即席チャレンジを完遂すると大金がもらえる「ザ・スリル」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2013年 |
---|---|
原題 | Cheap Thrills |
上映時間 | 87分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | E・L・カッツ |
脚本 | トレント・ハーガ |
ジャンル | サスペンス,スプラッター |
主要キャスト |
パット・ヒーリー イーサン・エンブリー サラ・パクストン デビッド・ケックナー |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Amazonプライムビデオ…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
妻と幼い子どもを抱える身でありながら仕事を解雇され、家賃滞納で立ち退き勧告まで受けてしまったクレイグ。絶望に打ちひしがれてバーを訪れた彼は、そこで幼なじみのビンスと再会する。やがて2人は、偶然出会った謎の金持ち夫婦から、あるゲームに誘われる。それは、夫婦が提案した簡単な内容を実行するだけで報酬がもらえるというものだった。金に困っていたクレイグは喜んで誘いに乗るが、ゲームの内容は次第にエスカレートしていき……。
魅力
①心理描写の描き方が良い
②さり気ない「友情」の描き方、そしてその結末の描き方が王道ながらグッと来る
③シンプルなストーリーを可能な限り盛り上げている
④ぶっ飛んだ金持ちのキャラクターが良い
気になる点
・下ネタ系グロが苦手な人にはキツイ描写がある
【ネタバレ無し】感想
この手の「過激なチャレンジに成功したら大金ゲット」系の映画は何作か見た気がします。
でもそれらは何か大きな胴元があり、「正体不明の誰かに無理やりさせられてる」というデスゲーム感覚のものでした。
でも本作は、飽くまで「パリピな金持ちの遊び」の延長線上でゲームが発生します。
特に難しいメッセージもなく、割と頭空っぽにした状態で観れる作品です。
トータル90分と短いので、グロいのが平気ならサクっと楽しめると思います。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
「クレイグ」と「ヴィンス」の友情
5年ぶりにバーで再開したクレイグとヴィンス。
彼らの仲は徐々に明かされていくのですが、二人は高校時代からの仲で、学生の頃は虐められていたクレイグをヴィンスが助けてあげていたようです。
そんな二人に、金持ちのコリンは「相手を殺せば5万ドル」と提案します。
ここの見せ方が凄く良かった。
ここで一旦「ヴィンス目線」にしたことで、「クレイグにも同じ提案をしていた」という事を隠せました。
これにより、ヴィンスがクレイグ殺しを中断した際、ヴィンスが良い奴に見え、おかげでちょっとしたどんでん返しみたいな作りになってました。
この二人に特に感情移入させる素晴らしい作りだったと思います。
金持ち「コリン」のキャラが良い
眉の動きとかがなんとなくトム・ハンクスっぽく見えます。
コミカルな動きが良い感じ。
そしてこのコリン。
たぶん今までに何度も、苦労者を見つけては殺し合いをさせてきたんだと思います。
そんな悪党なのに、今思い返してもすげー良い奴っぽいキャラなんです。
そして彼が「格闘技の有段者」であることを知らせる演出も良かった。
ヴィンスがコリンにナイフを突きつけ強盗するシーン。
コリンはしばらくは大人しくしていましたが、ヴィンスが「コリンが柔道着を着てる写真」に気付いた瞬間に反撃に出る展開は上手かった。
評価・まとめ
60点
かなり低予算な作品だと思いますが、極限まで盛り上がってます。
普通に面白かった。
おすすめです。
「ザ・スリル」はAmazonプライムビデオで観れます。
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