僕が大好きなNetflixオリジナル海外ドラマ「3%(3パーセント)」シーズン2が配信されました!
シーズン1についてはこちらにまとめています。
①作品情報
②あらすじ
③ネタバレ無し感想
④ネタバレ有り感想
⑤各エピソードの感想
の順番で書いています。
「netflix 3% シーズン2」
「ネットフリックス 3パーセント シーズン2」
「ネットフリックス 3% シーズン2 評価」
などのワードで検索される方におすすめです。
目次
作品情報
配信年 | 2018年 |
---|---|
原題 | 3% |
製作国 | ブラジル |
製作 | ペドロ・アギレラ |
ジャンル | サスペンス、デスゲーム系 |
主要キャスト |
ジョアォン・ミゲル ビアンカ・コンパラート ミシェル・ゴメス ホドウフォ・ヴァレンチ ヴァネッサ・オリヴェイラ ラファエル・ロサーノ ヴィヴィアーニ・ポルト メウ・フロンコヴィアク |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
【ネタバレ無し】感想
シーズン1では完全に「”プロセス”というテストを受けるプレイヤー目線」で話が進みました。
しかしシーズン2では、
・プロセスに合格し楽園へ移った者
・プロセスで脱落し大陸に戻った者
それぞれの視点で話が進みます。
主要登場人物もシーズン1とあまり変わりません。
確かにシーズン2では、「デスゲーム感」は減りました。
プロセスのように限られたルール内で機転を利かせ、二転三転する展開が面白かったので、それが無くなり少し寂しい感じがします。
しかし、脚本の素晴らしさは変わりません。
「ディストピア物」としての面白さはシーズン2の方が勝っています。
実際に「プロセス」についての正体を知ったシーズン1でのプレイヤー達が、自ら計画を立て行動するので、シーズン2特有の面白さがあります。
例えるなら「プリズンブレイク」ですかね。
「プリズンブレイク」というタイトルながら、実際に脱獄を図るのはシーズン1(とシーズン3)だけみたいな感じです。
・ディストピア
・SF
・機転によるカタルシス
辺りが好きな方は3%を気に入るはずです。
是非シーズン1から見てみてください。
※以下、ネタバレ含みます。
【ネタバレ有り】感想
全話見終えました!
シーズン2めちゃくちゃ面白かったです!
「ブレイキングバッド」のシーズン5に匹敵する程の面白さだったかもしれません。
また、敵が裏切って味方になったり、または裏切られたり、その利害関係の在り方が「プリズンブレイク シーズン2」にちょっと似てて嬉しかったですね。
(個人的にプリズンブレイクシーズン2が海外ドラマの中で最も素晴らしいと思ってる)
ラストでは、今まで一度も突っ込まれなかった「世界が二分化された理由」も明かされます。
3%の世界では、スラム街と化した「大陸」と、優秀な者たちが住める非常に恵まれた「島」に完全に分かれています。
そして島はかなりハイテクノロジーな機器で満たされており、大陸でも小型無線機やらドローン、監視カメラなどが設置されております。
大陸には高層ビルが何棟も経ってますが、全部廃墟です。
「明らかに文明があったのに、核戦争でも起きたかのように荒廃してる」
今思えばこの事についての説明は一切ありませんでした。
しかし、シーズン2の終盤でしっかり解説されました。
一応説明すると、プロセスを最初に始めた「始祖」が、実は文明を崩壊させたのでした。
始祖は3人いて、別の出資者のおかげで島の開発を進めたり、プロセスを計画することが出来ました。
しかし諸事情により出資者が出資をストップ。
既に優秀な科学者を集めて準備万端な始祖達は「出資者を潰すこと」を考えます。
この世界では既に電子マネーが主流でした。
単純に、ネットを完全にダウンさせ、経済を破綻させれば出資者は我々に攻撃できなくなり、その後は完全に隔離された島で、優秀な人間たちだけで恵まれた生活を送ろうと考えたのです。
始祖たちは「大陸の発電所をハッキングして破壊する」という選択を取りました。
描写が無かったので分かりませんが、恐らく爆発が発生したと思われます。
それもかなりの規模の。
そのせいで大陸はあんなに廃れていたのです。
そして始祖3人の中の一人は、この計画に反対でした。
そして残りの二人と対立し、殺されたのです。
いやーマジで面白かった。
見終えてから喪失感を感じるドラマは久しぶりです。
それくらい引き込まれる内容でした。
では、各エピソードごとの感想を書いていきます。
「3%」シーズン2:各エピソードの内容と感想
エピソード1「鏡」
内容
今年度のプロセスまで1週間を切り、何とかコーザのリーダーに自分の力を証明したいジョアナ。ミシェルはエゼキエルから難題を突きつけられる。
引用:Netflix
贅沢な「島」暮らしを味わえるミシェルだが、「作り物の笑顔」で接してくる島の住人に困惑。
世渡り上手なラファエルは、島でもそつなくこなしていく。
常に仏頂面なミシェルに対し「それじゃ所属レベルが上がらないぞ」というラファエルのセリフから、島の住民特有の階級制度があることが伺える。
”大陸”では、ジョアナ目線で物語が進む。
感想
正直言ってかなり期待できるスタートでした。
「シーズン1でプロセス終わったから、もう頭脳戦は見れないのでは?」と思っていたら、シーズン2の設定はなんと「時期プロセス」でした。
ミシェルはプロセスの試験を考える仕事を任せられてます。
それで「鏡の迷路」的な試験を考え出しますが、その戦略、答えは明かされませんでした。
恐らく実際の試験シーンで試験内容が明かされると思います。
どんなタネ、必勝法があるか楽しみですね。
また、試験の説明中にミシェルは、エゼキエルによって閉じ込められます。
そして、「島をどう思う?」「君はどちら側の人間か?」と聞かれ、ミシェルは考えます。
「一体どう答えれば出してもらえるんだ?」と考え、
ミシェルは、「島は嫌い!」「私はどちら側でもない」と言います。
そしてエゼキエルが現れ、「私が求めていたものは正直さだ」と言いミシェルを解放します。
3%はこういう「試験っぽいやり取り」がいちいち面白いですね。
やはり試験を題材とした作品というだけあって、やり取りの一つ一つに「腹の読み合い」が伺えます。
大陸では、試験を辞退したジョアナの活躍が描かれます。
自らコーザと接触し、プロセスを破綻させるために動く。
こういう「下級階層の者が既存のシステムを破壊する為に四苦八苦する」という展開は熱いですね。
今更ですが、シーズン2はシーズン1よりも「ディストピア感」が増したように感じます。
それは偏に、「島での描写」が増えたからだと思います。
シーズン1では、島で何が行われているか、どういう暮らしなのかが全く分かりませんでした。
しかし実際にミシェルとラファエルが島暮らしを送る事で、おのずとその描写も増えます。
結果、島の贅沢で格式ばった暮らしと、大陸でのスラム的な暮らしが交互に映されるため、より一層ディストピア色が強くなった気がしました。
個人的には「大陸」で暮し続けたいですね。
島は息が詰まりそう。
エピソード2「トースター」
警備部員となる試験に合格して大陸へ行きたいラファエルは、島でのこの1年を振り返る。せがまれて渋々プロセス候補者たちを指導するフェルナンド。
引用:Netflix
内容
警備部の隊員として、105年度のプロセスで大陸へ行きたいラファエル。
行きたい理由はもちろんコーザの為。
一度目の選抜試験では不合格だったラファエルだが、悲願して受けた二度目の試験では、一度目での失敗を活かし「天井を撃ち埃を落とす」という機転を思いつき、見事合格。
大陸へ。
また、「トースター」というタイトル通り、本エピソードではトースターがキーとなる。
ラファエルはコーザの命令により、島に着いたらまず現地の資材を元に無線機を作るように言われる。
しかし、現地の部品はどれもハイテク過ぎて、割とローテクな無線機を作ることができない。
そんな折、たまたまカップルとなった「エルザ」先生の家にはなんと昔ながらのトースターが。
その部品を使い無線機が完成。
大陸にいるコーザに一方的にメッセージを送る。
そしてその瞬間をなんとエルザに見つかってしまった。
一瞬迷ったが、「大陸の家族と連絡を取りたかった」とここでも機転を利かせるラファエル。
一方大陸では、嫌々ながらもフェルナンドが時期プロセス受験者のために疑似試験を開催。
「プロセスでは汚い手口がまかり通る」ということを受験者に教える。
感想
シーズン2が始まってから、まだまだ“準備巻“な雰囲気がしますが、3%特有の「機転が利くやりとり」のおかげで観ていて飽きません。
大陸側ではジョアナ。
島側ではラファエルが、それぞれ打倒プロセスの為に行動します。
ディストピア物として本当に観やすい構図が出来上がっています。
その中で車いすのフェルナンドこそ頭脳プレイが得意な立ち位置なので、今後どう関わってくるか、期待が持てます。
あと、ラファエルはプロセス時代の知り合いに誘われ「セックスクラブ」のようなところに参加。
そこでエルザ先生とやり取りをするのですが、二人の相性がAI認識では「最悪」と判明しました。
そこでのやりとりで、「あなたもしかして体液に興奮するの?」というかなり直接的なセリフがw
少し面白かった。
島での暮らしが、ネトフリ限定ドラマ「ブラックミラー」シーズン2の、「ソーシャル」というエピソードを思い出します。
あちらもディストピア感溢れる内容で、「SNSに支配された社会」をテーマにしていました。
エピソード3「ノイズ」
内容
グロリアを守りたいフェルナンドは、プロセスを中止する他の方法を思いつく。ミシェルとラファエルは、それぞれ別のルートでコーザとの接触を試みる。
引用:Netflix
いよいよ島側の「ラファエル」と「ミシェル」が大陸に移動します。
ラファエルは、警備隊の一人として派遣されましたが、コーザに対して忠誠を誓っています。
ミシェルは島側の管理部門の仕事を任されていますが、エゼキエルの命令でコーザのフリをします。
エゼキエルの命令とは、「コーザが何を企んでいるのか調べろ」です。
そしてラファエルは、ミシェルが寝返ったことも知っています。
大陸に移動する前にミシェルは、コーザに向けて暗号を送ります。
もちろんこれは罠です。
コーザのボス”シラス”は見事罠と見抜くのですが、ジョアナは信じようとします。
ジョアナが度々助けを求めているフェルナンドは暗号を解読。
ミシェルが指定した場所へ出向きます。
そこでミシェルと感動の再会を果たすフェルナンド・・・。
しかしこれもシラスにより先回りされており、銃撃を受けます。
その頃、ラファエルは警備の仕事をほったらかし、追跡装置(映像記録装置)が付いていると思われるヘルメットをぶっ壊し、コーザのアジトへ。
ラファエルはコーザの仲間から、「なぜその恰好?」と疑われ銃を向けられます。
「聞いてくれ。ミシェルは寝返った」と力説しますが、中々信じてもらえません。
そこに今度は、襲撃から逃げてきたミシェルとフェルナンドが到着。
シーズン1で同じ苦行を潜り抜けた
ミシェル、ラファエル、フェルナンド、ジョアナの4人が再会しました。
感想
かなり胸熱な展開でした!神回だったと思います。
シーズン1での仲間がまとめて再会するという展開は非常に高鳴ります!
また、毎話毎話、忘れずに「謎解き」要素を放り込んでくるのもいいですね。
3%らしくて好感が持てます。
ミシェルに仕組まれていたシステムにより、「フェルナンド」と「ラファエル」がコーザと関わっていると知ったエゼキエル。
今後どういう展開になるか、かなり楽しみです。
エピソード4「ナプキン」
捕らえた2人に厳しい拷問を加えて、どちらがウソをついているのか探るイヴァナとジョアナ。マルセラは大陸側のある人物に助けを求める。
引用:Netflix
今回の主な登場人物は4人でした。
・ラファエル(コーザの一員で、島に潜入し島の警備部に入隊)
・ミシェル(元コーザで、エゼキエルの手下っぽくなっており、もうコーザからは脱退した事になっている)
・ジョアナ(プロセス後にコーザに入隊)
・イヴァナ(コーザに長くいる人物で、今回の登場人物の中ではコーザのボス)
前回、ラファエルとミシェルがコーザと合流し、互いに疑心暗鬼になったところで終わりました。
今回、「ラファエル」と「ミシェル」のどちらが嘘つきか?がテーマです。
もちろん鑑賞者はどちらが嘘つきか知っています。
ミシェルです。
なので若干「古畑任三郎」的な感じで、「どういう風に敵を欺くか」という展開でした。
そして本エピソードは思ックソ面白かったです。
ガチのコーザ側(イヴァナとジョアナ)からすると、「二人のうちどちらかが嘘つきなので、嘘つきを暴いて殺す」ことが目的です。
ミシェルは通信機で常にエゼキエルと繋がっています。
その為、ラファエルに比べると割と有利に事を運べます。
実際にエゼキエルの助言通りに行動することで有利な場面もありました。
まず、2人が尋問されている時にラファエルは「ミシェルの兄は生きている」と”事実”を暴露します。
これを聞いて、ミシェル含む残りの3人は顔色を変えます。
イヴァナはミシェルに「それは本当か?」と尋ねます。
ミシェルからするとこれは不都合な事実です。
「死んだと聞かされていた兄が実は生きていた」というのは、島側に寝返る最大の要因となるためです。(実際にそれで寝返ったし)
ここでミシェルは勝負に出ます。
「いいえ。兄は死んだわ。」
ここで回想シーン。
エゼキエルとカードゲームをするミシェル。
赤いカードを引き「これは青色」と言うが、嘘を見抜くエゼキエル。
そしてミシェルに「嘘を吐く時は、その嘘を真実と思いながら話せ」とアドバイスする。
それを思い出しながら感情を込めて「兄は死んだ」と話すミシェル。
後述しますがこの嘘はバレていたようです。
どんな尋問、質問に対しても二人とも説得力があり埒(らち)があきません。
イヴァナは、ラファエルとミシェルをそれぞれ別室に監禁し拷問することにしました。
そしてラファエルには真実を話しました。
「ミシェルは嘘を吐いている。」
実はイヴァナは、ミシェルの「目線のパターン」を熟知しており、「嘘を吐く時は下」「真実を話す時は右」を見ることを知っていました。
これは尋問が始まった段階で「自分でも真実と分かる質問」と「嘘を吐かせる質問」をそれぞれ答えさせ得た情報です。
これによりイヴァナは「ミシェルが裏切り者」と判断します。
するとラファエルが「言わせてもらうが、そのテクニックは俺も知ってる。」と若干ですがミシェルを庇います。
かばってるわけでは無いようですが、単純に「その程度の判断材料で裏切り者を決められない」というニュアンスのセリフでした。
しかしイヴァナは「判断材料がそれしかない」と放ちます。
最後の尋問は「自白ガス」でした。
ミシェルとラファエルそれぞれにガスを吸わせ、幻覚を見せます。
恐らくこれは、シーズン1エピソード3「トンネル」の回で登場したガスと同じものだと思われます。
ミシェルはこのガスにより「兄が生きている」ということをイヴァナ(ジョアナ)に悟られます。
反対にラファエルは、「エルザという恋人がいる」ことを悟られます。
どちらもピンチです。
しかし、お互いに本音を話すことで信ぴょう性を出し、イヴァナに信じ込ませます。(もちろんラファエルは全て真実)
ミシェルはの信じ込ませ方が面白かったですね。
エゼキエルから「嘘を信じ込ませるために真実を織り交ぜて話せ。重要ではない真実を話し、それで嘘をごまかせ。あきらめるな。」と指示があり、ミシェルは意を決してこう言います。
「エゼキエルが憎い!殺したい!」
これを聞いてニヤけるエゼキエル。
これがきっかけで「エゼキエルの元にはいるけど、心底嫌々働いてるんだな」と思わせることに成功しました。
そうこうしているといよいよ警備部隊がラファエルを救出しにやってきました。
一応ラファエルは「誘拐された」という設定です。
スモークを炊かれ、逃げ場を失う4人。
ジョアナとミシェル。
イヴァナとラファエル、の二組に分かれ、それぞれ隅に隠れています。
ミシェル達は、エゼキエルの「ベンチの下に抜け穴がある」という助け舟のおかげで脱出できました。
(なぜエゼキエルは知っているのか?)
しかしラファエル達は絶望的です。
ここでイヴァナは機転を利かせます。
自分の銃をラファエルに持たせ、「私から銃を奪ったって言うのよ」と助言をします。
かなり悲しい展開となってきました。
ラファエルは目を丸くして「そんなこと出来ない」と言います。
「でももうやりようが無い」というイヴァナ。
「捕まって拷問されるのも嫌」とも言っています。
ラファエルは銃を持たされ、跪いた(ひだまづいた)イヴァナの頭に銃を向けさせられますが、(全部無理やり)引き金を引けません。
そして指の上からイヴァナの手で抑えられ、イヴァナを撃ちます。
一つとして自分の意志で行動していません。
そしてイヴァナは絶命しました。
さっきまで拷問していたのに、潔白と確信した瞬間庇うという精神。
かなりグッと来ました。
イヴァナが死んだおかげでラファエルは警備部に復帰するような感じで本エピソードが終わりましたが、既にエゼキエルにはコーザであることがバレています。
今後どうなるのでしょうか。
マジで面白い。
余談:電池を使って火を起こす方法
本作はSF設定でありながらも、文明が廃れた生活シーンも多く見れます。
本エピソードにて「ありもので火を起こす方法」があったのでわざわざ紹介してみます。
「それいつの?(コーヒー豆に対して)」
「化石同然よ」
と応えており、実際にクソまずかったようです。
本エピソードのタイトルは「ナプキン」でしたが、ナプキンはこのシーンでしか出てこなかったように思います。
(というかキッチンペーパー?)
と思ったら、そういえば「兄とミシェルの会話」でナプキンが登場してましたね。
エピソード5「ランプ」
80年度プロセスの候補者だったエゼキエルが、今の立場を得るまでにたどった波乱の道のりを聞いたミシェルたちは、彼の意外な一面を知る。
引用:Netflix
なんすかこの怒涛の展開・・・。
エゼキエルは元コーザでした。
それもかなりやり手の。
コーザのボスだった「オールドマン(老人)」は顔の左半分にやけどを負っていましたが、それは若かりし頃のエゼキエルが負わせたものだと判明。
エゼキエルも彼なりにコーザとプロセスの狭間で苦しんでいたようです。
そしてなんと、エゼキエルは警備隊長のマルセラに殺されました。
エゼキエルが大陸の衣装を着てコーザの連中を説得してる最中、その会話をこっそりマルセラは傍受しており、そしてエゼキエルの元へ。
対面する二人。
正直、エゼキエルには全く死亡フラグが立っていなかったので、むしろ「真実に近づいているマルセラ」の方が死にそうな気配でした。
しかし、エゼキエルにナイフを刺すマルセラ。
エゼキエルが死んでしまった・・・
キレ者だったのに・・・
でもマルセラも中々のキレ物。
マルセラはエゼキエルの死体にコーザのマークを書きました。
これでエゼキエル殺しをコーザのせいに出来、本年度のプロセスを実行することができます。
(エゼキエルがコーザの一員であるという事実を隠し、”志半ばで死んだ彼の為にもプロセスを実行しよう”という設定にした)
マルセラがプロセス開催にこだわる理由は不明。
本エピソードも機転の連続で面白かったですね。
細かい機転を毎回書いていくのはダルイですが、エゼキエルの世代でのプロセスにて「カードゲーム」があり、このトリックもいちいち面白かった。
前回ミシェルとやったカードの色当てゲームもここから来てたんですね。
エピソード6「ボトル」
コーザのメンバー狩りが白熱する中、グロリアはある疑念を拭えずにいた。ミシェルとジョアナは爆弾を捜し、フェルナンドは大胆な行動に出る。
引用:Netflix
面白い・・・
面白すぎる・・・。
裏切ったり、かと思いきや裏切ってなかったり、いややっぱり裏切ってたり、そんなことの連続でした。
そして各々の頭脳戦も半端ない。
エゼキエルが死んだことで、プロセス側のボスは警備隊長の「マルセラ」となり、基本的にはマルセラ vs コーザ(ジョアナ・フェルナンド・ミシェル・ラファエル)の構図のようです。
もうね。「シーズン1のメインメンツ」が絡み合ってるだけで超面白いんです。
まずミシェルとジョアナ。
この二人のコンビが本当「友達同士」な感じがして見ていて和みます。
車いすのラファエルは、プロセス側の無線機を盗み、それを使い大陸の人間に「プロセスに受かると不妊ワクチンを投与される」という事実を広め、これにより捕まってしまいます。
プロセスの警備部がフェルナンドを捕まえるのですが、その中にはもちろん「ラファエル」がいます。
ラファエルに連行され、ラファエルに対して「裏切り者め」とつぶやくフェルナンド。
「何も持ってないか」と尋ねるラファエル。
「無い」と応えるが、実は車いすに無線機を隠し持っています。
ラファエルが車いすを調べますが、当然無線機に気付きます。
しかし、「異常なし」と宣言し、そのまま連行します。
他の警備部員に連れていかれながら、振り返りラファエルを見つめるフェルナンド。
目を合わせ、小さく頷くラファエル・・・。
もうね。
ラファエルイケメン過ぎる!
シーズン1では憎めない嫌な奴という立ち位置でしたが、シーズン2ではめちゃくちゃ良い奴です。
そして製作陣も、ファンが何を求めているのか明らかに分かり切ってます。
定期的に「IQテスト」みたいなのを挿入してくるし、マジで毎回面白い。
エピソード7「霧」
意外な人間を味方につけるフェルナンド。ミシェルに怪しい処置が施される。危険を察知したラファエルは、エリザと任務のはざまで揺れる。
引用:Netflix
ラファエルとフェルナンドは完璧に意思疎通し、お互いに「コーザ」として仲間になったように見えます。
この二人の相いれない感じが凄く良いですね。
本作のラスト。
まさかの”あの男”が登場しました。
シーズン1エピソード4「門」以降登場してなかった「マルコ」です。
シーズン1では、両足を切断される描写以降出演していませんでした。
マジでなんなのこのサプライズ・・・。
マジで「バイオハザードで初めて遭遇する敵が出てきた瞬間」みたいなゴテゴテしい演出で、めっちゃ怖かったw
遭遇したジョアナも慄いて(おののいて)たしw
エピソード8「カエル」
ジョアナの運命が、彼女に遺恨を抱く者の手に委ねられる。人里離れた隠れ家に案内されるミシェル。マルセラは予期せぬ連絡を受ける。
引用:Netflix
マジでもう、、、展開が止まりません・・・。
マルコはプロセス脱落後、両足義足で杖を突きながら歩く身体に。
エリート家系だった家には顔見せできず、そのまま武装集団の一員へ。
しかし、その武装集団の下っ端として働き続けたマルコは、当然ながらプライドはズタズタ。
フラストレーションは最大値に。
前回ジョアナは武装集団に監禁されました。
マルコはシーズン1のプロセス試験でジョアナを心底憎んでいます。
「門」というテストにて、ジョアナが仲間を焚きつけたことでマルコは半殺しに。
もちろんマルコの自業自得ですが、そんなジョアナを逃がします。(なぜ)
そして今度は武装集団のボスを殺します・・・。
マルコがボスになりました。
そしてまた一つ驚愕の事実が判明します。
プロセス警備部のボスであり、絶命したエゼキエルの後継としてプロセス主催者となった「マルセラ」は、マルコの母親だったのです。
マルコは、「コーザがまた企んでいる」とマルセラにリークします。
当然ここには「親子」としての関係性は無く、「プロセスと武装集団」として関わっています。
マルセラは「見返りは?」と聞き、マルコは「プロセスをもう一度受けたい」と言います。
マルコはよっぽど島に憧れているのでしょう。
一方その頃、ミシェルは兄を施設から解放し、二人で島を逃亡します。
兄は「島の隠れ家」の場所を知っており、追跡を振り切りなんとかそこに逃げ込みました。
マジでため息が出るくらい面白いです。
シーズン1の非じゃないくらい面白いです。
エピソード9「ネックレス」
ラファエル、フェルナンド、ジョアナの3人が着々と計画を進めている頃、始祖や島創設に関する過去の真実を知ったミシェルは衝撃を受ける。
引用:Netflix
なぜ島の文明は進んでいるのに、大陸はスラムのようになっているのか?
ミシェルの兄は本当に人を殺したのか?
なぜ殺したのか?
始祖は元々3人だったのに、なぜ2人として語り継がれているのか?
今までの伏線が全て今回のエピソードで回収されました。
それ故、とても重い回でした。
なぜ島の文明は進んでいるのに、大陸はスラムのようになっているのか?
始祖の仕業です。
島の建設は順調でしたが、出資者が急にゴネだしプラン変更となり、そしてそれは島の理念では無いものでした。
そこで始祖の2人は、経済を止めることにしました。
このドラマの世界は、ミシェル達が生きている現在の時間軸から100年前も既にハイテク化しており、電子マネーが一般的でした。
そこで、発電所そのものをハッキングし電力をストップ。
そして経済をストップさせることで出資者たちに大ダメージを与え、島に口出しさせないようにしました。
もちろん、出資者とは関係ない一般人もダメージを受けます。
というか、これが基となり大陸の文明は廃れたのです。
おかげで大陸はまるで「核戦争後の世界」のように荒廃しました。
確かに、大陸は高層ビルの廃墟が立ち並ぶ異様な光景でした。
基は大都会として発展していたのに、始祖”2人”の手により崩壊したのです。
ミシェルの兄は本当に人を殺したのか?
兄の記憶が断片的にしか思い出せないことから、兄は本当は無実で、濡れ衣を着せられ、そして都合の悪い記憶はプロセスの手によって消されたのでは?と思われていました。
しかし兄は自分の意志で人を殺していました。
なぜ殺したのか?
”始祖のログ”を発見したからです。
兄はもう一人の仲間(名前は出ていないが老人だった)とたまたま始祖のログを発見しました。
例の始祖3人と出資者のやり取りです。
そして、大陸は始祖の手により崩壊したことを、老人が公表しようとします。
兄は、島がユートピアであり、正しいと信じきっています。
老人がこの事を公表したら、プロセスは無くなり、島も存続できない可能性が出てきます。
兄は島を存続させるべく、とっさに老人を撲殺しました。
始祖は元々3人だったのに、なぜ2人として語り継がれているのか?
「島を存続させるために文明を崩壊させる」
という残りの始祖2人の意向に反対したためです。
その結果言い合いになり殺されました。
さて、本エピソードで本格的に「ジョアナ・フェルナンド・ラファエル」の計画が進みます。
そして「計画を実行してる」という事実を、たまたま無線で傍受したミシェルも知ります。
更に更にマルコも関わってきました。
明らかにクライマックスに向かっています。
エピソード10「ラストエピソード」
土壇場で問題が起こり、計画の変更を余儀なくされるフェルナンドとジョアナ。プロセス初日の混乱に乗じて、ミシェルはある目論見を実行する。
引用:Netflix
ジョアナ・フェルナンド・ラファエルの3人は、プロセスを破壊すべるために「データベースの破壊」を実行します。
プロセスは管理されたデータベースを基に施行されるため、データベースとバックアップを同時に破壊すればプロセスを破壊できると考えています。
ジョアナとフェルナンドは、いろいろな問題に直面しながらも大陸のプロセス会場に設置されているデータベースの破壊に成功します。
しかし、島に設置されているバックアップ(どっちがバックアップかは分からないが)の破壊を任されていたラファエルは、そのミッションに失敗します。
それもミシェルのせいで。
ラファエルは、権限か何かの問題でデータベースが保管されている区画に侵入できませんでした。
そこにミシェルが現われ、「あなたたちの計画は知っている。協力しにきたの」と言います。
もちろん信用なりませんが、そもそも区画に入れないのでミシェルを信用するしかありません。
(そもそもミシェルが権限変更したのか?)
そして二人はデータベース室に入ります。
しかし案の定フェルナンドはミシェルに後頭部を殴られ気絶しました。
これにより3人の任務は失敗です。
でもミシェルには考えがあるようです。
ミシェルはラファエルを気絶させた後、データベースのバックアップを取ります。
そしてどうやらその後にちゃんとデータベースを破壊したようです。
(その描写が無いので不明だが、実際にプロセス側は「本年度のプロセスを実行できない」という状況まで追い込まれていたので、データベースやはり失われていたと推測)
逃亡犯の身だったミシェルは、自主してプロセス議会に「バックアップがあるからこれを使ってプロセスを実行できる。ただし、見返りが欲しい」と交渉します。
議会のおばちゃんはこの提案を飲み、ミシェルはフェルナンドの元へ向かいます。
ニヤけながらフェルナンドに近づくミシェル。
フェルナンドはミシェルの裏切りを知っているので当然怒ります。
すると上空を配送ドローンが通過。
「あのドローンは肥料や種を運んでいる」とミシェル。
一体ミシェルは何がしたいのか?
ミシェルは、大陸でも島でも無い新しい世界「シェル」というものを作ろうとしています。
そしてフェルナンドに始祖になって欲しいと頼み、終了しました。
割ときれいに終わったのでは無いでしょうか。
マルコは鏡を見て何を思ったのか?
序盤から少しだけ登場していた「迷路」というテストがありました。
それがやっと出てきましたね。
ジョアナは迷路に逃げ込み、ジョアナを追うマルコ率いる武装集団も迷路に入り込みます。
そしてジョアナと戦闘になるマルコ。
マルコが馬乗りになり、ジョアナの首を締め上げる。
その時、マルコはふと横の鏡を見ました。(迷路の壁は全て鏡になっている)
鏡に写る自分の顔を見て何かに動揺し、そしてその隙にジョアナに殴られ形勢が逆転しました。
マルコは一体何を思ったのでしょうか?
恐らくですが、マルコはプライドが高いので、鏡に写る自分の顔を改めて見て、そのおぞましさに自分で恐怖を感じたんだと思います。
プロセス脱落から転落し続け、そして最後、人を殺している最中の自分のおぞましい顔を見て、自分の今までの人生について自問自答したのでしょう。
ミシェルは何がしたいのか?
・兄が人殺しだった
・始祖が3人いて、彼らのせいで大陸の文明が崩壊した
この2つの事実を知って、この世界を自分で立て直そうとしたのでしょう。
ミシェルが語る「シェル(貝)」は、ホログラムで少し表示されたのと、ミシェル本人が「島でも大陸でも無い第三の世界」というだけで、他に情報がありませんでした。
今更なんですが、プロセスよりも権力のある「議会」とは一体何者なんでしょうか。
彼らの組織について、もしかしたら続編で明かされるかもしれませんね。
おしまい。
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