地球災害を制御する人工衛星が暴走する映画「ジオストーム」を鑑賞しました。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
東京の異常気象シーン
作品情報
公開年 | 2017年 |
---|---|
原題 | Geostorm |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ディーン・デブリン |
脚本 | ディーン・デヴリン、ポール・ギヨー |
ジャンル | SF、スペクタクル、パニック |
主要キャスト |
ジェラルド・バトラー(ジェイク・ローソン) ジム・スタージェス(マックス・ローソン) アビー・コーニッシュ(サラ・ウィルソン) アレクサンドラ・マリア・ララ ダニエル・ウー |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
地球の気候をコントロールすることを可能にした人工衛星が暴走し、世界中が異常気象や大災害に見舞われるなかで、未曾有の危機に立ち向かう人々の姿を描いたディザスターパニックアクション大作。
魅力
①世界規模の災害を、ちゃんとA級クオリティで視覚化
②「ジェラルド・バトラー」とエンジニア役の相性がもう完璧過ぎる
③突き抜けた娯楽作品なので結構肩の力抜いて楽しめる
【ネタバレ無し】感想
見終えた後の満足度が高い作品でした。
そりゃもう大量の災害イベントが思う存分視覚化され、それでいて宇宙の映像も美しいのですから、その手の映像に興奮する僕にとってはめちゃくちゃ気持ち良い映画でした。
映像のテンション、惨殺シーンの見せ方などはなんとなく「デイ・アフター・トゥモロー(2004)」を思い出させます。
似ている点は、とにかく人の死に方が軽いとこ。
大量に人が死ぬとリアリティが無くなって軽く見える、というところがもしかしたらリアルなのかもしれません。
そして全体的なサスペンス要素は「2012(2009)」を想起させます。
「2012」「デイ・アフター・トゥモロー」の両者とも「ローランド・エメリッヒ」監督作です。
一般レビューの中にあったのですが、本作の監督である「ディーン・デブリン」はエメリッヒとも仕事をしたことがあるらしく、エメリッヒの作品スタンスを少し継承しているのかもしれませんね。
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
良い点:とにかく視覚効果が良い
アルマゲドン、ザ・コア、デイアフタートゥモローなどなど。
「世界中で異常気象が発生している」系の作品は、とにかくその現象の映像化がキモです。
本作は全体的なノリがB級ビデオリリース作品のそれでしたが、視覚効果には大量の予算がつぎ込まれているようです。
それでいて本作に登場する災害は全て「ダッチボーイ」という人工衛星が原因なので、現実ではありえないような極端な気候の変化も違和感なく登場します。
そういう「異次元レベルでの災害」、例えば「砂漠が途中から氷の街へ」とか「雪国が突然灼熱地獄へ」系の災害が観られます。
災害映画はたくさんあれど、この手のイベントは「ジオストーム」という仕組みが無いとできません。
だから「ダッチボーイ」というアイディアは、映像コンテンツとの相性は抜群だったと思います。
良い点:純粋に「ジェラルド・バトラー」好きには楽しめる
「スリーハンドレッド(2006)」でバトラーの存在を知りましたが、彼が出演する作品で一番好きなのは「完全なる報復(2009)」です。
そして「完全なる報復」内でのバトラーは、凄腕のエンジニアという役柄でした。
そこで初めて知りましたが、バトラーとエンジニアの組み合わせが最高過ぎる。
もし唐突にバトラーの家を訪ねたら、ジャッキで浮かした車の下から、取ってを外した台車のようなものにあおむけで乗った状態のバトラーが油まみれで出迎えてくれそうな気すらしています。
本作ではそんな彼が超絶やり手のエンジニアとして作業着をまとっているのですから、視覚的に素晴らしくないはずがありません。
あらゆる災害シーンよりもバトラーの作業着姿に萌えました。
良い点:「ジム・スタージェス」好きも楽しめる
日本での知名度はまだ高くない俳優さんですが、僕はたまたま鑑賞した「ウェイバック -脱出6500km-(2010)」が凄く好きなのと、「ラスベガスをぶっつぶせ(2008)」のスタージェスがかっこ良かったという理由で、ジム・スタージェスが好きです。
今wikiで調べたら、ジム・スタージェスはなんと40歳でした。(2018年時点)
仮に20代同士のラブロマンスものに登場しても全く違和感無い程に童顔です。
スタージェス扮する「マックス・ローソン」は、バトラー扮する「ジェイク・ローソン」の弟という設定です。
具体的な年齢差は名言されませんでしたが、バトラーの実年齢が48歳(2018年時点)だったので、8歳近くは離れてることになります。(兄弟という設定に見た目上の違和感は確かにあった)
バトラーがとにかく親父っぽいといのもありますが、それ以上にスタージェスの少年感が半端ない。
評価・まとめ
60点
僕はどちらかと言えば、考察しがいのあるような、見終えた後にも深く心に突き刺さるタイプの作品が好きですが、こういう何も考えずに鑑賞できるスペクタクル作品も年イチくらいで観たくなります。
どうでもいいですが、終盤くらいでバトラーが裏切者の工作員と対峙するシーンがあります。
バトラーは敵に銃を向けられますが、既に「スリーハンドレッド」や「GAMER(2009)」で屈強な戦士(兵士)を演じたバトラーを見てきた僕は、むしろ銃を向けてる敵側を心配してしまいました。
後、これ系の映画で登場する東京は何故か「あられ(ヒョウ?)」に襲われます。
そういう地理条件なのでしょうか。
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