3人1組で参加するゲーム「迷宮のトライアングル」が始まりました。
本エピソードでは、迷宮のトライアングルの途中までしか描かれませんでしたが、とりあえず今のところ、原作よりかなり劣化しており、鑑賞しながらかなりイライラしました・・・。
ルール
・3人一組で、複数のチームが同じ三角形状の部屋に閉じ込められる
・そのチーム数は明かせないが、確実に全員同じ条件下である
・一人一回サイコロを振り、出た目が一番小さい人が「水槽役」となる
・水槽役は柱に縛られ、円柱状のアクリル製の筒で囲われる
・そして注水が開始され、約25分後に水が鼻の位置まで達する
・その間に回答を送信し、正解すれば注水停止。そして排水され水槽役の命は助かる
・最も早く正解したチームがリングを獲得する
・正解せずとも、どれか一組でも正解すれば、全チームも注水が停止され、水槽役の命は助かる
・選択肢は25個。
・問題は「部屋は全て同じ。君たちは何・・・?」
感想
マジで今までのエピソードで一番の原作改悪です・・・。
原作の良さを見事に殺し、最高にイラつかせる展開です。
ゼロは、原作では緊迫したシーンが多く、非常にハラハラさせられました。
特に迷宮のトライアングルは「水槽役の命」というタイムリミットがあり、これによる「ハラハラ感」はドラマ版でも大いにあります。
しかしドラマ版は、原作とは違い「コミカルさ」が非常に強く、それは迷宮のトライアングル中でも変わっていません。
ちなみに原作では、ゼロは水槽役ではありません。
だから一人のプレイヤーとして難問に立ち向かいます。
しかしドラマ版では水槽役となってしまった為、「同じチームである末崎とセイギを操作する」というところにフォーカスしています。
そしてこの二人がかなりの役立たずで、見ていてかなりイライラしました。
たぶん脚本家は、「ゼロは原作では水槽役じゃなかったけど、標とゼロ、両方とも水槽役にしてしまった方が面白いんじゃね?」みたいな発想があったんじゃないでしょうか。
また、「ゲームの問題」ではなく、「末崎とセイギの人間模様」及び「ゼロが二人をどう操作するか」にフォーカスしたのも、恐らく尺を稼ぐためだと思われます。
ゼロは原作ではかなりテンポ良く話が進むので、ドラマ版では確かに時間が余ります。
だからそれを無理やり引き延ばしてる感が否めません。
特に「セイギの行動」は結構イラつきます。
クォータージャンプ時のセイギは、しっかりと目的を持っており、セリフ回しから知性が感じられ、キャラが活きていると思いました。
しかし迷宮のトライアングルでは、「ゼロを殺す」ということに執着しており、「最低でも25分経ってから送信する」とか「わざと誤回答を送信する」という選択肢を検討しています。
この事から、もはやセイギはリングをあきらめている事が分かります。
「リングの獲得」より「目の前の敵を蹴落とす」を重要視するなんて、策士キャラとして失格です。
ここでゼロも「25分経つ前に誰かが正解したら、リングはもらえないんですよ!」とか言えばいいのに、そういったセリフも特にありませんでした。
ちなみに「標チーム」も酷いです。
原作では標は、普通に自分の取り巻きとチームを組みます。
でもドラマでは、なぜか唐突に声をかけてきた氷川と、元々ゼロ側のチームである「スナオ」とチームを組みます。
氷川よりも取り巻きの方がまだ信頼できるはずなのに。
まぁここは何か狙いがあるのかもしれませんので、置いておきます。
そして氷川の行動も意味不明です。
「AO」のマークを発見した時、氷川はすぐにそのマークを隠します。
しかし直後にスナオがマークに気付いたので、マークについて標に報告します。
何故氷川は標にマークの存在を隠そうとしたのか?
それは単純に「標を倒そうとした」のだと思います。
ゼロチーム、標チームにも、それぞれリーダーを殺そうとする奴がいる・・・。
ちょっと「潰しあい」をするには早過ぎませんかね・・・。
確かに「王になるのは一人だけ」という制約があるので、プレイヤー同士で潰し合いが発生するのは仕方ありませんが、まずは「リング」が先決です。
原作でも、「リングを取る為」にほぼ全キャラクターが協力しあっていました。
なのにドラマ版では早々に潰しあいが発生しています。
故に、登場人物がアホで短絡的な行動を取っています。
コミカルな演出のせいで「緊迫感」が全然伝わらないし、無駄に人間模様を重要視するしで、かなりイライラしました。
とりあえず「迷宮のトライアングル」は、原作との違いがかなりあるので、それを以下にまとめます。
「迷宮のトライアングル」原作との違い
・ドラマ版ではゼロ、末崎さくら、セイギの3人がチームとなり参加しているが、原作では、ゼロ、ヒロシ、ユウキ(恐らくドラマ版の”チカラ”)の3人がチームとなり参加する。
・更に、ゼロは水槽役では無い。
・末崎は、板倉(ドラマ版のセイギ)、自分の子分の3人でゲームに参加。そして末崎が水槽役。
・ドラマ版では、「サイコロを置く土台」が「AO」というマークを隠していたが、原作では土台自体が存在せず、むき出しのまま。
・原作では、「山口カズヤ」のチームも参加している。
・ドラマ版では、セイギがゼロを嫌っているが、原作の板倉(セイギに相当)はゼロを尊敬している。だから、ドラマ版のように、「わざと不正解を送信する」というような選択肢は生まれない
・ドラマ版では、標は「氷川(ドラマオリキャラ)」、「スナオ(ドラマオリキャラ)」の3人でチームを組むが、原作では普通に自分の取り巻きと組んでいる
ドラマ版「ゼロ 一攫千金ゲーム」のまとめ、全エピソード
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