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【ゼロ 一攫千金ゲーム 1話】「鉄球サークル」感想・原作との違い

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

※エピソードタイトルは僕が勝手に付けてます

【原作大ファン】ドラマ「ゼロ 一攫千金ゲーム」を観ながら感想を書いてく:鉄球サークルのセット
鉄球サークルのセット

ルール

ドリームキングダムへの入場を駆けたギャンブル。

ゲームマスターの後藤峰子(小池栄子)が3回サイコロを振る。
サイコロを振ると、プレイヤーが見ているモニターにサイコロの目が表示される仕組み。
一投目は「1」。
二投目も「1」。
三投目も「1」。
そして四投目は、目が出る前に蓋をかぶせる。
「このように蓋を被せたから、何が出たかは私にも分からない」と後藤。

プレイヤーたちの前に1~6までの柵に囲われたサークルがあり、そこには特大の鉄球が吊るされている。
デモンストレーションで鉄球を落としてみる主催者。
すると柵幅いっぱいのサイズの鉄球が直下し、「これに潰されたら即死」ということが分かる。

この鉄球は、サイコロの目と連動している。
つまり、四投目に出た目を当て、そのサークルの中に入れば、鉄球直下を防ぎ、生き延びることが出来る。

「もし目を外しても、サークルに入ったという勇気を免じて、ドリームキングダムへの入場券を与える」と後藤。
しかしプレイヤー達は「どのみち死ぬじゃねぇか!」とたじろぐ。

原作での「鉄球サークル」のルールはこちらで書いてます。

必勝法

・一見すると「サイコロの目を当てる」というゲームだが、本質はそこではなく、「鉄球が落ちても隙間が出来る」というのが肝。

・サークルはどこでもいいので、少人数でサークルに入り、鉄球が落ちてきても、サークルの端っこに体育座りしていれば隙間で生き延びることが出来る

・後藤は、「このようにサイコロを振ると、モニターにサイコロの映像が流れる仕組みよ」としか言っておらず、「このサイコロの映像がリアルタイムで流れていると」とは言ってない。つまり無関係なビデオを流しているだけ。

・更に、後藤は四投全て右手でサイコロを放っているのに、映像では、三投目だけ逆の方からサイコロが投げ入れられた。「後藤が振ってるサイコロと映像は無関係」という事への暗示。

感想・考察

零の魅力を語ってる記事」でも書いてる通り、「鉄球サークル」は、僕が大・大・大好きなギャンブルです。

ギャンブルというかもはやゲームなんですが、のっけからこのギャンブルが登場すると知り、

・ジャニーズまみれ
・衣装とセットが安っぽい

という理由で既に下がりきっていたハードルも、一瞬で天井まで上がってしまいました。

しかしながら、残念ながら、本当に、本当に!ドラマ版のゼロ、第一話は見苦しいものでした・・・。

低評価の理由のひとつに「演技が臭く感じる」というのがありますが、これはもはや邦画慣れしてない僕の責任です。
日本の演技でリアルさを求めると、みんな日本人特有のボソボソとした喋り方になってしまうので、映像的にだらしなくなってしまいます。

 

だからここは「エンタメ」と割り切って見る必要があるのですが、最近観た邦画ドラマが「Netflix版 僕だけがいない街」という高クオリティー作品だったということもあり、だいぶ虚を突かれました。

とりあえず第一話なので長めに語りますが、こういう「ゲームもの」のドラマ作品として「ライアーゲーム」が引き合いに出されると思います。
ライアーゲームは「全員AB型かよ」と突っ込みを入れたくなるくらい、クレイジーなキャラクターにまみれてました。
でもそれが本当に、本当に良かった。

本作はなんか気取り過ぎ
かっこ付け過ぎ
零にはもっと歯を食いしばって思い悩んでほしい。

いやもしかして、ドラマ版ゼロ(加藤シゲアキ)は、ドラマ版ライアーゲームでの「秋山」を意識してるのか?
原作での後藤利根夫というおっさんを小池栄子に置き換えたのも、ライアーゲームでの「吉瀬美智子」的な立ち位置を意識したのか?

映像化するにあたり、「小池栄子」さんの起用は英断だと思います。
(香川照之なら尚良かったが)

【原作大ファン】ドラマ「ゼロ 一攫千金ゲーム」を観ながら感想を書いてく:小池栄子演じる「後藤峰子」
小池栄子演じる「後藤峰子」

小池さん、だいぶ生き生きしてます。
(ちなみに二話から何故か更に可愛く見えます)

漫画内の「冷や汗たらり」的な表現を実写に持ち込むのは難しいですが、できれば零にはもっと「ギリギリ感」が欲しかった。

CGやセットがチープという事は、日本の配給会社の問題もあるだろうし触れないでおきますが、なんだかんだ今後も期待出来ると感じました。
最後まで見届けます!

「鉄球サークル」原作との違い

・「生きてさえいれば、サークルに入った者にはその勇気に免じて合格にする」というセリフは、原作ではルール説明時にされていた。しかしドラマ版では、「参加者がウジウジしていたのを見兼ねての発言」だったので、原作よりも難易度が上がっている。

一つのサークルに大量に人が入った場合、隙間が無くなるので圧死するというのは原作では一切語られなかった。しかしドラマ版はそれを実行してくれたので嬉しい。(一応ゲームマスターの後藤(ドラマ版の小池栄子)が「避けたな。最悪の最悪は。」という心の声を残しているので、主催者側でそれが最悪のケースという認識はあった模様)

・末崎さくら(ケンコバ)の弟「末崎セイギ」はヤクザでは無いように描かれるが、原作では慶応出身の「エリートヤクザ」である。

・さくらは一人だけ「4」に入り、たまたまサイコロも4が出たので生き残る。しかし原作ではサークルに入らない。ゼロの仲間の一人がサークル内で事故に合い負傷し、仕方なくリタイアしてしまう。さくらは「欠員補充で入場券を俺に移してくれ」と在全に悲願し、入場券を獲得する

・それらの言動を見てゼロが、「あんな奴らに勝たせて堪るか」と言うので、ゼロがドリームキングダムへの参加を決める動機付けにもなっている。

・チカラ(加藤 諒)がセイギにハメられサークルのど真ん中で突っ立っているが、原作にこのシーンは無い。よって、ゼロがジャンプしてサークルを移るというシーンも無い。

・ドラマ版ではゼロは塾講師をしているが、原作では正体不明というか、「ギャンブラー」という職業である。

・氷川ユウキ(小関裕太)は原作では登場しないキャラクター。本作は、「名前や設定が改変されたキャラ」も多いが、氷川に関しては原作には一切登場していないので、今のところ完全な新キャラだと思われる。

・ゼロは原作では17歳。ドラマ版では29歳くらいの設定。

・標(しるべ)はドラマ版では17歳。原作では小学生。そして結構なブサイク。

原作版の鉄球サークルはこちらで詳しく解説しています。
関連:登場ギャンブル①鉄球サークル



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洋画ホラー、サスペンスが好み。あとスローモーションになった時に流れる「ドゥーン...」という効果音も好き。

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