満身創痍の中、誰もいない海で必死に生き延びようとする男のサバイブを描いた、Netflixオリジナル作品「solo 孤独の淵で」のネタバレ無し感想です。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2019年 |
---|---|
原題 | Solo |
上映時間 | 90分 |
製作国 | スペイン |
監督 | ウーゴ・ストゥーベン |
脚本 | サンティアゴ・ラリャーナ、ウーゴ・ストゥーベン |
ジャンル | サバイバル,ドラマ |
主要キャスト |
アライン・エルナンデス アウラ・ガリード ベン・テンプル |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
カナリア諸島の秘境スポットを1人で訪れたサーファーが崖の上から転落。サバイバルをかけた孤独なバトルの中、自らの人生を回顧する。実話に基づく作品。
引用:Netflix
魅力
①痛々しい描写が多く、孤独の恐怖、死の壮絶さがヒシヒシと伝わってくる
②カナリア諸島の美しい映像を高精細な画質で楽しめる。純粋にキレイ
③演出、音楽共にまぁまぁ良い
気になる点
・実話に基づきある程度リアルに描いているせいか、盛り上がりが足りず映像コンテンツとして少し退屈
・時間軸が錯綜するタイプの描き方に加え空想シーンもちょいちょい挟まれるので、最後には解決するが、鑑賞中にいつの時間軸を見てるか分からなくなる時があった
【ネタバレ無し】感想
サバイバル
孤独
1人で死に直面
僕はこういうテーマの作品が大好きで、久しぶりにプロットの時点でクリーンヒットしてる作品と出会いました。
実話を基にしているので脚本的にはネタバレした状態での鑑賞になると思いますが、主人公の「アルヴァロ」が崖から落ちて怪我をし、そして救出されるまでの数日間の死闘が重厚に描かれています。
「孤独」と向き合うと、当然「家族への感謝」がテーマとして呼び起こされ、その辺りも一人暮らしの僕にはジーンと出来る良展開でした。
美しい映像・演出・音楽
自然の脅威を描く作品は、まず自然を美しく描く必要があります。
そしてカナリア諸島の海、波、崖、砂浜はどれも美しかった。
Netflixのスタンダード以上の会員なら、ランクにもよりますが2K以上の高精細画質で海の美しさを体感できます。
音楽は、後ほど語る「127時間」とは違い既存アーティストの曲は恐らく流れておらず、飽くまで「映画のBGM」という立ち位置を守っていました。
その為確かに地味ですが、非常に映画的でシックな盛り上げ方をしていました。
でもどの曲も耳に残る良いものだった。
「127時間」と似ているが「ソロ」の方が真面目
本作と似たような作品で「127時間(2010)」というダニー・ボイル監督の映画があります。
127時間ではグランドキャニオンを舞台に、岩に片腕を挟まれた男の壮絶なサバイブを描いています。
こちらはとにかくユニークな演出が多く、苦手な人も結構多い作品だと思います。
その演出は本当に特徴的で、人によっては「なんだこの見せ方」と冷めてしまうのかもしれませんが、僕にとってはメガヒット。
127時間は相当な神作だと思ってます。
そして本作「ソロ」のあらすじを読んだ時、「劣化127時間」な気配がしました。
しかし全然そんな事は無く、終始リアルかつシリアスな雰囲気を漂わせていたので、ちょいちょい似た展開はあれど 「ソロ」の方が真面目という位置づけで鑑賞できます。
筆者は「実話を基にしていようが映画の場合はとにかく盛り上げて欲しい」という考えなので、事前に「127時間」という神作をできればもう少しアイディアを詰め込んで盛り上げて欲しかったという気持ちはありますが、これは完全に僕の好みの話。
「ソロ」も十分に面白かった。
評価・まとめ
70点
新年最初のネトフリ独占作品は、「秀作」でした。
こういう責めたテーマの作品をもっとじゃんじゃん出してほしい。
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