こんちはっす。ぱっかんです。
その存在を知るだけで殺されてしまうという理不尽ホラー「バイバイマン」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2017年 |
---|---|
原題 | The Bye Bye Man |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ステイシー・タイトル |
脚本 | ジョナサン・ペナー |
ジャンル | ホラー |
主要キャスト |
ダグラス・スミス(エリオット) ルシアン・ラビスカウント(ジョン) クレシダ・ボナス(サーシャ) ダグ・ジョーンズ(バイバイマン) キャリー=アン・モス(警部ショウ) フェイ・ダナウェイ(レドモン婦人) リー・ワネル(ラリー) |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
その名を知るだけで呪われると言われる謎の存在「バイバイマン」をテーマに描いたホラー。アメリカ、ウィスコンシン州の古い屋敷に引っ越してきた3人の大学生が、ふとしたきっかけで、その名を知った者、口にした者に不幸が訪れるという「バイバイマン」を呼び起こしてしまう。
引用:Netflix
魅力
①「名前を聞くだけで呪われる」という設定が斬新で魅力的
②追い詰められた若者たちの演技が秀逸
③SAWで「アダム」という神役を演じた「リー・ワネル」が冒頭から出演している
気になる点
・「幻聴」「幻覚」系のギミックを使ったホラーだから何でもありになってる
・過去の時系列と絡めているものの、サスペンス要素が弱い
・登場人物たちが敵に対して立ち向かわない
【ネタバレ無し】感想
「あの名前を誰かに言ったか?」と確認し、その名前を知っているといる者を全員銃殺していくという予告編に衝撃を受け、かなり期待しながら鑑賞しました。
物語のプロットは凄い魅力的でしたが、本編はまぁまぁと言った印象。
本作は、「めっちゃビビリながら観るホラー」というよりは、どちらかと言えば「13日の金曜日」とかそういう類の、ティーンエイジャーが徐々に殺されていくタイプの物語です。
ただ、「ジェイソン」は物理攻撃で登場人物を減らしていくのに対し、バイバイマンは「幻覚」とか「幻聴」により「同士討ち」させることで生存者を殺していきます。
こういう「なんでも有りの呪い攻撃」が受け入れられる人にはおすすめできる作品です。
僕はちょっと苦手でした。
でも最後までちゃんと楽しめたのも事実。
若者たちの演技も素晴らしかったし、B級テイストのホラー映画が好きという人にはお勧めです。
リー・ワネルが出てたのが良かった

SAWで「アダム」を演じた脚本家 × 俳優という異色経歴の「リー・ワネル」が出演していました。
アダムは僕がSAWで一番好きなキャラクターなんですが、リー・ワネルさんはどちらかと言えば脚本家の方に注力しているようで、あまりスクリーンでは見かけません。
そんな彼を久しぶりに映画で観ましたが、「アダム」の頃の絶妙なヘタレ感はどこへやら。
かなり渋い雰囲気になってました。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
良い点:「名前を聞くだけで呪われる」という設定が斬新で魅力的
「”ゾウのことを考えるな”と言われたら誰だって真っ先にゾウが頭に浮かぶ」
という良くあるジレンマを題材にしています。
この設定は非常に魅力的で、「このシンプルな設定でどうやって物語を盛り上げるのだろう」ととてもワクワクしながら鑑賞できました。
良い点:追い詰められた若者たちの演技が秀逸

特に、主人公の「エリオット」を演じた「ダグラス・スミス」が最高でした。
あまりワーキャーと叫ぶシーンこそ少なかったものの、終盤、彼は他のみんなを救う為に取り乱しつつ自殺します。
その時、呪われてたせいか「バイバイマン」とつい口に出しそうになりながらもそれを抑え込みます。
この時の「体のコントロールを誰かに邪魔されてる」感が半端なかった。
あの気迫は本作のみどころの一つです。
悪い点:「幻聴」「幻覚」系のギミックを使ったホラーだから何でもありになってる
残念ながら本作は「幻聴」「幻覚」によって登場人物の頭がおかしくなる系の作品です。
だから何でもありになっちゃってます。
「何が幻覚かを見抜き、上手く切り抜けて敵を倒した。しかしそれこそ幻覚で、実は自分が殺人鬼になっていた」
みたいなどんでん返し的展開が上手く盛り込まれていたのなら、もう少し評価は上がったかもしれません。
でもそういうのも特に無く、幻に操られるがままに登場人物たちは理不尽に死んでいきます。
ここらへんがあんまり見応えありませんでしたね。
悪い点:過去の時系列と絡めているものの、サスペンス要素が弱い
「●年前にも同じことがあった。その悪魔がまた蘇ったんだ」みたいな感じになると凄くワクワクします。
そして更に当時の生き残りに助けを求め、アドバイスをもらうという展開になれば尚熱い。
嬉しい事に、本作には正にその展開がありました。
しかし特に敵に立ち向かうでもなく、「バイバイマン」が何故生まれたか、とか、「誰が最初に奴を呼び起こしたのか」とかそういうのも一切無く、その辺の設定が弱かった気がします。
味方にせよ敵にせよ、そういうバックボーンが用意されていた方が絶対に面白いのに。
悪い点:登場人物たちが敵に対して立ち向かわない
立ち向かわないというか、「立ち向かえない」の方が正しいですね。
僕がホラー映画で一番好きなのは、終盤で主人公たちが機転を利かせて敵の裏をかき勝利を勝ち取るシーンです。
しかし本作は敵の能力が「幻覚を見せる」とかなので、あまり知的な立ち回りが出来ません。
それでも、エリオットが「恐怖に打ち勝てばお前は俺を殺せない!」と悟り、幻覚を自分でねじ伏せるシーンがありました。
あのシーンは、まぁこれ系の作品では在り来たりではありますが「これから敵に立ち向かうぞ!」とワクワクするシーンでもありました。
しかし逆転の兆しはそれで終わり。
そこから先も完全に敵の思うがままで、不条理な形で主人公たちが死にました。
この流れを簡単にまとめると「クライマックスの盛り上がりが弱い」です。
評価・まとめ
65点
いやでも普通に面白かった。
何度も観たい作品ではないですが、90分超と短いし、暇つぶしに観ても全然楽しめる作品です。
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