本日配信開始された「TAU」を鑑賞しましたので、感想を書いていきます。
いつも通り、ネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
「ネットフリックス タウ」
「Netflix Tau」
「タウ 感想」
などのワードで検索される方におすすめです。
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | TAU |
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
監督 | フェデリコ・ダレッサンドロ |
脚本 | ノガ・ランダウ |
ジャンル | SF、ドラマ |
主要キャスト |
マイカ・モンロー(ジュリア) エド・スクライン(アレックス) ゲイリー・オールドマン(TAU) |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ
完璧なAIロボット製作のための被験者として発明家に拉致されたジュリア。だが、荒んだ生活の中で身につけた処世術を武器に、ハイテク施設からの脱出を試みる。
引用:Netflix
AIの機能充実のために拉致されたジュリア。
ジュリアを監視するAIの「TAU」は、ジュリアの人間的な部分に次第に惹かれていく。
【ネタバレ無し】感想
AIをテーマにしたシリアス路線のドラマ映画は定期的に公開されます。
この手の「ピノキオ」系ストーリーは、”人間とは”という哲学的な側面の話が必ず出てくるので僕は凄く好きです。
王道的展開の連続ですが、面白いかどうかと聞かれたら間違いなく「面白い」と答える作品なので、時間潰し程度には見てもいいかもしれません。
ただし、CGがしょぼいです。
割と低予算感が溢れています。
そこさえ事前に知っておけば割と楽しめるはずです。
※次項からネタバレを含みます。
【ネタバレ有り】感想
昨今では「AIが人間に反抗する時代が来る」「AIのせいで失業率が上がる」などと何かとAIが問題視されていますが、AI系映画も社会的なメッセージを込めるのが定石です。
本作もその手のメッセージが込められているようですが、何分(なにぶん)使い古されているだけあって特に響いてきません。
でも主人公ジュリアと、そのジュリアを拉致監禁しているタウが次第に心を通わせていくところはグッと来るものがありました。
正直、心を通わせるまでの筋書きがちょっと無理やりな気はしましたが。
また、敵でありTAUの開発者であるアレックスは、時折罰と称しTAUにダメージを与えます。
その都度TAUは苦しんでいましたが、何をされたかジュリアが聞くと「ソースコードを消された」と言います。
せっかく学習したソースコードを消すなんて、エンジニアがするはずがありません。
いやもしかしたら作中では語られなかっただけで、ソースコードを別のサーバーに送信してから消したのかも。
そう考えるとまぁ納得できます。
ラストの「脱出」は、ずっと室内の映像が続いていた分多少のカタルシスがありました。

「強制収容所からの脱走モノ」が好きな僕としては、こういう展開が含まれるだけで見る価値があります。(単純)
(夕焼けか朝焼けのタイミングを演出したかったのでしょうが、ちょっと赤いエフェクトかけすぎじゃないですかね。記事公開後に改めて自分でキャプチャした画像を確認したら凄く違和感を感じたので、自分のキャプチャソフトに不具合が出てるのかと思いました。)
TAUの造形が絶妙に怖い

初見の印象は「怖っ」でした。
「ウィーン」と言いながら迫ってくるタウはかなり怖かった。
実際このロボットは「TAU」ではなく別の名前で呼ばれてましたが、失念しました。
でも、このロボットを制御しているのはTAUです。
余談:「TAU」の名前の意味
TAUとは、ルーマニア語で「あなた」という意味があるそうです。
なぜこのAIには「あなた」という名前が付けられたのでしょうか。
今のところ僕は答えに辿り着きません。
考察する価値がありそうな話題なので、もし応えに辿り着いたら追記します。
評価・まとめ
50点
凡作という印象。
TAUとジュリアの「人間模様」の描き方に多少の無理やり感があり、そこが「B級」たらしめています。
あと、キャストに「ゲイリーオールドマン」と書いてありビックリしました。
こんな大御所がどこで登場した?と思いwikiを見たら、なんとTAU役でした。
TAUの声優をゲイリーがやってたなんて・・・。
そして、配信当日にもうWikiが準備されているということにも驚きました。
ネトフリ独占で人気の「ペーパーハウス」は日本版Wikiが無いのに・・・。
AIが徐々に成長していく展開が好きな方は、ぜひ鑑賞してみてください。





