約束のネバーランドのアニメ版を「Amazonプライムビデオ」で追いかけてます。
EP8のタイトルは「021145」で、主人公たちにとって敵である「シスター・クローネ」にフォーカスしたエピソードでした。
そして実際にこのエピソードを見終えて、面白かったのはもちろん「伏線って大事だな」と考えさせられる部分もあったので、その辺りを考察します。
※当記事は、「約束のネバーランド(アニメ版):エピソード8」までのネタバレを含んでいます。
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※関連記事は最後にまとめて紹介します「シスター・クローネ」を通して「ママ」の仕組みが描かれる
エピソード8にて、まさかまさかの「クローネ」が殺されます。
クローネはかねてより「イザベラ」の悪事を暴き、「補佐」から「ママ」に昇進することを望んでいました。
しかしどうやら「イザベラ」は「クローネ」が水面下で自分を貶めようとしていることに気付き、「グランマ」と協力し、クローネを排除します。
今まで「エマ達」目線でストーリーを追ってきた我々は、鬼ごっこ中の「クローネ」の形相などから、クローネに対し相当な恐怖心を抱いています。
しかし「クローネが殺される直前」の回想シーンで、「クローネが今の立場になるまで」を見せられます。
その成り立ちはエマ達と大差ないので、この回想シーンひとつで一気にクローネに感情移入出来ました。
クローネが大事にしていた「ボロボロの赤ん坊の人形」も、今までは「クローネをヤバイ奴として描くための小道具」だと思っていましたが、実は幼少期からの「心の拠り所」だったと、回想シーンを通して我々は理解します。
この回想シーンのおかげで我々はクローネの死を悲しむことができ、そして「絶対逃げろよ。クソガキども・・・」というセリフにも、めちゃくちゃ熱くなることができたのです。
物語をより深く、熱くするために、この回想シーンは必要不可欠なものでした。
ママたちは皆「武道」を学んでいたという事実
クローネの回想シーンにて「柔道の訓練」が描かれていました。
これが後の「エマの骨折」に繋がります。
ノーマン、エマ、イザベラの3人が壁際で話し合った後、ノーマンは「分かったよママ、もう良い子は辞める」と笑顔で告げ、ノーマンはロープの元へ、そしてエマはイザベラを制止しようと、イザベラに抱きつきました。
この時、我々鑑賞者はどことなく嫌な感じがしたはずです。
エマ達は、「ママがみんな訓練を受けている」ということを知らず、しかし鑑賞者は先ほどの回想シーンでそれを知っている・・・。
すると案の定「ゴキィッ・・・」という鈍い音がして、エマの足が折られました。
正しく先ほどの回想シーンが「伏線」として活きた瞬間です。
もしあの伏線がなければ、「ママが武道家」という設定が急に登場したように見えて、鑑賞者は面食らってしまうはずです。
しかしちゃんと「訓練を受けている」という描写を見せたおかげで、我々はちゃんと「嫌な予感」を感じることができました。
まとめ:伏線はやっぱり大事
物語を作る上で、この辺りの「事前説明」は当然のように行われるので、わざわざ考察する程のことではないかもしれません。
でもこういうところも意識すると、創作物がもっと楽しめるような気がします。
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