皆さん、映画観てますか。
たぶん観てると思います。
僕も観てます。
そして僕は思いました。
「なぜ映画は年々面白くなっているのだろうか?」と。
その理由を自分なりに考えてまとめてみました。
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目次
映画が年々面白くなる理由
理由①監督が成長している
一流の映画は、一流の監督が撮影しています。
ジェームズ・キャメロン
スティーブン・スピルバーグ
クリストファー・ノーラン
これは個人的に好きなA級監督たちです。
彼らは既に卓越した能力を持っており、成長しきっているように思えます。
しかし彼らは今も尚成長しているはずです。
例えばスポーツの世界では、定期的に「世界記録」が更新されます。
人間の能力には限界があるはずなのに、なぜ進化を続けるのか?
そこには「成長の為の最適化」があるように思えます。
練習メニューひとつ取っても、昔よりも、今のメニューの方が効率的なはずです。
そして摂取する食事等も研究され、昔に比べ良くなっているはずです。
そんなわけで、スポーツ選手も日々成長しているのだと思います。
監督たちもきっとそうです。
映画界に存在する他の監督の影響を受けまず成長します。
そして、自分自身作品を作り続ける度に成長を繰り返します。
前回も経験した事なら今回は模索する必要が無くなるため、そのリソースを違うところに当てられます。
創作物の世界では、過去の実績に対し大抵の人が「ここを改良したい」と考えることになります。
当時「完璧な状態で世に出した作品」に対し、今の成長した自分が「もっとこうできた」というアイディアを思いつくのは当然です。
というわけで、映画監督自身が成長していることで、映画はどんどん面白くなっているのでしょう。
理由②映像技術の進化
映像技術の進化も、当然「作品の面白さ」を促進させています。
特にCGの進化は素晴らしいですね。
まだ特撮しか無かった頃と比べると、現代の映画界は没入度の高い作品ばかりになったように思えます。
正直、「CGのクオリティーの高さ」は既に天井まで来てると思います。
しかし映像ソフトの進化や一般化によって、「そこそこのCGなら低予算映画でも使える」という時代となりました。
そんなわけで、低予算のアクションやSFなんかでも、極上のCG映像が楽しめるようになったのです。
これは「映画界の成長」の中でもかなり重要な部分だと思います。
理由③お決まりの展開を「前提」として扱える
ちょっと小難しい見出しですが、分かりやすく解説します。
映画や音楽などの創作物はアイディアが大切です。
既存の映画で使われているアイディアを使いまわしても、鑑賞者は既視感があり楽しめません。
しかしそれを「前提のアイディア」としてしまうことで、わざとそれを裏切る脚本を書くことができます。
例えば主人公が敵にマウントされ首を絞められているとします。
映画終盤にある絶望的な瞬間で、誰もが一度は見たことがある展開です。
敵が主人公の首を絞めるのに夢中になっている際、主人公は横に落ちている大きめの石の存在に気付きます。
でも敵は気付きません。
敵は主人公の首を絞め続けます。
そして主人公は手を伸ばしその石を取り、石で敵の頭を殴ります。
形勢逆転。
この手の「お決まり」は、並みの鑑賞者なら見飽きています。
そしてその事も当然製作陣は知っています。
であれば、「主人公が石を取ろうとしたらその事に敵が気付き、敵がその石を拾っている隙を突いて主人公が逆転する」という少々小難しい展開も可能となるわけです。
そして鑑賞者である我々はそれを見て「そう来たか」と感じ、「裏切り」を楽しむことができるのです。
映画の世界は、「お決まり」があればあるほど「裏切り」を量産できるので、それにより鑑賞者を楽しませることが出来ます。
そしてその「お決まり」は映画作品の数に応じて増えるわけで、これにより裏切りも量産できるのです。
理由④なんだかんだ「トレンド」を追ってるから面白く感じる
デザインや音楽の世界にトレンドがあるように、映画界にもトレンドはあります。
それはただ単に「ジャンル」である場合もありますし、撮影技法や編集の場合もあります。
ホラー映画「SAW(2004)」が公開された後、ホラー業界はしばらく「SAW」に影響を受け続けていました。
オシャレで急な場面転換。
重苦しいヘビーロックなBGM。
そして、特定のルールに縛られた中で生き残るという理不尽な状況。
正直、僕は当時のホラー映画界が好きでした。
それは「SAWのような作品が好きなので、そういう作品が量産されるのが嬉しい」というミーハーな理由です。
そして今、そういうトレンドを追った作品は大抵朽ち果てています。
また新しいトレンドが発生するためです。
このようにトレンドが年々移り変わることによって「新しい映画の方が面白い」と我々が感じるのではないでしょうか。
もちろんスティーブン・スピルバーグのようなA級監督の作品はトレンド無関係ですが、マイナーなB級作品は、結構トレンドを追ってるように思えます。
理由⑤鑑賞者のレベルが上がってる
「映画を観た本数」というのは、増えることはあっても減ることはありません。
「数多くの映画を見る」ということは、それだけ鑑賞者もレベルが上がってるはずです。
そんな高レベルな鑑賞者は、映画に対する期待値も当然上がります。
すると、映画業界はそれに応えないといけませんから、より面白い作品を作る必要に迫られます。
「面白い作品を作らなきゃ」とはどの監督も考えている事でしょうが、それは
・他の監督に負けたくない
・過去の自分に負けたくない
だけでなく、「年々レベルが上がってる鑑賞者を楽しませる必要がある」という理由も含まれているはずです。
まとめ
「なぜ映画は年々面白くなるのか?」を自分なりにまとめてみました。
面白くなる理由は他にもあるでしょうし、当記事の内容の中には見当違いのものもあるでしょう。
また、「不朽の名作」と呼ばれるものもあります。
実際に僕が個人的に大好きな作品は、2007年に公開された「Sunshine2057」という映画です。
「作品のクオリティー」は確かに年々上がってますが、自分にとっての最高の作品は永遠に色褪せません。
これも映画業界の魅力のひとつだと思います。
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