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【ゼロ 一攫千金ゲーム 7話】「ザ・アンカー part2」感想・原作との違い

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

ルールは、前回のエピソード「ザ・アンカー part1」で紹介しました。

今回登場したクイズ

前回は9問目まで登場しました。

Q10.東京ドームで地球上の海を全部掻き出すとしたら、およそ何倍になる?(5択)
回答者 ヒロシ → 「3番!(約110兆杯)」
不正解×
答え → 1番(約1兆1000億杯)

Q11.(小太郎が財布の中の小銭を全てぶちまけ、その様子をカメラ越しにゼロ達に見せる)
「あの小銭は僕の財布にたまたま入っていたものをここにぶちまけたものだ。この中から1枚僕が・・・握る。さて、手の中にあるこの硬貨は何?
回答者 ゼロ → 「ラッキーペニー(1セント)」
不正解×
答え → 1ドルコイン

Q12.次の数式を解け(制限時間15秒)
(45+32+83+96+27)×72 = ?
回答者 氷川 → ・・・タイムアップ
不正解×
正解 → 31,320

Q13.「100 → 206」「50 → 106」「25 → 56」「1 → ?」さて、?には何が入る?
回答者 ヒロシ → 「8」
正解〇
※元の数字に2をかけ、6を足した数字。(原作では別の解き方があったので、後ほど解説)

※また、本当は正解だったが、ゼロが横から「がんばれ!」とか「もっと単純な問題です!」などの声替えを入れた為、不正解扱い。更にペナルティとして解答権を失う

Q14.この中で一番甘いものはどれでしょう?
①爪はぎ
②石責め
③半殺し
④火あぶり
⑤八つ裂き

回答者 氷川 → 「1番?」
不正解×
正解 → ③の「半殺し」
「半殺し」は、おはぎの別名

Q15.星が付いている国旗で有名なのは、「アメリカ」と「中国」。では、それ以外の国旗で、星が付いている国を10か国答えよ。一度でも間違えた回答を言うと、即不正解。
回答者 ヒロシ → 「オーストラリア、ガーナ、チリ、シンガポール、トルコ、キューバ、ニュージーランド、ベトナム、アルジェリア、シリア」
正解〇
ヒロシの父親が外交官で、国旗と国を無理やり覚えさせられた為知っていた。

Q16.僕の脇腹にはとある漢字一文字が刻まれている。それは何?
回答者 ゼロ → 「城山小太郎の”城”。それがあ逆さに書かれている。」
正解〇
小太郎は高校時代に虐めにあっており、いじめっ子に対しての密かなメッセージとして脇腹に「城」を逆さに入れた。「しろ」を逆さに書くと「ろし」となり、それを自分の名前である「小太郎」に組み込むと、「ころしたろう(殺したろう)」となる。小太郎はこの自分だけのメッセージを生きがいとして、厳しいいじめを耐え抜いていた

Q17.日本で一番の高さを誇るダムは「黒部ダム」ですが、オランダで一番面積があるダムはどこでしょう?
回答者 氷川 → 「オランダの首都はアムステルダム。いや、面積だから・・・ロッテルダム!」
正解〇

Q18.「ODA」の正式名称は?
回答者 ヒロシ → 「・・・」
不正解×
答え → 政府開発援助(Official Development Assistance)

Q19.この中で、カエルの赤ちゃんはどれ?(オタマジャクシ、魚、カエルのイラスト)
回答者 ゼロ → 「オタマジャクシ」
正解〇

Q20.地球に一番近い恒星(こうせい)は太陽。では、その次に近い恒星の名前は?地球とどれくらい離れているかも答えよ
回答者 氷川 → 「恒星は・・・プロキシマケンタウリ・・・距離は・・・???」
不正解×
(距離の正解は発表されず)

Q21.「三国一の花嫁」「三国一の果報者」というような言い方がありますが、この「三国」とはどの国を指す言葉でしょう?
回答者 ヒロシ → 「えーっと・・・アメリカ・・・」
不正解×
答え → 日本・中国・インド

Q22.空から降ってくる甘いお菓子は何?
回答者 ゼロ → 「飴・・・」
正解〇

Q23.同じ感じが二度出てくる四文字熟語を8つ答えよ(制限時間15秒)
回答者 氷川 → 「一世一代、一長一短、以心伝心、子々孫々・・・」
不正解×

クイズは以上です。
23問目で氷川が不正解したことにより、12ポイントという大ダウンが執行されました。

ゼロの必勝法

ゼロ達は「暫定勝利」しました。
アンカーは既にゼロ達の頭上2cm上というところまで下がっており、後1ポイントでも下がれば死亡という状況でした。

その状況で12ポイントという大ダウンだったので、ゼロ達は絶体絶命・・・と思いきや、アンカーが下がり過ぎた為、ゼロ達の頭を通り越し、土台に激突

ゼロ達はゲームオーバーを免れ、そして「暫定勝利」として、一人一個ずつリングを手に入れました。

もちろんゼロは、「12ポイント分も下がるんなら、もしかしたら土台に当たるんじゃないか?」なんて曖昧なものでは無く、しっかり計算したうえでこの大博打をやってのけました。

 

ゼロは事前にアンカーとの距離を把握しており、そして、1ポイントにつき3cm上下するという値千金の情報を入手していました。

だから、最後、12ポイント × 3cm = 36cmで、それは自分たちの頭の厚みを超える為、土台に激突すると踏んでいたのです。

Q13.「100 → 206」「50 → 106」「25 → 56」「1 → ?」さて、?には何が入る?の回答方法が原作と異なる

この問いは、原作にも登場する問題で、原作でもヒロシが答えていました。
しかし回答方法が全く異なります

ドラマ版では、”元の数に2をかけ、それに6を足した”という共通点に気付き、それを基に「8」という答えに辿り着きました。

しかし原作では、「その数を囲う数」が答えでした。

「1 → 8」
であった理由から説明します。

〇〇〇
〇●〇
〇〇〇

上記のように整列された「おはじき」の中で、真ん中の1つだけが黒丸ですね。

例えば、「黒いおはじき」が2個だった場合はこうなります。

〇〇〇〇
〇●●〇
〇〇〇〇

 

つまり問題が、もし「2 → ?」であれば、答えは「10」でした。

出題にあったように、黒いおはじきが100個あると、それを包み込むためには「206」のおはじきが必要になります。

上記のように、原作では「その個数分の”オブジェクト”を囲う為に、いくつのおはじきが必要か?」というプロセスで回答を導き出していました。

「ザ・アンカー part2」原作との違い

・今回出題されたクイズは、結構原作と違う。(多過ぎるので一つ一つ書き出すのは中止)

・原作では、答えが「オタマジャクシ」「飴」となる簡単なクイズは出題されない

・ドラマ版では、小太郎が回答不能問題を思いつくと、それを管理している峰子が「いいわねそれ」とやたら賞賛していた。しかし原作では、「回答不能問題」に関する審査はかなり厳しく、小太郎がオリジナルの問題を思いついても、後藤がいる「本部」が問題を審査し、出題OKか見定めていた。だから小太郎は、原作以上に自由奔放にゲームをしている。

・問13「1 → ?」という問題をヒロシが正解したが、ゼロの励ましが「ヒントを教えていた」と見なされ不正解扱いとなった。原作では、ゼロは確かにヒロシにヒントを教えるが、小太郎はそれをヒントと見抜けなかった為、普通にヒロシは正解扱いだった。実際に原作のヒントの教え方の方がクレバー(頭脳的)だった。

・ヒロシの頭をかする程までアンカーが下がった時、ヒロシだけがデコをケガするのは原作と同じ。(原作ではこの位置に”末崎さくら”がいるが)しかしケガの理由は違う。ドラマでヒロシは「頭をわざと浮かせ、ゼロの手前で食い止める」という理由で頭を浮かせていたが、原作では、末崎の頭が他の人よりでかかった為にかすっていた。

最終問題の原作との違いが酷過ぎる・・・

「ザ・アンカー」は、「賭博覇王伝 零(原作)」の中でも屈指の面白さでした。
そして面白い理由は、間違いなく「アンカーの下がり過ぎによる生還」です。

福本先生は、この「大逆転」の瞬間が可能な限り盛り上がるように、創作物として、完璧な流れを作り出していました。

しかしドラマ版では、脚本の都合か、それとも脚本家が原作の良さに気付けなかったせいか分かりませんが、原作の良さを半減させていたように思います。

ドラマ版の、”「氷川」が必死に答える中、ゼロが(演技)で「死にたくない!」とのたうち回る”という流れは確かに、いかにも日本人が好きそうなメロドラマな感じがありましたが、原作のラストはこんな中途半端なものではありません

 

もっと「ゼロの凄まじさ」が分かる、グッと来る流れがしっかりと構築されていました。

原作での最終問題はこれで、回答者は零でした。
ここからは原作での話なので、「ゼロ」ではなく「零」と呼びます

Q.長さ10mの振り子が往復するのに掛かる時間は凡そ6秒。
では、往復の時間が1分掛かる場合、振り子の長さは凡そ何メートル?(制限時間30秒)

①約60m
②約180m
③約300m
④約900m
⑤約1500m

この問題に対し、零は頭の中で「振り子の公式」を使って問題を解きます。

振り子の公式
「t=2π√(l/g)」

実際に零の周りに公式を使った計算が描かれていたので、「零が着実に計算してる」というのは読者にも伝わります。

そして零は早い段階で答えに辿り着きました。

しかしその後、ゼロはかなり単純な計算を始めます。

頭の中で計算する零
頭の中で計算する零

ドラマ版を見た方なら分かると思いますが、これは「アンカーが土台に激突するかどうか」を図るための計算です。
零はちょうど「振り子」の計算をしている最中だったので、この散らばった数式を見て、読者は「零は単純に問題に成功しようとしている」のだと思います。

しかし実際は違い、零は「ここで不正解を出して本当に良いのか?」の確認作業をしていたのです。

 

そしてご存じの通り、アンカーは零達の頭を超え、土台に激突します。

まず、「最後の最後に振り子に関する問題が出る」というところがドラマティックです。
「ちょっと都合良過ぎ」と思うかもしれませんが、創作物であれば、場を盛り上げる為のこういう意図的な偶然は、どんどん盛り込むべきです。

そして、「零が計算していたのは、問題を解くためではなく”アンカーが土台に激突するかどうか”の確認だった」という絶妙で最高なミスリード

この辺りはドラマ版では完全にカットされています。

後、ここからはちょっとマニアックなところですが、土台に激突したアンカーを見て、まず後藤利根夫(ドラマの後藤峰子)が、「大博打ッ・・・!!!最後の最後で大博打!!やはり逸材か!!」みたいな事を言います。

そして零がドヤ顔で「妙案だろっ・・・?小太郎・・・」と言います。

あまりのカタルシスに涙が出そうになるシーンです。(僕は出ました)

 

そしてここからはドラマ同様、零は「種明かし」をしていきます。

「このゲームが始まった時、アンカーの位置は、俺たちから50センチ離れていた。だろ?小太郎。
「つまり1ポイントにつき3センチ上下する。だろ?小太郎。。」

原作ではこのように、「だろ?小太郎。」と付けています。
零は、小太郎が絶対にこの情報を知らないという事を把握していました。
そのうえであえて小太郎を挑発していたのです。

これも地味な快感ポイントだったので、ドラマ版にて端折られて凄く残念でした。

そしてゼロが、「ゲームが始まる前からアンカーまでの距離を計っていた」ということを明かすと、隣にいる末崎さくらが「あの段階でそんな作業確認を?!」という心の声を出します。

こういう「零の凄みを周りのキャラが表現する」という配慮もドラマ版では見られませんでした。

別に、ヒロシか氷川がボソッと言うだけで良かったと思うんですけどね。
特に氷川なんか、最初は心無いキャラにしておいて、アンカーを通して零の凄みに気付くという展開だったので、そういう「やっぱりゼロは凄い」という発言を織り込んでいた方が、より一層キャラに愛着が湧きやすかったと思います。

福本先生ご本人登場!

最後、小太郎を連行する者の一人がサングラスを外し、請求書に関してなんか言います。

彼は原作者ご本人で、明らかに原作ファンへのサービスでした。

まぁ。嬉しいんですけど、もう、ドラマ版は原作の良いところを殺し過ぎて、そういうところで喜ばせなくても・・・
という印象でした。

 

最後に福本さんにメッセージを残しておきます。

賭博覇王伝 零は最高の作品です。
ドラマもなんだかんだ言って楽しんでます。

低視聴率過ぎて打ち切られないことを願ってます!



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洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

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