ストーリー
なんか派閥が出来上がりました。
・末崎セイギ率いるギャング集団
・標(しるべ)とその取り巻きたち
・ゼロとその仲間たち
セイギは暴力を使って他の者たちからリングを奪っていきます。
ゼロは、そんなセイギ達から一般プレイヤーを守ります。
そんな折、原作通り在全が、ゼロと標の一騎打ちを見たいと言い出し、二人は無理やりクォータージャンプに参加させられます。

ルール
メインのプレイヤーである「飛び役」は、ステージの真ん中に目隠しをした状態で立たされる。
そして4面のどこかへ飛び込む。
生存率は25%(クォーター)。
間違えてOUTに飛び込めば、壁に直撃しそのまま50m下まで落下。
サブプレイヤーは4人の「声役」。
どの面に割り振られても、「こっちがセーフゾーンだ」と飛び役を誘導し、自分の方へ飛び込ませられたら勝ち。
言ってしまえば、飛び役 vs 声役の勝負でもある。
もちろんゼロ vs 標の勝負がメインであり、基本的には「出来るだけ早く決断して飛び込んだ方が勝ち」というルール。
声役とのやり取りは一面につき10分。
ターン制で切り替わっていくようです。
最初の声役は「ヒロシ」でした。
原作での「クォータージャンプ」のルールはこちらで書いてます。
感想・考察
ヒロシはゼロの仲間で、先ほどセイギ達にボコられ黒服に運び出されていました。
そんなヒロシが声役に割り振られ、しかも「こっちがセーフゾーンだ!ゼロ!」と説得します。
ゼロは当然疑う。
「あり得ない!俺の仲間をセーフゾーンに割り振るわけがない!」
しかしヒロシはこう言います。
「声役はくじ引きで決められた。たまたま自分がセーフを引いたから喜んでいたら、黒服が”さすがにそれはまずいだろう”って。でも在全が、”仲間を信じられずセーフゾーンに飛び込まないというのも、それもまた一興”って・・・」
ゼロは「確かに在全なら言いそうだ」と納得。
しかし実際にそこに居たのはヒロシでは無く、黒服でした。
事前に録音したヒロシの声を基に、音声変換装置を使い、黒服が自由自在にヒロシの声を操っていたのです。
ゼロはいくつかの質問をヒロシ(黒服)に投げかけます。
「俺たちが使っていた合言葉は?」
「義賊活動していた頃の俺たちの偽名は?」
事前にそれらの情報をリサーチしていた黒服は、当然のように解答。
しかしゼロの、「今かけている眼鏡を外して、そのテンプルの内側に書かれている文字を読み上げてくれ」という質問に困惑。
さすがに眼鏡の情報までは知らない黒服。
黒服は「文字は擦り切れててなんて書いてあるか分からない」と言います。
しかしゼロは直前に、たまたまヒロシが落とした眼鏡を拾っており、その際に内側の文字列を確認しているので、擦り切れてないことに確信がありました。
というわけでゼロは、「この面はアウトだ」と見抜き、黒服を罵倒します。
そして次の面へ。
次の声役は、ゼロの旧友である「山口カズヤ」です。
カズヤは高校時代のゼロの友達で、ゼロの弱い部分、つまり「仲間や友達を裏切れない」ということを熟知しています。
それを逆手に取り、ゼロをこちらへ飛び込ませ殺そうとします。
つまりカズヤもアウトゾーン。
ここでエンドロールに入りました。
結構原作と違うところも多かったですね。
「クォータージャンプ」原作との違い
・原作では、”制限時間は1面に付き10分”という制約は無く、制限時間内であれば4面全ての声役と同時にやり取りできるシステムだった(実際には一人ずつしか話さなかったが、それをヒントとして扱う場面もあった)
・つまり原作では、「4面全ての声役と話し、最終的に飛び込む方向を決める」ということが出来たが、本作では恐らくそれが出来ず、1面に付き10分以内で飛ぶかどうか決めなければいけない。だから最初の方の声役は不利。(飛び役は他の壁とも話したいと思うので)
・ドラマ版では、ゼロが音声変換装置に気付く際、「俺たちも振り込め詐欺グループを騙す時にその装置を使っていた」みたいなことを言うが、原作では言わない。
・原作では、「眼鏡の内側の文字列」について、ゼロは「何が書かれていたかまでは正直覚えていない」と明言する。でもドラマ版では「何が書いてあったか知っていた」ような口ぶりだった
・原作では、飛び役は黒塗りのゴーグルのようなものを装着していたが、ドラマ版では、頭全体が隠れる分厚い袋を被されている。恐らくビジュアル的なカッコよさを追及した結果だと思うが、少し暑苦しそう。
・原作では屋外の開放的なステージだった。でもドラマ版は、予算の影響か、室内となっている。
・ドラマ版では、ゼロを騙すカズヤを見て在全が「第四の戦い方をする奴がおったな。私怨(しえん)を抱く者」みたいな事を言うが、原作ではこんなセリフは無く、「第三の戦い方」までしか説明しない。
・原作では、「迷宮のトライアングル」というアトラクションをクリアしたのが標とゼロの二人だけで、この事実を見て在全は二人を戦わせようとする。しかしそこが端折られているため、在全が「この二人には王になる資質がある」と思う理由が弱い。そして恐らくドラマ版では「迷宮のトライアングル」はカットされる。※迷宮のトライアングルの詳細
・原作で言うところの「板倉」という賢い男が、ドラマ版の「セイギ」に当たるが、板倉は比較的ゼロを尊重していた。しかしドラマ版のセイギは、今のところ敵として描かれている。
原作でのクォータージャンプについては、こちらで詳しく解説しています。
ドラマ版「ゼロ 一攫千金ゲーム」のまとめ、全エピソード
関連記事: