Netflixオリジナル作品「ホールド・ザ・ダーク ~そこにある闇~」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します目次
予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | Hold the Dark |
上映時間 | 125分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジェレミー・ソルニエ |
脚本 | メイコン・ブレア |
ジャンル | サスペンス |
主要キャスト |
ジェフリー・ライト アレクサンダー・スカルスガルド ジェームズ・バッジ・デール |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
オオカミに息子をさらわれたと言う母親の依頼で、アラスカの辺ぴな村を訪れた作家。だが、動物行動学の知識を生かした人助けが、不気味な謎に包まれる恐怖に変わる。
引用:Netflix
魅力
①どこかの田舎の美しい自然映像
②警察官のドナルドの雰囲気が、主人公の「コア」よりもかっこいい
③イラクの戦争地帯のシーンが意外とリアル
【ネタバレ無し】感想
僕には全然ハマらなかった。
本作の魅力が特に感じられ無いので、みどころをひねり出すのに苦労しました。
単純に僕には合わなかったんだと思いますが、久しぶりに駄作を見たな、という感じがしました。
まず、「悪魔崇拝」的な話題が登場するので、「そういう類のことに心酔しているキャラ」の哲学は我々には一切分かりません。
だからこの時点で若干「置いてけぼり」を食らいそうになります。
しかし、主人公の「コア」と警察官の「ドナルド」が現実主義であり、そこまで突っ込みどころのある行動を取らないので、意識して彼らを追うことで、ストーリーと呼べるものはなんとか追い続けることが出来ました。
しかし結局何も解決しなかった。
それ以上に何の盛り上がりもありませんでした。
ネットフリックス独占作品を紹介している記事で、久しぶりに「駄作」として紹介することになりそうです。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
良い点:美しいシーンがちょっと多い
アラスカの雪原シーンがほとんどですが、イラクの扮装地帯の映像も少し入りました。
そして、ちゃんとした高精細カメラで撮影しているようで、スタンダード会員の僕でも、きめ細かい映像で自然を楽しむことが出来ました。
本当はもっと良いシーンがあるのですが、キャプチャ撮ってませんでした。
あまりにハマれなかったので、キャプチャ撮影の為に再鑑賞したくありません・・・。
だからとりあえず既に撮影した分だけを載せておきます。
とは言っても、そこまで美しいわけでもありません。
本作の景色の良さは、「無理やりにでも良いところを見つけようとしたら、こういうところしか無い」というレベルのもの。
というわけで、本作の魅力はこんなもんです。
悪い点:脚本がつまらない
どこに起承転結があったのかも分かりません。
バーンズ夫妻は、我が子を殺してどうしたかったんでしょうか。
主人公が「行動学」について語るシーンがありましたが、そこで、「動物は、必要に迫られると子殺しをすることがある」的な事を言います。
そしてバーンズ夫妻も確かにそれをやっていました。
そしてその繋がりに気付いたところで、「だから何?」という結論が出るだけ。
とにかく本作は、「狼っぽい人間」を出したかったんだと思います。
狼の仮面被って人殺しまくるところや、狼と同じように子殺しするところにそれを感じます。
・・・
いや、もうわからん・・・。
全く考察しがいが無いので、何を描きたかったのか、本作のどこに魅力を感じて製作が進められたのか、全く分かりません。
評価・まとめ
25点
潔い程の駄作です。
マジで観る価値無しレベル。
一応俳優たちの渋い演技はめちゃくちゃ良かったですが、意味不明な脚本のせいで、その旨い演技が逆に「シュール」に見えてきます。
「駄作に興奮する」という意味不明なフェチを持った人以外にはお勧めできない作品でした。
原作によるとあの夫婦は双子らしいですね。
夫のほうは父親から「異様」と言われていたし、子どもは病気だったようだし、しかも動物を殺すのが気持ちいいと言っていて、精神的にも問題ありな感じでした。
この映画の母親による子殺しは、動物生態学における子殺しと繋がっているように思います。濃い血の間に生まれた子どもは肉体的に欠陥があり、そして父親の「異様」な精神を受け継いでいている、動物で言えば弱い子です。殺さなくては、という思いがあったのかもしれません。だから、狼の面をかぶっていたのかな、と。そして、自分という狼を殺して欲しいと狼の本を書いた主人公に手紙を送ったのかな、と感じました。もちろん主人公は母親を殺すことはせず、母親は自分の汚れを落とすために洞窟へ向かい、夫が殺しにくるのを待っていたように思います。夫も妻を自分で殺すつもりでしたが(それを警察に邪魔されないために警官2人を殺した)、子殺しをした後の狼たちのように、相手を許した、という事なのかな、、、と。そんな風な解釈に至りました。
動物生態学の観点から見ると、あの村自体が、現代社会や都会の秩序から隔離された、ひとつの狼の群れのような気がしてしまいます。
すみません、突然お邪魔して。
実は私は昨日初めてこの映画を観たのですが、何故かこの映画が心から離れず、ずっと映画の意味を考えていました。
私にとっては、とても印象深い映画だったので、コメントせずにはいられませんでした。
hana 様
素晴らしいコメントをありがとうございます。
正直なところ、僕にはあまり楽しめない作品ではありました。
しかしどんな作品でも、それについて語れる人の話はには興味をそそられます。
様々な感想記事がある中で、その素晴らしい内容を僕の記事に投稿していただきありがとうございます。
hana様の考察を踏まえ、もう一度鑑賞したいと思います。
ごめんなさい。
評価は人それぞれですが、、映画の中身とは関係なく、『ベトナムのシーン』ってありますが、ベトナムじゃなく、アフガニスタン紛争、イラク戦争のシーンです。
確かに、途中、納屋から、M60機関銃を連射する、シーンがありますが、(ベトナム戦争で活躍)
戦争は中東のものです。すごく、気になりました。
オタカ様 コメントありがとうございます。
ご指摘助かります。
再度調べて修正しますね。
ベトナムというワードが出てきたと思いますが、あれはなんでしたっけ。