2016年に公開された映画「グランドイリュージョン 見破られたトリック」を鑑賞しました。
本作は、2013年公開の「グランドイリュージョン(原題:Now You See Me)」の正当な続編で、ストーリーも前作と大きく繋がっています。
いつも通りネタバレ無し情報を書いた後にネタバレしていきます。
まだ未鑑賞で、「とりあえず面白いかどうかだけ知りたい」という方は、「※ここからネタバレを含みます。」という文章の直前までを目安にご覧ください。
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予告編(トレイラー)
作品情報
公開年 | 2016年 |
---|---|
原題 | Now You See Me 2 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・M・チュウ |
脚本 | エド・ソロモン |
ジャンル | エキサイティング、サスペンス |
主要キャスト |
ジェシー・アイゼンバーグ(J・ダニエル・アトラス) マーク・ラファロ(ディラン・ローズ) ウッディ・ハレルソン(メリット・マッキニー) デイブ・フランコ(ジャック・ワイルダー) ダニエル・ラドクリフ(ウォルター・メイブリー) リジー・キャプラン(ルーラ) ジェイ・チョウリー) サナ・レイサン) マイケル・ケイン(アーサー・トレスラー) モーガン・フリーマン(サディアス・ブラッドリー) |
配信サイト・媒体 |
市販DVD Netflix…他 ※記事公開時の情報です |
あらすじ・みどころ
ジェシー・アイゼンバーグ主演でマジシャン集団とFBIの攻防を描いた人気作「グランド・イリュージョン」の続編。ド派手なショーで不正に搾取された金を奪い、世間から喝采を浴びるイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」。とあるハイテク企業の不正を暴露するため、フォー・ホースメンは新たなショーを仕掛けるが、何者かの策略により失敗に終わってしまう。
魅力
①めちゃくちゃ面白かった神作「グランドイリュージョン」の正当な続編
②気持ち良いドンデン返しの連続
③スパイ映画さながらの「グランドイリュージョン流アクション」が最高
【ネタバレ無し】感想
涙腺が刺激されそうになるくらい興奮できる映画でした!
前作もマジで相当面白かったですが本作も最高。
前作から方向性が一切変わることなく、正当な続編としてめちゃくちゃ高いレベルで完成しています。
他作品の影響だと思いますが、主演のアトラスを演じた「ジェシー・アイゼンバーグ」が坊主頭になってるのがほんのちょっと残念です。
前作のモテ髪が最高にカッコ良かったので。
でも鑑賞中はそんなことなんか忘れてしまうくらいハマりこめました。
クライマックスも相当面白かったけど、中盤での「スパイ活動」や「子供だましを駆使した戦闘」の見応えが半端なかった!
【ネタバレ有り】感想
※ここからネタバレを含みます。
良い点:最高のショーの数々

フォー・ホース・メンにとって失敗に終わったオープニングショー「OCTA社のイベントハック」ですが、新メンバー「ルーラ(リジー・キャプラン)」のテクニック紹介や他メンバーの能力おさらいも兼ねており、こちらからするとかなり魅力的な内容でした。
そしてその直後に彼らは罠にハメられ「中国・マカオ」に飛ばされるのですが、これらを仕組んだ敵側の種明かしも心地良かった。
今思えば、作中で行われたショーらしいショーはクライマックスの「ロンドン公演」だけですが、頭空っぽにして観てたらしっかり騙されたので、最高に面白かった。
やっぱり何も考えずに観た方がこういう作品は楽しめますね。
良い点:舞台裏の戦闘、隠密行動も至高

前作では、作中のほとんどで偽のダメFBIを演じていた「ディラン・ローズ(マークラファロ)」でしたが、本作では既に「マジシャン」である事を(我々に)明かした状態での登場となる為、出し惜しみせずにテクニックを披露してくれました。
それが思う存分に楽しめたのが、マカオの夜市場での戦闘。
その辺にあるあらゆるギミックを駆使し大人数の敵を翻弄しながら戦います。
「やっとディランのテクニックが観れた」というところでの喜びもあり、非常に楽しめるシーンでした。
何より、「サーバールームでのカードの渡しあい」が最高に面白かった!
カードテクニックを学んだチームが、「身体検査」中にバレないように互いにカードを飛ばしあうシーンはマジで興奮しました。
チームワークの良さを再確認できたのも良かったですね。
良い点:ちゃんと前作と深く絡めている

前作の登場人物がほぼ全員登場します。
そして、過去の出来事として登場した「ライオネル・シュライク」という前日談も上手く織り交ぜ、そしてクライマックスに繋げる辺りで脚本家の手腕を感じます。
個人的に良かったのが、本作のエンディング直前に「ブラッドリー(モーガン・フリーマン)」のキャラ設定が180度変わる展開です。
前作から悪役気味に描き続けられたブラッドリーでしたが、「ライオネル・シュライクとは演出として敵対していただけであり、実際は仲が良かった」とディラン(マークラファロ)に向け明かします。
これは、「前作を再鑑賞する際にも見え方が変わってくる大きな設定」ですが、それでも前作を汚すわけではなく、そして本作のシリアス度も高まる絶妙な設定です。
というわけで、「1が大好評だったから、上乗せして適当に作った」感が感じられないところに非常に好感が持てます。
評価・まとめ
90点
ほぼ毎日何かしらの映画を観ている僕にとって、数週間に一度訪れるかどうかの神作でした。
前作では「ディランが(味方の)黒幕だった」という究極の大どんでん返しをラストに使い、そして本作もまた非常にキレイに終わりました。
「次回作あるある」として「新キャラを過去の人物と無理やり絡めることで人物相関図が複雑になる」というものがありますが、本作ではそれがギリギリの「複雑化する直前」で抑えられています。
だからもし次回作が登場したら、過去作と遮断するか、もしくはもう作らないで欲しいとも思っています・・・
いや、もちろん是非とも見たいのですが、やっぱりシリーズ化してクオリティが落ちてしまうのも寂しいです・・・。
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