2017年4月16日に放送された「水曜日のダウンタウン」の企画「落とし穴バトルロワイヤル」を今更ながら観ました。
その企画内の終盤、畳みかけるように「“たかし(トレンディエンジェル)”の戦略」が明らかになり、その戦略性の高さから恐怖すら覚えました。
その「ライアーゲーム」的な展開があまりに面白く、しかし「たかしは何故わざわざ“故障中”のトイレに入ったのか?」が腑に落ちなかったので考察しました。
「落とし穴バトルロワイヤル」とは?
参加者 |
松野明美 矢口真里 小峠英二(バイキング) たかし(トレンディエンジェル) みやぞん(ANZEN漫才) 西村瑞樹(バイキング)場回し要因 |
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ルール |
あるキャンプ地に、合計10個の落とし穴が掘られている。 プレイヤーにはそれぞれ「持ち穴」が2個割り振られ、自分の持ち穴だけはマイマップで確認できる。 しかしそれ以外の穴の位置は知らない。 プレイヤーは、自分以外のプレイヤーを自分の穴に誘導し、落とす必要がある。 ゲーム中の成績はなんであれ、最後まで生き残れば勝者となる。 |
こんな感じの単純なルールです。
中盤まで、松野明美の誘導の仕方があからさまだったり、場回し要因の西村のアホさや、スタッフ転落などの事故などでめちゃくちゃ面白かったですが、個人的に一番痺れたのは「タカシの奇策」でした。
「トレエン たかし」の計画
ゲーム終盤、生き残りは小峠とたかしのみとなり、しばらく膠着状態が続いた。
「このままではラチがあかない」という状況だが、尿意を催した二人は仮設トイレへ。
仮設トイレは2つ用意されており、右側のトイレには「故障中」の張り紙が。
そんな中たかしは、何故か「故障中」のトイレに慎重に入る。
当然小峠はそれについてツッコみを入れるが、その後に左側のトイレに入ろうとする。
そこで罠にかかる。
さて、この直前の「休憩シーン」では、たかしが小峠に「紙カップ並々のお茶」を差し出していました。
それに対し小峠は「こんななみなみ注ぐ?見た事ある?ここ何年かで。お茶こんな量飲んでるやつ」とツッコみを入れていましたね。
しかしこの時点でたかしの計画は始まっていました。
そう、たかしは小峠をトイレに行かせたかったのです。
そして「故障中」の張り紙も、実はたかしが用意したものでした。
たかしは「左側のトイレ前に落とし穴がある」と把握していたので、右側に「故障中」を貼り、左側に小峠を誘導したのです。
しかしそうなると、「何故たかしは“故障中”に積極的に入っていったのか?」が分かりません。
「故障中」に先に入ったたかしの真相
・故障中の張り紙
・お茶をたくさん飲ませた
さて、ここまで下準備が揃えば後は待つだけでタカシは勝てたはずです。
実際にたかしは「正直俺あと1時間でも2時間でも待とうかなと思ってたんですよ」と言っていました。
ではなぜ、たかしはあのタイミングでわざわざ「故障中」のトイレに入っていったのでしょうか。
恐らくですが、「お前が先に行けよ」の流れを回避する為だったと思われます。
二人は膠着状態が続き、当然警戒していました。
そこで、「二つのうち片方が故障中のトイレ」を見つけたら、当然「先攻」の押し付け合いが始まります。
たかしは後輩なので、恐らく「小峠さん先に行っていいですよ」と言うでしょう。
これは自然なセリフですね。
しかし小峠も当然怪しんでいるので、「いやお前が先行けよ」と言っていたことでしょう。
そしてこの上下関係がかかわるやり取りの末、たかしが「いや、小峠さん先に行ってくださいよ」と言い張るのはかなり不自然です。
恐らく小峠は「明らかに怪しい」と確信するでしょう。
それを回避する為に、たかしは勝負に出たのです。
「自分からわざわざ故障中のトイレに入る」というのは、めちゃくちゃ様子がおかしいです。
違和感しかありません。
しかし先ほどの「先攻の押し付け合い」は回避できます。
後は、小峠が穴に落ちるまでトイレに入り続けていればOK。
普通に用を足して出てしまうと、小峠も「故障中」に入ってしまう可能性がありますからね。
そう考えると、張り紙なんかせず、単に「先に右側に入る」とかでも良かった気がしますが、まぁ序盤は人数も多いし、どうなるか予想できないので、ある意味「苦肉の策」だったのかもしれません。
(もしくは、「僕はしたくないんで大丈夫です」って言えば良かったけど、小峠がトイレに行きたがるまで待ってたので、自分も尿意が限界だったのかも)
これらは全て僕の推測ですが、たかしは相当頭がキレるなと思いました。
痺れた。