先ほどNetflixで「いぬやしき」のアニメ版(全11話)を一気見しました。
3話あたりまでは惰性で観てましたが、それ以降が面白過ぎてまとめて見てしまった感じです。
というわけで感想を書いていきます。
※筆者は原作及び映画版のいぬやしきは未見です
※ネタバレを含みます
Amazonプライムビデオでも無料配信やってるようです。※記事執筆辞典
目次
感想①声優に違和感を感じたのは最初だけ

主人公のおじいちゃん「犬屋敷壱郎」の声を「小日向文世」が、
獅子神皓の声を俳優の「村上虹郎が務めます。
3話くらいまではこの二人の声の「合って無い感」に激しい違和感を覚えましたが、それ以降は慣れて特に違和感を感じませんでした。
それどころか、「この“合って無い感”が逆に心地良い」とすら思えます。
というのも、まず主人公の「犬屋敷」おじいちゃんはたどたどしいキャラクターなので、小日向さんの弱弱しい声がものすごくフィットしています。
そしてヒール役である「獅子神」はとても可愛らしい顔をしているので、ちょっと鼻声で滑舌の悪い声が良い感じ。
また、主人公たちが機械だからかもしれませんが、アニメで良く聞く「クハッ・・・!」系のセリフが少なかったのも好印象。
僕はアニメをあまり見ないので詳しくありませんが、腹を殴られた時とかに「クハッ・・・!」みたいな苦痛音を出すアニメが多いと思います。
そしてこの「クハッ・・・!」が結構素人には難しいテクニックな気がするので、そのセリフが少なかったのも救いでした。
おかげで俳優起用でもそこまで違和感を感じないどころか、よりハマり込めて鑑賞できました。
感想②「獅子神皓」の魅力的なキャラ設定

どうしてこう「サイコパス」というものに我々は惹きつけられるんでしょうか。
「サイコパスは凡人にとって魅力的に見えるようにふるまえるため、人をだましやすい」みたいに言われますが、なんかもうそれ以前にサイコパスというだけで魅力的。
そして原作者の奥浩哉さんはその辺の描き方が上手い。
GANTZの「玄野 計」も若干そんな感じの性格でしたが、獅子神はよりサイコパス性が高く、割と素直に魅力を感じるキャラです。
サイコパス程「実業家」に向いている?「成功型サイコパス」の特徴 | ぱっかんブログ
感想③殺戮シーンもここまで来ると気持ち良い

誰だって一度は想像するような大量殺戮シーンを、「いぬやしき」では完全に再現しています。
個人的に特に気持ち良かったのが「2chネラー殺戮」の展開。
これは「獅子神の母親が自殺した後」に展開された為、僕もどちらかと言えば獅子神に感情移入する形で観ていました。
ネラーは基本的に「“どっちでも取れること”のうち悪い方を取り上げる」という手段で対象を祭り上げるので、そういうことに嫌気が差していた人にとっては中々カタルシスを感じるシーンだったと思います。
特に僕は最近「革命のファンファーレ」というキングコング西野亮廣さんの本で、「アンチを手放すな」という事を学習したので、アンチがいかに(本人にとって)無意味かを理解しています。
しかしやはりアンチにはお腹が立つもの。
原作者の奥浩哉先生は有名なので、当然アンチの声を大量に耳にした事でしょう。
そんな奥浩哉先生のうっぷんがしっかり現れたように思えました。
人間は遺伝子レベルで「破滅願望」が組み込まれている説もあるくらいなので、やはりこの辺りの暴力表現に気持ち良さを感じる人は多いはず。
感想③作画は少し崩壊気味?

僕は絵を描かないのでよく分かりませんが、たぶん「引きのショットで人の表情を描写する」というのは凄く難しいと思います。
少なくとも本作を見てそれを理解しました。
ただ、これも奥浩哉先生の個性かもしれませんが、モブっぽいキャラは貧相な顔立ちが多くそれもあって描きにくかったのかもしれません。
そして本作はバトルシーンなどではCGアニメーションが多用されて迫力があります。
でもキャラの動きがまるで「Peeping Life」なので少しシュール。
感想④犬屋敷 vs 獅子神の頂上決戦は少し物足りない

前述の通り、戦闘描写を見ると「ピーピングライフ」というギャグアニメを思い出す病気にかかってしまったので、戦闘中の迫力にはあまり意識が行きませんでした。
しかし、「ギミック」が登場するとなると話は別。
というかバトルシーンのオチは「意外なもの」を使って終わらせた方が盛り上がります。
腕相撲みたいなシンプルな力比べで決着が着くようじゃあんまり面白くありません。
そして本作の頂上決戦では若干の工夫が感じられました。
それが「大気圏突破」です。
犬屋敷 vs 獅子神の戦いは、一応犬屋敷が勝ったことになってます。
しかし二人に力量差はなく完全に互角な戦いでした。
強いて言えば、殺戮行為を繰り返していた獅子神の方が武器やギミックの使い方を熟知していた分優位。
しかし犬屋敷は一度試験的に大気圏突破を経験しており、まるでそれが勝敗を分けたかのような描き方でした。
(空中戦の時に先に犬屋敷が人工衛星の存在に気付き、それを破壊して獅子神を惑わせた)
でも、描写が無かっただけで獅子神も大気圏突破は突入してるだろうし、そもそも人工衛星の存在は常識なので獅子神も知らないはずがありません。
例えば「アイアンマン(2008)」という映画でも、ラストは「成層圏まで飛び続けるとパワードスーツが凍る」という事前知識の有無が勝敗を分けました。
ここは犬屋敷の頂上決戦とも少し似ていますが、「凍る」という凡人では知らない情報が出てくる為快感度が増します。
アイアンマンのせいで「最後になんか新しいギミックを登場させて決着が着く」と期待していた為に少し残念でしたが、それでも十分満足度が高いバトルでした。
なんとなく考察
考察①隕石は宇宙人が送り込んだのではないか
「隕石」というのがあまりに突飛な展開過ぎたので、納得する為に勝手に補完します。
地球滅亡の危機に追いやったあの「隕石」は、犬屋敷と獅子神をサイボーグにしたあの宇宙人が送り込んだと思ってます。
理由は単純で、あの2機のサイボーグを野放しにしておくのはあまり良くないと判断した為。
最初に二人がサイボーグ化する際、宇宙人たちは
「兵器を使うと地球が滅んでしまう」
「知るか」
みたいなやり取りをしていました。
宇宙人たちはなんらかの事故で人間を巻き込みましたが、自分たちの存在が地球人にバレない為にあのような細工を施しました。(たぶん)
だから「あー・・・やっぱり人間が大量に殺されてるよ」的な罪悪感があったのかもしれません。(地球の情報を仕入れてる前提)
だから「サイボーグ2人が自爆してやっと壊せる程度の隕石」を地球に飛ばしたのではないでしょうか。
たぶんちゃんと考察すれば解れまくる考察だとは思いますが。
11話で完結!アニメ版「いぬやしき」の感想:まとめ
シンプルにクソ面白かった。
今気付きましたが、「犬屋敷壱郎」についての感想を書いてません。
別に主人公に魅力が無かったわけではありませんが、どちらかと言えば獅子神の方が描写が濃かったしイベントも偏っていたので、やっぱり獅子神の方が魅力的に映る作りになってたと思います。
ただ一つ思うのは、あれだけ残酷なことをしている獅子神に対し特に嫌悪感を抱かないということは、それだけ平和ボケしているという事なんでしょう。
記事中に登場したリンク:
サイコパス程「実業家」に向いている?「成功型サイコパス」の特徴 | ぱっかんブログ
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