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ブレイキング・バッド随一のサイコパス「トッド」が好き過ぎる

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ぱっかん
執筆者:「ぱっかん(@pakkan316)」見る映画の9割が洋画です!

「最も高く評価された映画」としてギネス登録された「ブレイキングバッド」を先月見終えました。
「Metacritic(メタクリティック)」という批評サイトで、TVドラマ史上最高の99/100という高評価をたたき出したことでギネスにも載ってます。

シーズン5までありますが、ダラダラ引き伸ばされるわけではなく、「シーズン5までが1作品」という作風で、特にシーズン5が怒涛の面白さです。

そんなブレイキングバッドですが、シーズン5の途中から登場する「トッド」という究極のサイコパスがおります。

今回はそんな彼への賛辞の記事でございます。

ついでに、サイコパスについてはこちらの記事でもまとめております。

サイコパス程「実業家」に向いている?「成功型サイコパス」の特徴 | ぱっかんブログ

※当記事は
「ブレイキングバッド トッド」
「トッド サイコパス」
「トッド ソシオパス」
などのワードで検索される方におすすめです。

「ブレイキングバッド」の登場人物はそもそも”ヤバイ奴”ばかり

麻薬を題材としているだけあって、登場人物のほとんどがサイコパスと言っても過言ではありません。
こんなことを言うと「彼らがサイコパスというなら、映画に出てる人はほぼ全てサイコパスでは?」と言われてしまいそうです。

そのうえで僕は「映画の登場人物のほぼすべてがサイコパス」だと思ってます。

現実でも、警察組織の上層部等もたぶんサイコパスです。
サイコパスじゃない本当に普通の人間が登場人物として描かれても、緊張する局面で失敗ばかりする一切面白くない脚本が出来上がってしまいます。

 

ブレイキングバッドも例外なくサイコパスばかり登場します。

腕利き麻薬捜査官の「ハンク(役:ディーン・ノリス)」
腕利き麻薬捜査官の「ハンク(役:ディーン・ノリス)」
麻薬カルテルのボス「ガス(役:ジャンカルロ・エスポジート)」
麻薬カルテルのボス「ガス(役:ジャンカルロ・エスポジート)」
精神異常者「トゥコ(役:マーク・マーゴリス)」
精神異常者「トゥコ(役:マーク・マーゴリス)」
掃除屋「マイク(役:ジョナサン・バンクス)」
掃除屋「マイク(役:ジョナサン・バンクス)」
偉大なる「ハイゼンベルク(ウォルター・ホワイト)」(役:ブライアン・クランストン)
偉大なる「ハイゼンベルク(ウォルター・ホワイト)」(役:ブライアン・クランストン)

トゥコは非常に人気の高いキャラクターでしたが、かなり感情的になる瞬間も多く、僕が憧れるタイプのサイコ野郎ではありません。

しかし残りの4人は、人間的な面はあれど、ある目標を見つけたら、それを達成するためには冷静かつ冷酷になり、手段を択ばないという共通点があり、それこそ正にサイコパスのそれです。

もう一人の主役格である「ジェシー」についても大好きなキャラなので掘り下げたいところではありますが、唯一彼にだけサイコパスらしさを感じなかったので今回は省きます。

麻薬の売人・料理人「ジェシー(役:アーロン・ポール)」
麻薬の売人・料理人「ジェシー(役:アーロン・ポール)」

さて、そんなサイコ共の中でも、群を抜いて冷酷な男が「トッド」なのです。

「ソシオパス(社会病質者)」を患っているトッド

本記事の主人公「トッド」(役:ジェシー・プレモンス)
本記事の主人公「トッド」(役:ジェシー・プレモンス)

※似てるけどマットデイモンじゃないよ

 

いろんなサイコパスが登場する「ブレイキングバッド」ですが、中でもトッドは「ソシオパス」という超絶厄介な精神病持ちです。

サイコパスとソシオパスはそれぞれ違うことを指すようですが、サイコパスとはそもそも映画などの創作物から使われるようになった言葉であり、医療や心理学などの現場で使われるものではありません。

ソシオパスとは?

1. 日常的に法を犯す、または法を軽視している
2. つねに嘘をつき、他者を騙そうとする
3. 衝動的で計画性がない
4. けんか腰で攻撃的
5. 他者の安全性についてほとんど考慮しない
6. 無責任で、金銭的にルーズ
7. 良心の呵責や罪悪感がない

引用:サイコパスとソシオパス(社会病質者)の違いと共通点、危険性を検証(米研究)

サイコパスは、その性質の使い方によっては成功者、実業家になれる素質がありますが、ソシオパスは社会的に活躍できない程に協調性が無いという認識で間違いないようです。

トッドは、一切他人の感情に興味がありません
子供だって容赦なく殺します。

トッドのサイコパスエピソードと考察

・手を振ってくる子供を瞬殺
・監禁してるジェシーにアイスの好みを聞く
・監禁してるジェシーに自分の服を着せてあげてる
・ジェシーの恋人を容赦なく殺す
・家族がウォルターに殺戮されたのに、ウォルターを賞賛してる

手を振ってくる子供を瞬殺

麻薬の材料を強奪するウォルター一行ですが、なんとなんと、犯行後の現場を子供に見られてしまいます。
犯行後なので、子供は彼らが犯罪者だとは知りません。

子供はウォルター達にけなげに手を振ってきます。
するとトッドは、間髪入れずに子供を銃殺します

マジでクソ野郎です。

ちなみにこの時、あらゆる子供に対して並々ならぬ愛情を注ぐジェシーが「やめろー!!!」と叫びます。
この段階で、ジェシーとトッドは完全に決裂します。

しかし、トッドは人の気持ちが分からないので、ジェシーに嫌われていることも知りません

ブレイキングバッドおなじみの「フッ酸」を使って子供の死体を溶かすのですが、一通り作業を終えた後の一服時、トッドはわざわざジェシーに近づきます。
ちなみにジェシーは完全に精神が参った様子で、目元もくぼみ、完全に病んでます。

にも拘わらずトッドは喫煙中のジェシーに近づき、自分もたばこに火を点け、「あの薬品。猫のしょんべんみたいなニオイだな。」とほざきます

 

そしてキレたジェシーに殴られます。

監禁してるジェシーにアイスの好みを聞く

上記のイベントから、完全にジェシーと決裂しました。
劇中、ジェシーはずっとトッドを嫌っていました。

そして物語終盤、ジェシーはトッド達のグループ(トッドの親戚等で構成された犯罪組織)に監禁されます
ジェシーは常に地下に監禁され、毎日一定量の麻薬を作らされるという屈辱的な毎日を送っていました。

ジェシーにご飯を毎日供給するのはトッドでした。
これはたぶん、グループの中でトッドが一番若いからだと思います。

そしてある時、トッドはジェシーに餌を渡しながらこう言います。

「アイスがあるけど、好みが分からなかったから、チョコとアイスどっちも持ってきたよ」(うろ憶え)

これを聞いてジェシーは戸惑いながら感謝します。

一見、このセリフは嫌味に聴こえます。
しかし、トッドに他意はありません。

このセリフ通りの意味で、純粋にジェシーに喜んで欲しいと思ってるのです。

自分の手で監禁し、ジェシーの人生を奪っておきながら、「ジェシーと友達になりたい」という欲求があるのです。

 

素晴らしく不気味で、なぜか可愛く感じます。

監禁してるジェシーに自分の服を着せてあげてる

考察サイトを見て気付きましたが、トッドはジェシーに自分の服を貸してあげてます。

麻薬材料強奪作戦の時のトッドの服
麻薬材料強奪作戦の時のトッドの服
脱出を試みて失敗した時のジェシーの服
脱出を試みて失敗した時のジェシーの服

ライターズ・ルームでは「ジェシーがトッドたちに囚われている間、彼の服をどうしよう?」という話し合いがあったようです。結局、ずっと同じ服ではボロボロになってしまうだろうということで途中で服を変えることになったんですが、普通ならどこかの量販店から買ってきたテキトーな服でもおかしくないところを、ジェニファー・ブライアンはさらに踏み込んで「トッドならジェシーに自分が普段着ていた服を貸すだろう」と考えたようです。トッドはジェシーを囚われの身にしているにも関わらず、未だジェシーに対して奇妙な尊敬と憧れを感じていたということのようです。

引用:トッドは囚われのジェシーに自分のシャツを貸していた | トリビア | 海外ドラマ「ブレイキング・バッド」ファンサイト Breaking Bad Fan JP

ジェシーからすると完全に仲が決裂してるはずなのに、トッドはジェシーに対して憧れの念すら抱いているのです。
「自分の服を、あのジェシーが着てる」ということに喜びや親近感を感じるのでしょう。

何故ジェシーにそこまで憧れるのか?についてですが、ジェシーは高純度のメスを作れます。
トッドもメス生成は経験しており、純度を上げる難しさは知っています。

99%超えのメスを作れるのは、作中では「ウォルター」と「ジェシー」だけなので、その点でジェシーを尊敬しているのでしょう。

そもそもジェシーを監禁しているのは、ジェシーに高純度なメスを作らせて金儲けするためです。
監禁させ無理やり作らせているのに、「高純度なメスを作れる」という理由で憧れるなんて、中々に不気味です。

ジェシーの恋人を容赦なく殺す

トッドからアイスクリームをもらった夜、ジェシーは脱獄します。
しかしあえなく失敗。

その罰として、ジェシーの恋人のアンドレアをサイレンサー付き銃で殺します
ジェシーの前で。

泣き叫ぶジェシー。

しかしトッドは、泣き叫ぶジェシーを見てなんとも思わない表情をしています。
友達になりたいはずのジェシーが泣き叫ぶのに、なんとも思わない。

トッドのぶっ飛び具合は散々見せつけられているのでさすがにこちらもなんとも思いませんが、究極のサイコ野郎だということを再確認できました。

家族がウォルターに殺戮されたのに、ウォルターを賞賛してる

単身でトッド達のグループに乗り込んだウォルター。
いよいよウォルターが殺される!というところで、ウォルター怒りの反撃によりトッド達は”トッド以外”殺戮されます。

トッドの仲間は全て、叔父などの親戚で構成されていました。
多少尊敬もしていたようです。
そんな仲間が皆殺しにあったのです。

ですがトッドはまずウォルター・ホワイト先生の凄さを賞賛します。

叔父たちを皆殺しにしたウォルターのマシンを見て、
「Jusus, Mr. White」
と言います。

 

吹き替え版では「マジかよ。ホワイトさんが。」というセリフですが、字幕版では「あなた一人で?」となっています。

個人的にトッドの一番好きなセリフかもしれません。

字幕版の方が好きです。
字幕版の方が、ホワイト先生に敬意を評してる感じが出てます。

そしてこの後ジェシーに首を絞められ殺されます。

なぜ最終シーズンになってこんな奴(トッド)が出てきたのか?

ブレイキングバッドは、比較的人間味溢れる個性豊かなキャラばかりが登場しています。
そんな中、唐突にトッドのようなソシオパスを放り込むことで、特にウォルター達の間に強烈な亀裂、摩擦を起こすことに成功しました。

トッドの登場は本当に唐突でした。
しかも好青年風な登場だったので、子供殺害時には視聴者もかなり面食らったと思います。

まとめ

トッドは不気味ですが、好青年風な見た目、表情なせいか、嫌いになれません
この辺りの素質こそ究極のサイコパスな気がします。

何より、ジェシーに対する思いがトッドを魅力的にしているのかもしれません。

こう書くとまるで同性愛みたいですね。
でもトッドは、同性愛に近いくらい強力な友情みたいなものを欲しがってたような気もします。



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