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【ゼロ 一攫千金ゲーム 5話】「迷宮のトライアングル part2」感想・原作との違い

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

前エピソード、迷宮のトライアングルの続きです。

「迷宮のトライアングル」の答え

問題は「部屋は全て同じ。君たちは何?」でした。
そしてその答えと思しきものとして、「星」「風車(ふうしゃ・かざぐるま)」が該当しました。

それはどちらも、「全く同じ二等辺三角形が並んで形成された図形」だからです。

原作「賭博覇王伝 零」より、迷宮のトライアングルで「星」に辿り着くシーン
原作「賭博覇王伝 零」より、迷宮のトライアングルで「星」に辿り着くシーン

出典:マガジン感想

しかし星は正解ではありません
それは、星だと「向かい合う部屋同士が反転している」からです。
部屋が反転していると、本当の意味で「部屋は全て同じ」では無いのです。

というわけで、この極悪難問の真の答えは、「風車」となります。

風車の参考画像
風車の参考画像

出典:マガジン感想

風車だと、全ての部屋が、反転することなく完全に同じ状況です。
だから「風車」が答えなのです。

この問題のミスリードとして、「他チームと戦っている」という状況が故に「”君達”が、チーム全体のことでは無く、各々のチームを指している」と捉えてしまうというものがありました。

 

しかしそうではなく、全チームを総合すると何になるか?が答えであり、つまり「君達」とは、各々のチームのことではなく、全チームをまとめた状態を指していたのです。

答えに関しては、原作と全く同じでした。

感想

part1とは打って変わって、かなりシリアスな作風で、非常に好感が持てました。

タイムリミットの25分を前にして、ほぼ全てのチームが当てずっぽうで答えを送信します。
そしてそれらは当然不正解。

この状況下で、「25分の1」で正解するはずがありません。
(でも全部で10チームあるはずなので、どこか一つがたまたま正解することは大いにあり得る気もするが・・・)

唯一、今までで最も正当な答えらしい答えに辿り着いたのは、ゼロと標の二人だけ
そしてその答えとは、在全が用意したミスリード「星」です。

標もゼロも、回答送信ギリギリの段階で「星はやっぱり違う」と気付きます。

標は、チームの一人「氷川」の妨害のせいで、そもそも25の選択肢を見せてもらえません
更に追い打ちをかけるように、「君を暗殺する」と氷川に言われます。

それに怒ったスナオが、氷川から無理やりタブレットを取り合げ、その勢いのまま「星」を送信します。
しかし「OUT」と表示され、標は静かに「バカ・・・」と伝えます。

残るはゼロのみ・・・。

零も既に口の下まで浸水しており絶望的な状況。

末崎さくらは解答をあきらめ水槽の破壊を試みますが、ゼロに制止されます。
というのも、直前に「解答権が残っているのはあなた達だけよ」と峰子からのアナウンスを聞いているため、「自分たちが正解しなかったら、他のチームも助からない」と知っているのです。

 

そんな中ゼロは、「星は向かい合う部屋同士が反転してる。だから”風車”が答えだ」と悟り、それを末崎さくらに伝えます。

そして末崎が「風車」で送信し、タブレットには「SAFE」と表示。
零は見事に正解しました。

しかし零は力尽き、「落ちます」と(謎の)宣言をし水槽の中に倒れ込みます。

ゼロが正解したので、規定通り全チーム排水が開始されますが、ゼロ含む全てのチームの水槽役が心停止の状態でした。

ここの演出は非常に静かで、シリアスで素晴らしいものでした。

「チカラ」チームは、チカラをユウキが蘇生します。
「標」チームは、標をスナオが蘇生します。
そして「ゼロ」チームは、今までゼロを殺そうとしていた「セイギ」がゼロを蘇生しました。

一応ここは原作通りで、水槽役が全員心肺停止に陥るものの、適切な措置のおかげで、全チーム蘇生に成功
これにて極悪頭脳バトルの「迷宮のトライアングル」は完結しました。

次回はいよいよ「ザ・アンカー編」のようです。

「迷宮のトライアングル」原作との違い

・原作では「標」も「ゼロ」もどちらも正解するが、それぞれが「別枠」での戦いである為、両者ともリングを手に入れる。

・更にゼロが30分前後での回答だったのに対し、標はまだ水が膝上程度での正解だったので、ここでもゼロとの圧倒的な力の差を見せつけている

・原作では、「セイギ」や「氷川」のように、チームの妨害をするような人物は一人もおらず、ほぼ全員が協力しあっていた。

・原作では「さくら」「板倉(ドラマ版のセイギに相当)」「さくらの子分」の3人が1チームとなっており、さくらが水槽役だった。そしてドラマ版の通り、さくらが「36°(サブロク)で”カブ”!」という、「風車」に繋がる手がかりのような発言をする。そしてそれがきっかけで板倉が「上から俯瞰(ふかん)する」という発想に辿り着き、「星」を送信する。

・だから原作では、実質「ゼロ」vs「板倉」の闘いだった

・原作ではゼロが25分超えても回答しなかった為、全てのチームが「この状況下でまだ未回答のチームがいるなんて・・・」と漏らしており、零の凄みを表現していた。

・当の零チームも、「ヒロシ(原作のみのキャラ)の溺死が始まっている」という状況下で、「”星”か”風車”かのどちらか」まで漕ぎつけたものの、零は解答を渋っていた。ゼロは「一か八かなんて出来ない。ここまで来て正解が出ていないということは、もう俺たちしか残っていないんだ。俺たちが不正解だったらヒロシも死ぬ。でも、心停止して5分以内なら、蘇生できる。だから、ヒロシの為に一か八かなんてしない。確実に正解に辿り着く。」と考えており、仲間の溺死進行下でも、非常に冷静だったことが分かる。

・見事正解し、ゼロがヒロシの蘇生を行う際、心臓マッサージだけを続け人工呼吸をしなかった・それに対しユウキが「人工呼吸はしなくていいの・・・?」と聞く。しかし零は「人工呼吸はあまり意味が無い。抜けかけた魂をまた体に戻すかのように、目いっぱい心臓を押し込む。それが一番蘇生率が高い方法。」と涙ぐみながら説明する。これを見てユウキは「ゼロが王になればいいんだ」と心の中で叫ぶ。

・しかしドラマ版では「人工呼吸」もしっかり描写されていた。これは恐らく「人工呼吸に意味が無い」という事の科学的根拠が薄いためだと思われる。

・原作では、全てのチームで一律して「サイコロの目が一番小さい者が水槽役」というルールだった。しかしドラマ版では、チームによって「唯一の奇数だから」「数が一番大きいから」など、水槽役の判定が異なっていた。よって、「在全側の操作」によって水槽役が選ばれていることが分かる。

・ドラマ版では「解答権が残っているのはあなた達だけよ」と峰子がアナウンスするが、原作ではこの手のアナウンスは一切無い。しかし零は「ここまで来て回答してないのはもう俺たちだけだろう。」と発言するので、本人は状況を理解している様子。個人的には原作のように、「本人が自力で状況を理解する」という描写の方が好きだった。



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洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

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