Netflixオリジナル作品「サードアイ」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
※日本語字幕無し
作品情報
公開年 | 2018年 |
---|---|
原題 | Third Eye |
上映時間 | 分 |
製作国 | インドネシア |
監督 | ロッキー・ソロヤ |
脚本 | ロッキー・ソロヤ、リヘアム・ジュニアンティ、ファジャル・ウンバラ |
ジャンル | ホラー、オカルト、スピリチュアル |
主要キャスト |
ジェシカ・ミラ デニー・スマルゴ チトラ・プリマ ビアンカ・ヘロ エピ・クスナンダル アニタ・ハラ デリー・ダラジャット フォク・ヴィクトリア |
配信サイト・媒体 |
Netflix独占 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
「死んだ人が見える」と言う妹とともに、霊能者に会いに行く姉アリア。最初は半信半疑だった姉にも、生まれ育った家に潜む邪悪な霊が見え始め…。
引用:Netflix
子供の頃から不思議な体験をしてきた「アベル」は、両親の事故死をきっかけに、姉の「アリア」と二人で実家の屋敷で生活を始める。
アベルの心霊体験を信じていないアリアは、アベルと一緒に霊能者の元へ。
そこで、アベルには「サードアイ」というあの世の存在が見える能力が備わっていることと、その能力は誰でも持っているという事実を知る。
しかし、そのサードアイという能力が開花しなければ、霊が見えることは無い。
アリアは、そもそもオカルト的なことを信じていなかったのと、「自分も妹の気持ちが分かるようになりたい」という思いから、霊能者にサードアイの開眼を依頼する。
魅力
①怖いけど、どこかシュールな幽霊たち
②主演の「アベル」と「アリア」が美人
③終盤の「お化け屋敷」がちょっと面白い
【ネタバレ無し】感想
どちらかと言うと「子供だまし系ホラー」
面白いかどうかと聞かれれば、あまり面白くない作品でした。
僕の認識で恐縮ですが、この手のホラー映画って、どこかちょっと「かっこいい」と思わせる何かがあるはずなんです。
幽霊の登場シーンが序盤はクールだったり、グロテスクの中に何故かカッコ良さのようなものを感じられたり・・・
でも、本作にはそういうエンタメ感があまり感じられませんでした。
恐らくその理由は2つ。
1.演出がドギつ過ぎて鬼のようにダサい
2.CGや特撮が20年前のよう
まず、序盤から演出が濃いです。
「ここで大音量だしとけば観客はビックリしてくれるでしょ」みたいな感じで、わざとらしい大袈裟なBGM、効果音が鳴ります。
普通にホラー映画を観てたら、BGMについて気を取られることなんかありませんが、本作は思いっきりそれが気になります。
そして、CGが鬼ダサい。
20年近く前に観た「学校の怪談」の特撮を更にダサくしたような合成です。
たぶんですが、本作の演者さんたちは実際には何も見えていない状態で、「ここに幽霊を合成でハメこむので、そのつもりで演技してください」と言われるがまま演技してたと思います。
そして実際に編集された作品を観て、
「え?!私こんなモノを見てこんなに恐怖を感じた事にされるの?!」
とビックリしたのでは無いでしょうか。
とにかく、本作はそういう「香ばしいアジア系映画のちょっとダサい感じ」が楽しめます。
ラストでちょっと「どんでん返し」っぽいものがあり、そこだけちょっと燃え上がりました。
主役の二人が可愛い
アリア役の「ジェシカ・ミラ」は、どうやらモデルさんのようです。
確かにかなりスラっとしており、ミスコンに出てそうな感じがどことなく漂っています。
本作はそんなモデルに悪霊を憑りつかせ、ちゃんとどぎついメイクを施すのですから、そういった面で意気込みが感じられました。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
良い点:幽霊の定義がしっかりしている
僕はオカルト系ホラー映画が苦手ですが、それは「幽霊が何でもあり」となってしまう展開があるからです。
でも本作はちゃんと幽霊にルールが設けられていました。
その定義のほとんどが「シックスセンス(1999)」と同じような感じだったので、インスパイアされているとは思います。
定義づけがなされていた為に説明量の多い映画でしたが、個人的には好印象です。
良い点:申し訳程度にどんでん返しがあった
本作を見ながら「シックスセンス」を思い出す人は多かったと思います。
それくらい設定が似ています。
となると今度は、「やっぱりあーいう感じのクライマックスがありそうな気がする・・・」と勘繰って鑑賞してしまいます。
そして、その通りになりました。
ただ、どんな形でも、ドンデン返しというのは気持ち良いですね。
ちなみに僕の中で、ドンデン返しには許されるものと許されないものがあります。
そして本作は、ギリ許されるタイプのどんでん返しでした。
良かった。
悪い点:ゴーストがチープ過ぎる
モーション、合成、演出、全てがチープでダサかったですね。
「大学生が頑張って特殊メイクや特撮駆使して作りました」感がどことなく感じられます。
「サードアイ」という「幽霊モロ見え」な超能力所持者が主人公なので仕方ないと思いますが、せめてもっと小出しにしてた方が良かった気がします。
いきなりガッツリ幽霊が見えてしまうと、メイクの粗が目立つし、やっぱり恐怖が和らぎます。
評価・まとめ
35点
凡作ですね。
最近、ネットフリックスオリジナル作品は大変不作です。
アナイアレイションのように、規格外に面白い作品はもう配信されないのでしょうか。
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