると、あの世界の住人は凄くぶっ飛んでる事が分かります。
謎解きの先にある答えが「引っ掛け」だったりと、「トレジャーハント要素」が強い
トレジャーハント系の映画は、過去の偉人たちのメッセージを紐解き、「なるほど。彼はこの事を言っていたんだ。」という解決を繰り返し、最終的に答えに辿り着きます。
これはトレジャーハントに限らず、「ダ・ヴィンチ・コード(2007)」等のミステリー作品も含まれますね。
そして本作は、それらと同等の「謎解きによるカタルシス」があり、鑑賞者は主人公たちと一緒に解決の快感に浸れます。
更に、その謎のヒントが「オタクしか知らないようなもの」なので、活躍するのが考古学者等では無いという親近感。
そしてラストで二転三転する展開は、「さすがS級監督」と言わざるを得ません。
演出が丁寧

トレイラーで何度も何度も目にしたと思いますが、「ウェイドがゴーグルを覗いてVRの世界に飛び込むシーン」が本当に大好きです。
鑑賞者から見ると、ウェイドが自然にゴーグルを装着して、途中からそのウェイドの視点とリンクして、鑑賞者もVRの世界に飛び込んだように見えますが、実際の撮影時は、きっと「ウェイドがゆっくりゴーグルをかける瞬間」は、ゴーグルの位置や向きは現実的じゃなかったと思います。
そこを意識して見ると、確かに「ゴーグルが離れすぎて自然な装着じゃない」と分かります。
でも、それを自然に見えるように編集し、観客に違和感を感じさせないよう仕向ける手腕。
何度も言いますが、さすがS級監督です。
考察
考察①今回も登場した「両親が不在」という設定
スピルバーグ監督作品には、主人公が「両親が離婚している」「父親がいない」「父親が無責任」という設定が非常に多いです。
そしてこれは、スピルバーグ監督の子供時代の実体験から来ています。
僕は原作未見なので、ちゃんと設定を踏襲したのかどうか分かりませんが、ウェイドも両親を亡くしています。
個人的な見解では、スピルバーグ自身が感情移入する為に、ウェイドを孤独にした気がします。
評価・まとめ
「最高」としか言いようの無い作品で、それゆえに感想をまとめるのが逆に難しい作品でした。
「最高」の一言で終わらせられるのに、それ以外のことをわざわざ細かく言う必要はありません。
既にAmazonプライムビデオ等でも配信されているので、「見たかったけど映画館は嫌いだから観てない、という方は、是非是非見てみてください。
Amazonプライムビデオで「レディプレイヤー1」HD視聴できます





